ほのぼのバカップルウタ、釣り編

ほのぼのバカップルウタ、釣り編


ルフィ「ウタ!今日はどっちがデカイ魚釣れるか勝負だ!ウソップ!審判頼んだ!」

ウソップ「おいおいまたかよ!?一昨日もやったじゃねぇかよ…」

ウタ「今日も私が勝つからね!」

ルフィ「なにを!あ、お互い能力使うのはナシだからな!?」

ウタ「そんなの分かってる!」

ウソップ「分かった付き合ってやるから先に時間制限を…」

ルウタ「「よーい!3・2・1!」」ヒュンッ

ウソップ「聞いてねぇし…」


サニー号の甲板、釣り対決を始めるルフィとウタ。この光景も一味にとっては日常と化していた。……巻き込まれるウソップはたまったものではないが。

サンジ「まぁいいじゃねぇか、ウタちゃんが楽しそうで」

ふたりの自由ぶりに困っていると、昼食の後片付けを済ませたであろうサンジが声をかけてきた。

サンジ「それに、食料調達にもなってんだから止める理由ないだろ?」

ウソップ「そりゃあそうだけどよ…毎回毎回俺が巻き込まれるんだぜ?付き合わされるこっちのことも考えてくれってんだ」

そんなことを話しているうちに、二人ともペースは遅いもののいろいろな魚を釣り上げていた。

主にサバやアジなどだが大物もいくつかあり、現在のハイスコアはルフィが釣り上げたヨロイオコゼの97.4cmである。


ルフィ「ししし!今日は俺の勝ちだな!」

ウタ「まだ勝負はついてない!」

クイクイ

ウタ「よし来た…これは大物かも!…ぐむむむ…重っ、ちょっ、引っ張られ」ドボン

サンジ「ウタちゃん!?待ってろ今ジンb」

ルフィ「ウタ!?今行くぞーー!!」ドボン

サンジ「オメェが行ってどうすんだクソゴム!あぁもう!ジンベエ!ウタちゃんとルフィが海に!」

ジンベエ「なんじゃと!?待っとれすぐ行く!」ザブン

――――――――――――

ジンベエ「助けたい気持ちは分かるが…貴様も能力者じゃろうが!身の程を弁えんか!」

ルフィ「ずびばぜんでじだ…」

ジンベエ「能力者が海に落ちたらワシを呼べと何度言ったら…」

海から引き上げられた2人は甲板の上でタオルを被り座っていた。なおルフィは軽い説教を受けている。

ウソップ「あぁそうだ、ルフィ。釣り対決のことなんだがよ…オメェはともかくウタにあんまり力がねぇことは知ってんだろ?ならゾロなりサンジなりのサポートがあってもいいんじゃねぇか?」

ルフィ「それもそうだなぁ…ジンベエ!今度釣り対決する時はサポートしてくれよ!」

ジンベエ「うむ…それならよかろうて」

ウタ「ごべんねルフィ…」

ルフィ「お前が謝る必要はねぇだろ。むしろ謝るのは俺の方だ、すまねぇ!」

サンジ「ったく、話は済んだか?ほら、これで体温めな」

差し出されたスープを飲んでうまい、おいしいと笑みを浮かべる2人。その顔を見て、サンジも思わず笑みをこぼす。しかし…。

ウタ「ねぇルフィ」

ルフィ「どうしたウt」

ウタ「はい、あ~ん」

ルフィ「…あ~ん……うん、うめぇ!」

ウソップ「…また始まっちまったか…」

サンジ「お前ら……いちゃつくのは構わねぇがせめて俺たちが離れてからにしやがれエェェ!!」

さも当然のようにいちゃつき出す2人。周りの声は聞こえていないようだった……。

ルフィ「ほらウタ、お返しだ!あ~ん」

ウタ「あ~……いやデカイってそれ一口に入らないって!」


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