『ままごと』
「ウタ、早くそこに行こうぜ!!
「ちょっと待ってよルフィ!大体、私の前を走っても分かんないでしょ」
「あっ、そうだ」
「も〜」
「悪い悪い」
「私が案内するんだからね!」
ウタは遊びに来たルフィを自分がこの前発見した場所に案内していた。赤髪海賊団の縄張りの島で基本的に酒飲みにしか使われてなくウタはそこで良い場所を見つけたのでルフィにそこを紹介したかった。
「ししし、昔はウタが旅して戻ってきたら俺がフーシャ村近くの場所を教えてたのにな」
「反対になったねぇ〜、けど偶には良いでしょ?」
「おう!」
2人はそのまま歩いていくと軈て広い場所に出た。そこは花畑で色んな花が咲いていた。
「じゃ~ん、ここがこの前見つけた場所!!」
「おぉ!食える花とかあるのか?」
「う~ん、ちょっと見つけてないなぁ」
ウタの言葉にルフィは少しガックシしつつも寝転んだ。花の香りに陽の光を浴びてのんびりウタと一緒に横になってるが折角一緒に居てこのまま新しい場所で寝てるだけもつまらないのでルフィとウタはお互いに体を起こした。
「よし、ウタ。何やる?また競争とかするか?」
「えと・・・私はルフィとおままごとやりたいな」
「え〜〜」
ウタは頬を染めながらそう言うとルフィは少し嫌そうな顔になった。
「だめ?」
「だって昔やった時、ウタはずっと父ちゃんはシャンクスって言って俺は子供役ばっかりだったんだぞ・・・」
「きょ、今日は・・・その・・・ルフィに・・・パパをやって貰いたいな・・・」
ウタの言葉にルフィは暫く固まるが「だったらやる」と了承した。ウタは夫が返ってくるのを出迎える所をやりたいと言ったのでルフィは立って少し離れた場所から戻ってきた。
「ただいまウタ!」
「おかえりルフィ!」
パパともママともお父さんともお母さんとも言わずに何時もの感じでやるルフィとウタは何時もみたいな感じなのに違う感覚があった事に少し頬を朱色に染めた。
「なんか変な感じだね」
「そうだな・・・昔みたいな感じなのに・・・」
「・・・ルフィ、おかえり」
ウタは少し頬を染めてるルフィを抱き締めて頬にキスをした。
「なっ!?」
「おかえりのチュー・・・ルフィはしてくれないの?」
「・・・ただいま、ウタ」
ウタの誘いにルフィも乗っかって少し染まってる頬にキスをした。ルフィとウタはお互いにそれで微笑み合うが段々とやった事に恥ずかしくなってきたのか軈てボンッと音を立てるほどに顔を真っ赤にさせた。
そして2人のおままごとはお互いに恥ずかしすぎてこれで終わりとなった。だが2人は手を固く握っていて離さなかった。