にょたお兄ちゃんまとめ 直毘人治療~釘崎と和解&お買い物まで

にょたお兄ちゃんまとめ 直毘人治療~釘崎と和解&お買い物まで


釘崎を治療して力尽きた脹相。

━1時間後。


脹相「…ん……」

虎杖「あ。五条先生ー!脹相起きたー!」

脹相「…ゆうじ?」

虎杖「おはよ。あんま休めてないだろうけど、なんか五条先生が話しあんだってさ」

脹相「おはよう…。…話とは?」

五条「おはよう。起きがけに悪いけどさ、大事な話だからね。──受胎九相図一番、脹相。受肉体である君は、呪術規定に則れば、処刑対象だ」

虎杖「先生っ!」

五条「悠仁、今は黙って聞いてて。ただね、受胎九相図に関しては、呪物化した経緯も、受肉した経緯も酌量の余地があったんだ。どちらも君たちの意思が介在してないからね」

脹相「……」

五条「だけど、今は違う。君は、あの場所、地下5階で、何人も殺した。罪の無い人を、何人もだ。正直、今すぐ僕に殺されても文句は言えないって事くらいは、わかってるよね?」

脹相「……ああ、そうだな」

虎杖「……っ!」

五条「けど、もしも、それを不問にできるとしたらどうする?」

脹相「何?」

五条「御三家が一つ、禪院家当主、禪院直毘人の腕を治せ。それが出来れば、呪術界において有用だと証明出来る。そして、禪院家に恩を売れる。御三家の後ろ盾を得ることが出来るって訳。君が弟だって言う悠仁の身を護る事にも繋がる。悪い話じゃないはずだ」

脹相「出来なければ?」

五条「言わなくてもわかるだろ。僕だって、可愛い教え子が懐いてるヤツをむざむざ死なせたりしたくないしね。反転術式使えるから硝子の負担も減らせるし。それに…君は死んでる場合じゃないと思うよ?」


五条「着いて来て。あっちにはもう話はつけてある。って言っても、反転って効率悪いからすぐに出来なくても仕方ないとは思──」

脹相「出来なければ悠仁にまで俺の罪が波及するなら、例えそれで死んででもやるだけだ。弟の前で、弟の為に頑張らない理由にはならない」

虎杖「……弟の為に死なないって選択肢は無いわけ?」

脹相「悠仁……。お兄ちゃんは、お前を護りたいんだ。お前だけは……護らせてくれ」おでこコツン

虎杖「俺だってお前のこと護りたいんよ?」頬ずり

五条「ちょっとそこー、僕を差し置いてイチャイチャしないで?」


※虎杖がだいぶ甘い言動してるけど、これはオス堕ち度94という圧倒的数値から繰り出される、番のメスを護るという意思から来るものなので仕方ない。しかも、原作で虎杖は狼に擬えられてたけど、狼は一度決めた番を変えることはなく、全力で護ろうとするし、助けようともする、誠実さの化身みたいな生態してる(狼王ロボの話が有名)から、それに合わせた言動させてるので、解釈違いは許してね。


虎杖の独占欲50+dice1d50=25 (25)

なるべく傍に居たい←25→他の人に触れられるの絶対嫌

執着心50+dice1d50=21 (21)


虎杖・脹相「「え?イチャイチャ……??」」

五条「え、嘘。無自…いやなんでもない。行こうか」

脹相「ああ。悠仁、行ってくる」

虎杖「え、俺も行くよ。さっきみたいに寝落ちたりするかもだし」

五条「もしそうなったら、僕が抱えるなりなんなりするから大丈夫だよ、悠仁」

脹相「だ、そうだ。いい子で待てるな?釘崎の経過も見てやって欲しい」ハグして頭なでなで

虎杖「……それ、ズルい」ムスッとしてハグし返す

五条「おーい。そろそろ行きたいんだけどー?」

脹相「ああ、わかった。……悠仁」おでこにちゅっ

虎杖「わかってる。気を付けてな」ほっぺにちゅっ

五条「やれやれ……」


五条「ずいぶんとまぁ、熱いお見送りだったね」

脹相「そうか?受肉元の記憶では、普通の行為だったが?」

五条「え?なに?受肉元外人だったの?」

脹相dice1d3=3 (3)

1.そうだ

2.違う

3.わからない


脹相「?わからん」

五条「ん?あー、今はガイコクジンって言い方だっけ?それとも異邦人のが分かる?まぁ、日本人でも取り入れてる家庭はあるか…」

脹相「ああ、dice1d2=1 (1)

1.異邦人

2.外国人


脹相「ああ、異邦人だ」

五条「あぁ、じゃあやっぱり外人だったんだね。なんか距離感近いとは思ってたけど納得。君の方は、だけど」

脹相「?」

五条「や、気にしないで。ほら、ここだよ。おまたせ」

直毘人「来たか。ほう、それがそうか」

五条「そ。呪胎九相図の一番、脹相。魂に干渉できる規格外の反転術式を出力出来る唯一の存在と言っていい」

直毘人「随分大仰な紹介だな?」

五条「腕を生やしたり心臓を作ったりは宿儺でも出来る。自分だけに関して言えば僕でも。でも、変えられた魂の形までは元に戻せない。それが出来るってんなら、やっぱ規格外でしょ」

脹相「その分消耗も激しいがな」

直毘人「成程。で、出来るのか?」

脹相「出来ないなどという選択肢は無い。弟の─悠仁の為、やらねばならんならやるだけだ」

直毘人「そうか、なら言葉は要らんな」

脹相「いくぞ」

直毘人「ああ」

脹相「……っ」

五条「……(魂に干渉するのはやっぱり消耗が激しいみたいだ。1日2回が限度って所かな。本来はもっとクールタイムが必要そうだったけど、大丈夫かな…)」

脹相「これで…っ良い、だろう…」

直毘人「これは……」

脹相「…お前の…魂、は…強いな。おかげで、助かっ…」

五条「あっ」

直毘人「おっと。……はっはっはっ!すぐに動かしても何の問題も違和感も無いとはな!それにこの様子、無理をさせ過ぎたのではないか?」

五条「……まぁね。で、禪院家当主サマのご判断は?」

直毘人「かかっ!いいだろう。条件を飲もう。呪胎九相図一番、脹相の身はこの禪院直毘人が保証する。弟の虎杖悠仁の方もな。それに、報酬にも色を付けてやらんとな」

五条「そう来なくっちゃ!さすが禪院家は太っ腹だね」

直毘人「はっは!今夜は酒が美味いぞ」

五条「じゃ、また。今度こそちゃんと休ませてあげないとね…。あ…」お姫様抱っこ

直毘人「どうした?」

五条「いや、なんでもないよ。正式な発表はまた今度頼むね〜」


五条「ただいま〜」脹相をお姫様抱っこで登場

虎杖「!脹相っ!!」マッハで近付いて掻っ攫う

五条「うわっ」

虎杖「スゲー顔色悪いじゃん…身体も冷えてるし…やっぱり俺も行けばよかった……」脹相の顔に頬を擦り寄せる

五条「…少し無理させ過ぎたね。でも、彼女の為でもあったん─」

虎杖「それはっ!わかってる…。でも俺、悔しい。こんなんなるまで頑張ってくれた脹相になんもしてあげらんないや…」

五条「(むしろシまくったからこうなってる気も…)これからしてあげられることはあるでしょ。だって…ううん、早く休ませてあげな(これはまだ言う必要は無いかな)」

虎杖「わかった。じゃ、みんな、おやすみ」

五条「ん、おやすみ〜」

脹相をお姫様抱っこしたまま退室

釘崎「ねぇ、アレ…」

伏黒「皆まで言うな…」

五条「…アレで自覚ないんだよ。スゴイよね」

五条・釘崎・伏黒「「「はぁ……」」」クソデカため息

釘崎「二人が戻ってくるまでずっと上の空だったわよ。アイツ、あんなんだった?」

五条「……ちょっと変わったかもね(野薔薇って『あのコト』知ってるっけ?)」アイコンタクト

伏黒「……色々あったろうしな(俺が『ソレ』言えると思います?)」アイコンタクト

釘崎「ていうかまず姉弟の距離感じゃなくない?」

伏黒「それは…まぁそうだな」

五条「脹相の受肉元は外人らしいから、その影響かな?」

釘崎「へー。なら普通…普通?」

伏黒「俺を見るな。…多少違和感はあるが納得はできるな」

釘崎「……もしかしなくてもさ、これから私達あんな感じのをしょっちゅう見せつけられるってこと?」

伏黒「……」

五条「……」

五条・釘崎・伏黒「「「はぁ……」」」クソデカため息


受肉元の性別っていうそういえば決めてなかったな。

何となくえっちなお姉さんだと思ってたけど、えっちなお兄さんだった可能性もあるんだよな……というdice1d4=1 (1)

1.えっちなお兄さん

2.えっちなお姉さん

3.えっちなお兄さん(付いてる)

4.えっちなお姉さん(付いてる)


ここに来て真人が男扱いしてた理由が判明。

攫ってきた奴が男だったからだ。

受肉元はDTで性欲が薄いけど知識はそこそこ有って色気パないえっちなお兄さんでした。

感度が普通だったのは男で性欲薄いし自家発電とか開発云々が無かったからで、そこそこ知識があるのも人並みに付き合ったりはしてたからそういうことあった時のためっていうめちゃくちゃ納得行くダイス結果なのすげぇな。


受肉元えちおにって日本語どのくらい話してるんだ?dice1d4=3 (3)

1.帰化してるからバイリンガル

2.見た目だけ外国人の日本語しか喋れないハーフ芸人タイプ

3.1+性に関する表現のみ語彙がパない

4.2+性に関する表現のみ語彙がパない


渋谷事変より数日後、高専にて─


虎杖が訓練場から自室に戻るため歩いていると、物陰から何かを見ている伏黒を見つけた。

「おーい、伏黒ー?どったの?」

声をかけると、びくりと肩を跳ねさせ、口に人差し指を当てて勢いよく振り向き、反対の人差し指である方向を指し示す。

「ごめん。…あ、釘崎。……と脹相?」

そちらを見ると、少し離れた所のベンチに釘崎と脹相が座って、何かを話しているようだった。

じわり、と背中に汗が滲む。

脹相の弟達の命を奪った、俺と釘崎。

俺は兄弟だから、事故だったからと赦されている(脹相は赦す赦さないでは無いと言っていた)が、じゃあ釘崎は?俺の為に助けると言って、その通りに助けてくれた。

でも、本当に折り合いがついているんだろうか。

釘崎の挑発的な言動に、気が変わったりはしないだろうか。

「それはない」と心ではわかってる。でも実際は?

人の心なんて、身体を割いて開いてみても見えないし分からない。まして半分呪霊であるなら、尚更──。

「……い、おい。戻ってきたぞ、釘崎」

「え、あ…」

考えに没頭しすぎてたみたいだ。

釘崎が俺たちを見つけて、

「何アンタたち、覗き見?あー、魅力的な女は辛いわ〜!」

と茶化してきた。

「何話してたんだ?」

伏黒がやれやれと溜息をつきながら聞くと、

「オンナノコ同士のひ・み・つ❤ほら、行きましょ、脹相!」

とウインクしながら言って、脹相の腕を引っ張って行く。

「ああ…待て、野薔薇。悠仁、また後で」

それに引っぱられながら、脹相が手を振った。

「え、ああ、うん。またな」

俺がゴチャゴチャ考えてた事なんて、なーんも意味無かったな。

伏黒が2人が去った方向を見ながら言った。

「女ってよく分からないよな」

「だな!」

俺は笑って空を見上げた。

突き抜けるような青空だった。


俺が高専預かりになって、数日。

悠仁は訓練場に行くと言って、その間手持ち無沙汰だった俺は、悠仁に案内された高専内を1人で巡っていた。

目に付いたベンチで一休みしていると、

「あら?こんな所で珍しいわね」

と言いながら、首にタオルをかけた釘崎野薔薇がやってきた。

「隣り、いい?」

「ああ」

少しの沈黙。そして、痺れを切らしたように釘崎が言った。

「ああ、もう!この際だからはっきり言っておくわ。私はアンタに謝らないわよ」

「そうか」

そう返すと、意外そうな声で言う。

「……怒らないのね」

「怒って欲しいのか?」

「どうでしょ。わかんないわ。でもこれだけは言える。殺らなきゃ殺られるからやった。ただそれだけ」

「そうだろうな」

と溜息混じりに言うと、

「アンタ、虎杖を殺しかけたんでしょ?……私をそうしようとは思わないの?」

と訊いてくる。

「……俺は、今すぐにでもお前を殺せる」

「そうでしょうね」

「怒らないのか?」

先程言われた事を今度は自分が言った。

「事実だもの。術式の相性も悪いし、何より、あのゴリラに殴り勝てるヤツに私が敵うわけないし」

当たり前のことを言うなと言うように、冷静な語り口だった。

「そこまで自己分析出来て、何故─」

「なんで真人とやり合ったか、でしょ?……呪術界なんて、自分の力量がわかんない奴はすぐ死ぬ世界だわ。でもね、それに従って引くか、それでもやるかはその時の私が決める。私は私の心に従うの。それで、アイツとやり合って……負けた。でもそれでいいと思った。私は私らしく死ねたって。だから、虎杖に言ったの。『みんなに伝えて。悪くなかった』って。意味なかったけど」

じとりと視線がよこされる。

「ふ、それは悪かったな」

軽く息を吐いて茶化してやる。

「ホントよ。恥ずかしかったんだから、起きた時。でも、感謝してる。私はまだ私でいられる。だから、ありがとう」

真っ直ぐな眼だった。意思が強くて、キラキラして。

ああ、だからこそ、悠仁には彼女が必要なのだ。

「……俺は、簡単にお前を殺せる。まだ、殺したいと思っている。だが、それをしたら悠仁の心をも殺すことになる。それだけは駄目だ。兄であるのに、あの子の笑顔を奪うのは、許されない事だ。ならば、俺が殺すべきは、お前を殺したいという俺の心だ。お前は、悪いやつじゃない、と思う。お前の事をもっと知れば、きっと、この思いも無くなるはずだ。だから──」

「じゃあ、私と一緒にショッピングしましょ!」

急にガシッと両手を掴まれた。

「え?」

「虎杖から聞いたわ。アンタ、ノーブラノーパンなんですって?有り得ないわよ!絶対に似合うやつ選んであげる!」

目が爛々と輝いている。少し怖い。

「ま、待て!」

「なによ、私の事知りたいんでしょ?私は釘崎野薔薇、趣味は、ショッピングよ!丁度いいじゃない!」

「待て、釘崎っ!」

「野薔薇でいいわ!新しいショッピング仲間だもの!行くわよ!脹相!」

「ま、まだ行くとは……」

「ステキなものは早い者勝ち、待ってはくれないのよ!」

小さな手に腕を引かれる。

こんなもの、すぐに振り解けるのに。

なぜだか、したくないと思った。


脹相の支払い方法ってなんだろう……?

dice1d3=1 (1)

1.現ナマ札束ドン!

2.五条がツテで作ってくれた黒いカード

3.意外!それは電子マネー!

釘崎とショッピングに行く脹相の服装は……?

dice1d3=3 (3)

1.釘崎が間違えて大きいサイズで買ってしまった服

2.虎杖の服

3.偶然通りがかった九十九の服


どの服を貸してくれる?dice1d3=2 (2)

1.東堂の回想の時のライダース

2.羂索と初対面の時の服

3.天元と領域展開の話してる時の服


釘崎「さ、まずは服装だけど……それ以外持ってないわよね?」

脹相「そうだな」

釘崎「私の服じゃどう考えても入らないし、これだけ色々大きいと、他の人でも無理そうだし……。かと言って虎杖の服なんて…ねぇ?」

脹相「俺は構わんが?」

虎杖「んー、俺も別にいいけ…ど……」虎杖の脳内に溢れ出す素肌に彼シャツならぬ彼パーカー姿の脹相


脹相「悠仁?」

虎杖「やっぱダメかも…」顔を手で覆う

釘崎「アンタ何想像してんのよ……」

九十九「おや、こんな所にいたのか。少年、好きな女のタイプは?」

虎杖「え、ケツとタッパと…ついでにオッパイのデカいお姉さん、かな…」脹相をチラっと見ながら

釘崎「アンタそれ……」

脹相「ほう、悠仁はそういう女が好みなのか」

虎杖・釘崎・九十九(((いやそれはお前/アンタ/君の事だよ/でしょ……)))

九十九「フフっ、そうか、君が葵のブラザーだね?」

虎杖「ブラザー…葵って、東堂?」

九十九「そうそう」

脹相「待て、悠仁の𝓑𝓻𝓸𝓽𝓱𝓮𝓻(とても美しい発音)は俺だが?」

虎杖「いや発音……」

九十九「ネイティブだね」

釘崎「そういえば受肉元が外国人なんだっけ」

脹相「そうだな」

虎杖「え?なにそれ初耳」

釘崎「ゴジョセンが言ってたけど、ちょうどその時アンタいなかったわね」

虎杖「えー、ずりぃ」ふくれっ面

脹相「そんな顔をするな悠仁、可愛い顔が台無しだぞ」両手を虎杖の頬にあてる

虎杖「カワイイよりカッコイイって言われたいオトシゴロなんですけど」ムスッ

脹相「ふ、悠仁はちゃんと格好良くもあるぞ」頭なでなで

虎杖「絶対思ってない……」

釘崎「距離感……」

九十九「ふふっ、仲睦まじいね」

釘崎「それで済みます?」

九十九「姉弟なら海外ではそれ程珍しくはないかな?」

釘崎「これがカルチャーショック……」

九十九「もう少し幼ければではあるけど」

釘崎「あ、やっぱりです?」


九十九「うーん…宿儺の器、どんなものかと思ったけど、私の懸念は一先ず置いておいていいかな?」

脹相「!やはり悠仁をどうかするつもりだったのか…!?」虎杖を背中に庇う

虎杖「ちょ、脹相!」

九十九「冷静に聞いて欲しい。この子がどんな人物か知らない者にとっては、宿儺の器というのはとんでもない厄ネタなのさ。それにもう4分の3の指を取り込んでるって言うじゃないか。だから自分の目で確かめたかった、それだけだよ」

釘崎「そ、それで…」

九十九「心配しなくていいよ。私の杞憂だったみたいだし。それだけ取り込んでも、暴走したりしなかったんだろう?」

虎杖「っ!!」

脹相「……っ」

あの話は、俺と脹相、家入さんと五条先生とあと伏黒しか知らない。

宿儺が富士山と戦ったのも、高専関係者で見たものは居ないらしい。

脹相「…そうだ。悠仁は強い。あんなものに主導権を奪われたりなどはしない」

釘崎「ほんとイカレてるわよね」

九十九「だから、私は今すぐ君をどうこうしようとか、処刑に賛成だ。なんて言わないから安心していいよ」

脹相「……そうか」

九十九「改めまして、私は九十九由基。4人しかいない特級術師の1人だよ」

虎杖「い、虎杖悠仁、宿儺の器…です…」

脹相「脹相。悠仁のお兄ちゃんだ」

釘崎「釘崎野薔薇、虎杖の同級生です」

九十九「あははっ、かしこまらなくていいよ。それで、こんな場所で何の話をしてたんだい?」

釘崎「あ、えっと…私達今からショッピングに行くんですけど、この子の服着替えさせたいのに着れるものがないなって…」

九十九「確かにここまで体格がいいと、普通の服は難しいね……。そうだ、私の服を貸してあげよう」

釘崎・虎杖・脹相「「「えっ」」」

九十九「多分私のなら入るんじゃないかな?アメリカンサイズの店に行くといいよ。私の行きつけも教えてあげよう」

脹相「……いいのか?」

九十九「もちろん。オシャレは存分に楽しむべきだよ。ねっ」

釘崎「そうですね!」

九十九「そうと決まれば善は急げだ!さあ、こっちだよ!」

脹相「うわ、まて(なんて力だ…!)」

釘崎「あっ!私も行きます!」

脹相「ゆ、悠仁……!」

虎杖「え、あ、待って!」


九十九「おぉ、いいじゃないか!ちょっとキツそうだけど、逆に固定されていいかな?」

釘崎「これは……他の服も選び甲斐がありますね!」

脹相「悠仁、どうだ?」

虎杖「すごい…いい、です…(目のやり場に困るぅ……っ!!)」

釘崎「よし、いざ出陣よ!あ、脹相はお金とか持ってる?」

脹相「ああ、この鞄に入ってる」小ぶりなショルダーバッグに札束ぎっしり

釘崎・虎杖「「は!?」」

脹相「五条が現金は幾らか持っておいた方がいいと言っていてな」

虎杖「あー、そういえば禪院家から8億貰ったんだっけか」

釘崎「はち…億!?」

脹相「お前を治したように、無くなった腕を治したんだ。流石御三家ともなれば大金の扱いは心得てるな。だから五条に現金で5000万ほど預けてある。それの一部だ」

釘崎「ごせ……そりゃあ一部でしょうね」

脹相「あいつだって俺を殺したいだろうにな……。ここまでして貰えるのも、悠仁のおかげだ」

虎杖「いや、脹相が頑張ったからだろ」

釘崎「そうね、私も治してくれたし!……誰にも引け目なんて感じなくていいのよ」

脹相「お前は優しいな……。俺が男だったら惚れていたかもしれん」釘崎の頬を右手で撫でる

釘崎「…とんでもない殺し文句ね……」

虎杖「」


ランジェリーショップ前

釘崎「いやー、貴重な体験できたわ!」

虎杖「あ、おかえりー。あれ?何も持ってないん?」

脹相「出来るのは来月だそうだ」

虎杖「え!?そんなに!?」

釘崎「フルオーダーメイドだから時間かかるのよ。つまり、あと1ヶ月…脹相はこのままよ」

虎杖「マジかー…」

脹相「俺は別に気にならないが?」

虎杖「いや、少しは気にして?」

釘崎「採寸の時なんかもう色々凄かったわよ。新人さんが『ファビュラス…』って呟いてたわ。支払いの時も、帯付きの札束取り出してカウンターにドンって置いたからベテランの店員さんもビックリしてたしね」

虎杖「それは…ファビュラス…」

釘崎「うん。私もその感想だったわ」


これからの1ヶ月お兄ちゃん()はdice1d3=3 (3)

1.ノーブラを貫き通す

2.ブラトップ的な何かを使う

3.晒しでも巻くか


釘崎「とりあえず、すぐには手に入らないから、代わりの何か見つけましょ」

脹相「……晒しなんかはどうだ?」

釘崎「サラシ?どこに売ってるかわかんないけど、調べれば出てくるでしょ」

虎杖「サラシ…?ヤンキー漫画とかでよく見る包帯みたいなヤツ?」

脹相「呉服屋で売っていそうなものだが……」

釘崎・虎杖「「ごふくや??」」

脹相「着物を売っている店だ」

釘崎「へぇ、でもこの辺にあるかしら」

虎杖「ググる?」

釘崎「お、気が利くわね。褒めて遣わすわ」

虎杖「ははー!ありがたき幸せ!」

脹相「ふふ……っ」2人のやり取り見てほっこり

釘崎「あら、やっぱり笑った方が可愛いわね」

虎杖「だろ?脹相は可愛いんだよ」

釘崎「……なんでアンタが自慢気なのよ」

脹相「?お前達の方が可愛いが?」

虎杖「もー、可愛いはやめてって言ったじゃん」

釘崎「…わかってるじゃない。……男じゃなくて良かったのか悪かったのか……ボソッ」

脹相「どうした?」

釘崎「…なんでもないわ!行きましょ!」

虎杖「……脹相」

脹相「なんだ?悠仁」

虎杖「あんま他の人誘惑せんといて」

脹相「???してないが??」


釘崎「さて、今日のところはこれくらいでいいわね!脹相、どうだった?楽しかった?」

脹相「わからない」

釘崎「え?」

脹相「どう、表現していいのか…。お前や悠仁が楽しそうにしているのを見ていると、なんかこう…ふわっとして、ぽかぽかした。悪い感じでは無い」

釘崎「それが“楽しい"よ」

脹相「そうか…これが、“楽しい”か…。なら、悠仁の違う一面を見れてほわっとしたのは、“嬉しい”か?」

虎杖「ん、そーかもね。ていうか表現可愛すぎん?」

釘崎「それは私も思った」

脹相「……あの時も、あの時のも“楽しい”と“嬉しい”だったのか…。…もっと、はやく…いや、なんでもない」

釘崎「これから私たちとも、いっぱい楽しいと嬉しいを重ねていくのよ」

虎杖「(セリフ取られた…)だからさ、そんな顔せんで?俺、脹相にはいっぱい笑ってて欲しいんだ」

脹相「悠仁……」

釘崎「(あ、これ二人の世界入っちゃうわね)さ、もう帰るわよ!丁度次の電車来る頃だし!」2人のを腕引っ張るも逆に転びそうになる

虎杖「おっと」

脹相「大丈夫か?」

釘崎「……アンタ達ビクともしないわね!」

脹相「…すまない…?」

虎杖「よーし、帰んべ!」

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