“ぼっちゃん”と

“ぼっちゃん”と

ここだけゾロがルナーリア族Part2の145

※閲覧注意

※【ここだけゾロがルナーリア族】のスレより

※ゾローリアの更にIFネタ

※ファンタジスタした幼少ゾロがキングに拾われ百獣海賊団所属√

※幼少ゾロはくいなと約束する前

※くいな生存&麦わらの一味√

※CPはゾロ×日和

※IFネタの派生⇒百獣√

※キャラエミュが微妙

※文才なしの駄文

※捏造設定あり

※それでも良い方のみ、お読み下さい





















「ワイルド」

「ん、どうした?キング」

「恐らく、近日中にヤマトぼっちゃんが会いに来るかもしれん」

「…あぁ、“あの”」

「…流石に鈴後の件が耳に入った様だ」

「わかった、気にかけておく」




そんな事を話したのは、今朝の事だったんだが…。



「キミがワイルドだな!!僕は“光月おでん”またの名をヤマトだ!!」

目の前で仁王立ちをしている人物を見る。

カイドウさんの“息子”で、自称・光月おでん。

今まで、おれが絡まれない様にキングが情報を遠ざけていたらしいが…。

確かに、こう…うん。

「……初めまして、ヤマトぼっちゃん。おでんを名乗るのは、辞めた方が良いかと」

溜息を吐きそうになりながらも、一応忠告を口にする。

「キミまでそう言うのかい?」

そうすると不思議そうに首を傾げられた。

「…寧ろ、なんでおれが許容すると?」

いや、本当に。

おれは百獣海賊団の大看板なんだが?

あんたの父親の部下なんだが?

「だってキミ、“霜月”なんだろ?なら…」

いやいや、自称と比べようとするなよ。

「ヤマトぼっちゃんの様に、他人の名を名乗ってる訳じゃ無いんだが…」

「むぅ…」

突っ込むように言葉を紡げば、不貞腐れた様な声を出される。

「はぁ……で?おれに用でもあったのか?」

思わず溜息がもれる。

このまま、おでん絡みの話を続けたら、調子が狂う。

なので話題を変えるために、問いかけた。

「聞きたいことがあるんだ」

先程までの雰囲気ではなく、真剣な様子でおれを見てくる。

「…おれに答えられる事なら」

さて、ヤマトぼっちゃんは何を聞きたいんだか…。

「キミは何で百獣海賊団に入ったんだ?それに、キングの息子だって」

あー…なんか誤解されてる気がするな。

「まず、キングとは養い親と養い子の関係だ。保護されたからな」

誤解されたままだと話が進まない気もしたので、訂正する。

「そ、そうだったのか…すまない」

この反応は…やっぱり実子だと思われてただろ。

後で、百獣海賊団の中の噂とか確認しないとだな。

「謝られる事じゃ無い…それで、何で百獣海賊団に入ったか、だな?」

別に気にしてないから、質問を再確認する。

「うん、僕が聞きたいのはそこなんだ。キミは、“霜月”で“侍”そのものに見えるのに」

おれが気にしてない事がわかったからか、ヤマトぼっちゃんも切り換えて普通に続ける。

「キングがいたから、百獣海賊団に入った」

「うん?」

おれの答えに、何だかわからないという様に首を傾げるヤマトぼっちゃん。

「おれは、キングに保護されて養い子になった。それにカイドウさんにも、百獣にいて良いと言われた。…これが答えだろ?」

まぁ、これが全部じゃないし…嘘では、ないからな。

出来たら、納得してくれれば良いんだが…。

「…!!やっぱり、キミは“霜月の侍”なんだね!!!ふふ、キミとは友達として仲良く出来そうだ!!」

おれの答えを聞いて、ヤマトぼっちゃんは急に機嫌が良くなった。

…と思ったら、想定外な言葉が聞えた。

「……ぇ」

…え??





「…キング」

「どうした?ワイルド…少し元気が無いようだが」

「…ヤマトぼっちゃんに友達認定された」

「は?…何があった?」

「……本気で、わからねぇ」

「………カイドウさんに伝えておく」

「……あぁ、そうしといてくれ…」


Report Page