ほのぼのバカップルウタ 探検編

ほのぼのバカップルウタ 探検編


ルフィ「野郎ども〜!島が見えたぞ〜!」

サニー号の船首、ライオンの顔の上に座っていたルフィが声をあげる。それは冒険の合図でもあった。

ゾロ「あれは…シャボンディに似てんな」

ロビン「でも活気があるようには見えないわ。あまり人が寄り付かないのかも」

見張り台にいたゾロと船首に目を咲かせたロビンが島の様子を見る。

ナミ「ジンベエ!船がつけられそうなところを探すわよ!」

ジンベエ「よしきた、まずはぐるっと回るとするかの」

ジンベエの操舵でサニー号は島を周回するルートをとる。

ウソップ「シャボンディの時は木の間に橋がかけてあったが…ここじゃそんなものなさそうだな」

サンジ「木から木に渡るのもかなりあぶねぇか?」

ブルック「渡ろうとして落ちたら…身の毛がよだつ思いです。私、よだつ毛ないんですけどヨホホ〜!」

近くから見ると、この島…正確には島ではないのだが…は整備前のシャボンディといった様子だった。

チョッパー「どんな冒険が待ってんだ?楽しみだな!」

フランキー「アウ!必要なら橋の10本や20本すぐにかけてやる!」

ウタ「みんなはしゃぎすぎ!気持ちはわかるけどね?」

待ちきれないという様子の一味はそれぞれの思いを胸に上陸の準備をはじめた。

――――――

ジンベエ「ここが安全じゃろう、船をつけるぞ」

しばらく周遊していたサニー号が一本のヤルキマン・マングローブのそばに停泊する。

ロビン「この諸島は目印になりそうなものが少ないのがさっきの周遊でわかったわね」

サンジ「じゃあマリモは留守番だな!」

ゾロ「アァ?テメェが留守番だクソコック」

ナミ「はいそこ喧嘩しない!」

フランキー「探索なら3組くらいに分かれて行動したほうが良さそうだな、マングローブの間に落ちる可能性も考えて能力者で固めるのは避けて…」

ウタ「じゃあ私はルフィと組む♪」

ブルック「ワタシもルフィさんと行動したいです」

ルフィ「にししし!」

音楽家ふたりに寄られたルフィはにかっと笑う。ルフィの左手はウタの腰に添えられていた。

ウソップ・ナミ「「ダメだっつってんだろ(でしょ)!!」」

フランキー「話を聞きやがれテメェら!!」

このあと班決めで揉めに揉め、最終的にルフィ・ウソップ・ウタチームとサンジ・ロビン・フランキーチーム、ナミ・チョッパー・ジンベエチームで探索をすることになった。ゾロとブルックは船番である。




ゾロ「ったく、俺が迷子になるわきゃねぇだろうが」

ブルック「ゾロさん、迷子って単語の意味…ご存知ですか?」

――――――

ウソップ「で?な〜〜んでこうなるんだよ…」

マングローブ上の植生を調べながら、ウソップは嘆きの声を漏らしていた。何故なら…

ウタ「ねぇルフィ!あれみて、いっぱいキノコが生えてる!」

ルフィ「よく見つけたなウタ!ちょっと調べてみるか…ウソップ!俺らあっち行ってくる!」ゴムゴムのロケット

ウタ「ヒャーーっ!ねぇルフィ!さっきのもう一回!」

ルフィ「いいけどここ調べてからだ、手伝ってくれ!」

ウタ「うんわかった!…あ、ネズキノコ…これはもう食べない。…これは見たことないなぁ、ルフィこのキノコどんなのか知ってる?」

ルフィ「ん?…あぁこれはそのままだと舌がちょっとしびれるけど焼くとすんげぇウメェんだ!後でサンジに料理してもらおうぜ!」

ウタ「うん!いっぱい採っちゃおう♪よりたくさん採れた方の勝ちね!」

ルフィ「よしいいぞ!望むところだ!」

ルウタ「「よーい!3・2・1!」」

…ウソップそっちのけで突っ走った挙げ句対決を始めたからだ。

ウソップ「ナミー!サンジー!フランキーー!頼むこいつらの番代わってくれーー!」

ウソップの叫びは虚しくマングローブに響くだけだった…。

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