なまあたたかい涙

なまあたたかい涙

5日目!玲王が泣いちゃったよ!かわいいね!



かつての青い監獄を模した場所に連れてこられて、………幾度目かの正気を取り戻してはや5日目。


「っぅ、…はぁ…うぅぅ………!なんでっ、こんな……」


簡潔に言おう。御影玲王は発情していた。


彼は多数の異星人によって花嫁として共有されていて、毎日のように交わっていたのでその身体はすっかり開発されてしまっている。


自身を堕とした奴らに、身体は慰めを求め、さまよっている。


その紛れも無い事実が彼を苦しめていた。




「ゆるさない、」



絶対に許さない。


こうやって声に出すことが出来る。

その気持ちはまだあるのだと。


大丈夫、まだ大丈夫。まだ、


“ まだ “ 、 ?


いつか、完全に堕ちてしまうのだろうか?





「ゆるさない、ゆるさない、ゆるさないゆるさないゆるさないゆるさない、ぜったいゆるさない」


絶対に許さない。


なのに、もう身体は堕ちきっている。


それに精神が引っ張られて彼の身体は号泣していた。


泣いている。

身体が、旦那様が欲しいと泣いている。



早く犯してほしい、と。




「ヒッぐ、なんで、なんで、、


……………かえりたい」



視界が歪んでる。


熱くなった身体と比べたら、涙はつめたい。


今の玲王には、それが「屈するな」と叱咤しているかのように思えた。









「かえりたい、」


かえらせて、なんて言葉は出てこなかった。



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