まあいっか

まあいっか


補足追記 マチスが普段思考を英語=イッシュ語でしているという設定と会話してくれそうな神出鬼没でレッドさんが出てきます

色々と捏造注意です

裸芸に弱いレッドさんにしてすまぬ



「まあ いっか」

 

 ある暑い日、マチスはポケモン達とトレーニングをしていた。軍隊仕込の鍛え方を実践し全てのメニューを終えた時にはマチスもポケモン達も泥だらけだ。頑張ったポケモン達を労いながら洗うということも恒例になっているのだ。

「Let's go guys!」

そう声をかけると近くの水辺へ連れ立って行くのだった。

 

ドロドロになったポケモン達を丁寧に洗い終えると最後に残るのは泥と汗に濡れた自分だけ。いつもなら身体を拭いて着替えで済ますところだがこう暑いと頭から水を浴びたくなる。何もない空の下で身に纏う物もなく無防備になることに躊躇はあったが周りには誰もいない。

 誰も見ていなければどうでもいいことだ。

「...Whatever」

そう小声で呟いて汚れた衣服を脱ぎ捨てた。

ジムに籠もっている為に肌は白いが鍛えた肉体は昔と変わっていない。下着を脱ぐと逞しい身体に見合ったものに外気が触れる。普段なら絶対にないであろう解放感を感じながら冷たい水に入っていった。

 腰まで水に浸かりながら身体についた泥を落としていると砂埃、汗、硝煙に塗れた日々を送っていたことを思い出す。あの乾いた大地で必死に生き延びていた頃からしたら今こうして水の中で身体を洗っているとは想像もつかないだろう。

 そんな記憶ごと洗い流すよう頭から水を被る。いつもは逆立っている髪が額にかかりそれを掻き上げると露わになった脇や大胸筋の間に水滴が伝う。汚れが落ち濡れた白い肌。リラックスした筋肉は目に見えて柔らかくなっていた。

 こんなに精神が弛緩したのは久々だと感じていたその時、人の姿が見えた。身を屈め様子を伺うと見覚えのある赤い帽子の少年がこちらを見ていた。

「Oh!Red?!Nice to see you!」

「……!?…!」

マチスは赤い帽子を被った少年に声をかけた。レッドは驚いた顔をした後に笑顔で応える。

「ソーリー!今ミーハダカね!ジャスタ ミニッツ!待ってて下サーイ!」

見ればわかるよ、とばかりに笑うレッドに前を隠すこともせず水から上がる。聞けばレッドもポケモン達と修行をしようと探索をしていたのだと言う。自分をビビりと自称する男がここまで無防備を晒すのは彼を侮っている訳ではなく信用をしているからだろう。レッドの方は身体を拭いているマチスの白く引き締まった尻を見つめて吹き出したが何を思っているのかは定かではないが。

 マチスが服を着ている間に体を洗われた後昼寝などしていたポケモン達もレッドを見て集まってきた。

「ちょっとリラックスしすぎましたネー。ザッツ・ライフ!」

「……!」

 そう笑う二人であった。


ちん

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