どちらを選んでくれても構いませんわよ?

どちらを選んでくれても構いませんわよ?


部屋の中へと押し入ったディアベルスターの目に映ったものは信じたくない光景だった。

ベッドとクローゼット、奥へと続く扉があるだけの部屋は所々壁紙が破れて打ちっぱなしの壁面が露出しており、この宿が値段相応のものだと伝えるには十分すぎた。

ベッドの上には一組の男女がいた。

一人はディアベルスターがクソ女と呼ぶ人物——ディアベルゼだ。

白磁のような肌に煌々と輝く金髪をもち、西洋人形を思わせるような美しさの顔立ちは生気を感じさせない。

トレードマークの白い帽子と外套、ブーツは床に脱ぎ捨てている。

これから脱ぐところだったのか、身体のラインを強調するいつもの服は身に付けていた。

もう一人は男だった。

ディアベルスターとよくつるんでいる男で、彼女も彼に気を許すくらいに信頼していた。

その男が両手を頭上で縛られて猿轡を噛まされている。

上半身はワイシャツのみで、下半身には何も身に付けていない。

ディアベルゼは男にしな垂れかかりながら、左手で男の勃起したペニスを愛しそうに撫でている。

正しくそれはこれから情事に及ばんとする男女そのものであった。

ディアベルゼはディアベルスターに目を遣ると、わざとらしく舌を出して亀頭を一舐めした。

自分の男——正確には「まだそういった関係ではない」と注釈がつくが——が、気に喰わない女と行為に及ぼうとしている。

ディアベルスターはこの状況をそう受け取って、憤慨した。

 

「なにしてやがるこのクソ女」

「あら、思ったより早かったですわね」

「なにしてやがる——って聞いてるんだよ。答えろよ」

「どうもこうも、見ての通りですわ。わたくし、彼とお楽しみ中ですの。貴方こそ部屋をお間違いではなくて?」

 

鈴を転がすようにディアベルゼが笑った。

ディアベルスターはディアベルゼの胸元を乱暴に掴むと、ぶつかりそうな勢いで顔を近づけた。

二人の間には数センチ程の距離しかない。

 

「間違えてねえよ、そいつにちょっかい出すんじゃねえ」

「あらやだ、こわいこわい。まるで間女を見つけたような顔でしてよ? それに彼が誰と寝ようと貴方には関係ありませんわよね。貴方は彼の何ですの。恋人? それとも伴侶? まさかセフレとは言いませんわよね?」

 

ディアベルスターはディアベルゼと叩きつけるように突き放した。

目の前の男の恋人というわけではない。

だが、そういう間柄になるのも悪くはないな——と、思う程度には惹かれているのも事実だ。

それは男の方も変わりないと思っている。

 

「どれでもないのでしょう。なら関係ないではありませんか。だったら黙っていてくださいまし」

「いや関係あるぜ。コイツはアタシの——」

「アタシの、何ですの?」

 

それを口にしたら今までの関係ではいられなくなることは分かっていた。

だが、言葉にするほかディアベルゼを黙らすことはできないことも理解していた。

理解した上で、ディアベルスターは大きく深呼吸して言葉に出した。

 

「そいつはアタシの恋人だからな。アタシのものだ。手を出すんじゃねえ。さっさと失せやがれ」

「ふぅん、本当ですの?」

 

怪訝そうな表情を浮かべたディアベルゼだったが、構いませんわ——、そう言うと口元を歪めた。

 

「万が一本当に恋人だったとしても、心変わりすることもありますわよね」

「心変わりなんてするわけないだろ」

 

それはわかりませんわよ——、と言ってディアベルゼは亀頭にキスをした。

男の身体が微かに震える。

 

「あらあら、彼も悦んでいるみたいでしてよ」

「そんなわけねえだろ。ただの生理反応だ」

「強情ですわね。ではわたくしと貴方、どちらがいいか彼に選んでもらいましょうか」

「——選ばれなくても吠え面かくなよ」

「その言葉、そっくりそのまま貴方に返しますわ」

 

ディアベルゼはペニスを口に咥えると、頭を激しく上下に動かし始めた。

その様子を見たディアベルスターは驚愕の表情を浮かべる。

 

「んっ、むぅ、ぷはっ。何を驚いていますの? はむっ、んむぅ、れろぉ。これくらい恋人ならしますわよね」

「と、当然するに決まってるだろ」

 

ディアベルスターはトップスをインナーごと脱ぎ捨てた。

白い肌と鍛えられた筋肉を併せ持った身体が露出される。

大きな乳房は筋肉に支えられて垂れる様子は見受けられない。

ディアベルスターが羞恥心のせいで軽く赤面して俯いているのを、ディアベルゼは見逃さなかった。

ディアベルゼはペニスから口を離すと、人差し指で亀頭を指した。

挑発するように、とんとんと軽く亀頭をつつく。

 

「ほら、ここですわよ。どうぞ?」

 

ランプに誘われる蛾のようにふらふらと近づいたディアベルスターが男の前で屈みこむ。

目の前にあるのは唾液に濡れている勃起したペニスだ。

無論、ディアベルスターとてペニスを見るのは初めてではない。

それなのに何故か、思わず生唾を呑み込んでしまった。

 

「なに尻込みしているんですの。貴方達恋人なんでしょう。その無駄に大きい胸でも使えばいいではありませんの」

「い、言われなくてもするに決まってるだろ」

 

ディアベルスターは乳房でペニスを包み込むと、両手を使って動かす。

ペニスは完全に乳房に埋もれて亀頭の先すら見えていない。

柔らかくハリのある肌を纏った脂肪の塊が上下に擦れて、男から呻き声が漏れ出た。

 

「どうだ、気持ちいいだろ?」

 

猿轡のせいで返答こそできないが、悶える男の顔は間違いなくディアベルスターの問を肯定していた。

 

「どうせならわたくしも混ぜて下さいまし?」

「あっ、オイ! テメエ!」

 

いつの間にか全裸になっていたディアベルゼはディアベルスターを押しのけながら男を押し倒すと男の顔の上に座った。

驚いて乳房から手を離したディアベルスターからペニスを奪い取ると、同じように胸を使って扱き始める。

 

「どうですか? わたくしのおっぱいは。気持ちいいでしょう? ほら見てくださいまし——といってもこれでは見えませんわね」

 

ディアベルゼの胸は豊満ではあるが、ディアベルスターのものよりも小さい。

乳房で包み切れなかったペニスの先端部分が乳房の間から顔を出している。

自分の手元にあったものを奪われてムッとしていたディアベルスターだったが、意を決して亀頭に顔を近づけて舐め始めた。

 

「んっ、むぅ、れろぉ、どうだ? アタシのほうが、んむ、ぷはぁっ、こんなのよりイイだろ」

「あら、わたくしのほうがいいですわよね? こんな筋肉女よりわたくしのおっぱいのほうが柔らかくていいでしょう?」

「テメエのはただの贅肉じゃねえか。乳首まで脂肪に埋まってやがるしな。やっぱり引き締まってるほうがいいよな?」

「むぅ、人が気にしていることをよくも口にしてくださいましたわね。本当が口の悪いですわね、貴方は」

 

ディアベルゼは腰を小刻みに動かして秘所を男の顔面の突起に擦りつけながら、胸を自由自在に動かしてペニスを扱いている。

唾液と先走り液が潤滑油代わりとなって、動かす度にぐちゅぐちゅと音がしている。

一方、ディアベルスターは舌を出して一心不乱に亀頭を舐めている。

鈴口から溢れ出てきた先走り液を舐めると、あまりの苦さにディアベルスターの目に涙が浮かんだ。

それを見て、あらお子様ですのね——、とディアベルゼがころころ笑った。

男も限界が近いのか腰が浮き始めている。

 

「んふふ、気持ちいいでしょう。イっていいですわよ」

「オラ、さっさとイけ!」

 

ディアベルゼが両手で乳房を強く押し潰して圧迫し、ディアベルスターが鈴口に舌を突っ込む。

強烈な刺激に耐えきれず絶頂を迎えた男は大量の精液が噴出した。

精液は二人の顔に降りかかって肌を穢していく。

 

「うわっ! 出すなら出す前に合図くらいしろ! うぇぇ、すっげえ匂い」

 

漂ってくる雄の匂いはディアベルスターにとっては不快なものでしかないが、ディアベルゼにとっては違うようで恍惚とした表情を浮かべている。

 

「んっ♡ とっても濃厚な、殿方の精の匂いですわね。たまりませんわぁ♡」

 

そう言ってディアベルゼは顔に付着した精液を指で掬って舐め取った。

色素の薄い喉が大きく動く。

熱を帯びた目はとろんとしている。

ディアベルゼの行動がディアベルスターには理解できなかった。

——なんでこんなものを舐めるなんてどうかしてるんじゃねえか。

見ていられないとディアベルスターは顔を背ける。

何か拭くものでもないかとベッドを降りようとした時、ディアベルスターの頬に突然生暖かい感触が走った。

驚いて態勢を崩したディアベルスターはベッドから転がり落ちる。

 

「ナニしやがるテメエ!」

「なにって、貴方の顔のザーメンを舐めただけですわよ?」

 

悪びれもせず告げたディアベルゼはディアベルスターに覆いかぶさると、再び顔に付いた精液を舐めた。

不快感にも似たぞくぞくとした感覚がディアベルスターの背筋を走る。

ディアベルゼは恍惚とした表情を浮かべてながら舐め続けている。

精一杯の嫌悪感を込めてディアベルスターは目の前の女を睨みつけて吐き捨てた。

 

「うえっ、お前よくこんなの美味そうに舐められるな」

「慣れれば意外と美味しいですわよ。癖になるとでも言うんでしょうかね。というか、貴方本気で嫌そうですわね」

 

真顔になったディアベルゼはベッドの上に座りなおして、洗面所はあっちですわよ——、と奥の扉を指差した。

 

「ありがとよ」

「どういたしまして」

 

小さな声で、あーあ、勿体ないですわ——、と呟いたのをディアベルスターは聞いた。

 

 

「ようやっと戻りましたわね。これからが本番ですのよ。準備はしておきましたから、貴方からどうぞ」

 

洗面所から戻ったディアベルスターに声がかかった。

声をかけた本人は一糸纏わぬ姿で男に絡みつくように密着していたが、ディアベルスターが戻って来たことを確認すると、男から離れて俯せになって両手で頬杖をついた。

男は相変わらず両手を縛られて猿轡をされているままだったが、服は全て剥ぎ取られて全裸になっていた。

ディアベルゼの手は勃起しているペニスに添えられていて、粘液と思しき液体が泡立っていた。

つい今先まで弄っていたことは明白だ。

 

「いい心掛けじゃねえか。まあ、お前の番なんてあるわけないんだけどな」

 

それはディアベルスターができる精一杯の虚勢だった。

タイツとショーツを脱いで、ディアベルスターも全裸になる。

膝立ちで男に跨って秘所に亀頭を宛がう。

緊張で浅い呼吸を繰り返していると、ディアベルゼが退屈した子供のような調子で声をかけた。

 

「早くして下さらないかしら。それともわたくしが見ているせい? 見られると緊張するタイプだったのね、貴方。とてもそうだとは思いませんでしたわ」

「うるせえな。今からするところだったんだよ」

 

意を決してディアベルスターが腰を下ろした。

熱の塊が身体を引き裂いていく感覚がディアベルスターを襲った。

耐えきれず体を丸めて小刻みに震える。

 

「あらあらあら、意外とすんなりいきましたわね。ほらほら、頑張って♡」

「さっきから好き勝手言いやがって——動くぞ」

 

両手を男の胸について体勢を整えると、ゆっくりと腰を上下に動かす。

一動作ごとにディアベルスターの口から苦痛とも快感ともつかない呻き声が漏れる。

 

「どうだ? 気持ちいいっ、か?」

 

男は首を縦に動かす。

声を上げたが猿轡に阻まれて呻き声になったが、ディアベルスターにはそれが肯定の言葉であることが理解できた。

 

「んっ♡ そうだろ? そうに決まってるよな。はっ♡ アタシを♡ 選んでくれるよなぁ♡」

 

男が首肯した。

 

「もう彼女に夢中って感じですわね。少し妬いてしまいますわ」

「当然、だろっ♡ アタシとコイツのっ、間にぃっ♡ テメエが入ってくる隙間なんて、ないんだよっ!」

 

ディアベルスターの腰の動きが激しいものに変わっていく。

その様子をしばらく眺めていたディアベルゼだったが、男の脚の間に身体を埋めると不貞腐れたように言った。

 

「わたくしのことも忘れないで下さいまし? 彼女にできないことも、わたくしなら出来ますのよ。例えば——」

 

こんなふうに——、とディアベルゼは右手の付け爪を男のアナルへと刺し込んだ。

突然の刺激に男は呻き声を上げて腰を跳ねさせる。

突き上げられたペニスはディアベルスターの最奥を叩いて、彼女の口から嬌声が漏れた。

 

「ひゃぁん♡ テメエなにを——」

「んふふ、なかなかカワイイ声で啼きますのね。もっと沢山啼いて下さってもよろしいですわよ?」

 

ディアベルゼは陰嚢に口付けをして、爪をどんどん腸の奥へと進めていく。

指が軽く曲がると合わせて男の腰が動いて、ディアベルスターが嬌声をあげる。

腸壁越しに前立腺を刺激するとペニスが一際大きくなり、ディアベルスターの膣内を押し広げた。

 

「だめっ♡ おおきっ♡」

「あらあらあらあら、ちょっと入れただけなのに二人ともとっても気持ちよさそうですわねぇ?」

「ひぃっ♡ だめっ♡ 動くっなぁっ♡ そこ擦るのだめぇ♡」

「貴方のおまんこ、ペニスを美味しそうにがっちり咥え込んで、垂れ流しの愛液と先走り液が混ざって泡立って、とてもいやらしいですわね。写真でも撮っておきたいですわ」

「オイ♡ ひゃっ♡ テメエ、見てんじゃ——はぁんっ♡」

「ちょっと動かしただけでそれってことは、お二人ともイきそうですの? なら——」

 

イってくださいまし——、とディアベルゼは大きく指を曲げた。

男の腰が大きく動いて、ディアベルスターを絶頂へと導いた。

 

「イっくぅぅぅぅぅぅぅ♡」

 

膣肉がディアベルスターの意志とは無関係にペニスをきつく締めあげて精液を搾り取るようにペニスを扱きあげる。

それがとどめになったのか鈴口から大量の精液が噴出して子宮に叩きつけられた。

 

「あああああああああああああっ♡♡♡」

 

絶倒の最中に新たな刺激を与えられたことでディアベルスターの頭の中は真っ白になった。

 

 

男の胸板の上に力なく倒れ込んでいたディアベルスターが意識を取り戻した。

気絶していたのは数秒程度だったのか、まだ身体がぴくぴくと痙攣している。

ディアベルスターは一瞬だけ表情を曇らせたが、先程まで男女の営みを行っていた男の顔を見て安心したような表情を浮かべて、胸板に頬擦りをした。

 

「どうだ? アタシの身体は。よかっただろ?」

 

その様子をにやにやと見つめながらディアベルゼは男の猿轡を外した。

 

「うん、こういうのもあれだけどすごくよかった。ありがとう、ディアベルスター」

「けっ、なにがありがとうだよ。こんな女に捕まりやがって。しかもこんなに膣内に出すなんて、ちゃんと責任とれよ? まだ入ったままだし。違和感すごいんだよ」

 

ディアベルスターが男の唇に人差し指を当てると、男は小さく頷いた。

 

「あのー、お二人の世界のところ悪いんですけれどもぉ。次、わたくしの番ですわよ? 早く退いてくださいまし?」

「誰が退くかよ。今の聞いてたし、見てただろ。コイツはアタシのもんだ。オマエの番なんてないんだよ」

 

ディアベルスターが再び男の胸に頬擦りすると、照れたような表情を浮かべて男がディアベルスターの髪を手櫛で梳いた。

 

「あらあらあらあら、困りましたわね。ちゃんと両方味わってもらいませんと、比較なんてできないでしょうに」

「だからお前なんて眼中にないってことだよ。比較する必要もないね。全く察しの悪いヤツだな。ほら、さっさと失せろ」

 

呆れたように溜息を吐いたディアベルスターは手の甲をディアベルゼに向けてひらひらと動かした。

しばらく顎に人差し指を当てて考えていたディアベルゼだったが、跳ねるようにベッドから降りると、流石にそれは困りますね——、と呟いた。

いつの間にか杖が握られていた。

取っ手に林檎の意匠が施されたディアベルゼ愛用のものだ。

杖が怪しく光る。

男が意識を失ってがくりと倒れるのと同時に、ディアベルスターの身体に光の糸が巻き付いて自由を奪う。

 

「なにしやがる!」

「まあ、元々こっちが目的といえば目的でしたし? ちょっと順番が変わっただけですわね」

 

にたりと笑ったディアベルゼが言った。

杖が再び光を放つと、ディアベルゼの股間に光が集まってペニスを模った。

その大きさは男のペニスよりも大きく、ディアベルゼの腕くらいの太さがあり、長さも三十センチ程はある。

ディアベルゼは愛おしそうに光のペニスを撫でた。

 

「彼が駄目というなら、貴方に食べ比べしてもらうとしますわ」

 

ディアベルスターのアナルにディアベルゼのペニスが宛がわれる。

 

「ふざけんな! おい、止めろ! オイ!」

「やめるわけ——ないでしょうっ!」

 

ディアベルゼが力一杯腰を押し込むと、部屋中にディアベルスターの絶叫が響き渡った。

目から大粒の涙を流して苦悶の表情を浮かべながら、ディアベルスターは力なく男の胸に倒れ込む。

まさに息も絶え絶えといった様子だ。

ディアベルゼはニヤニヤと笑みを浮かべるばかりで動こうとはしない。

 

「ぐうっ! このっクソ女ぁ! さっさと抜きやがれ!」

「流石鍛えているだけあって素晴らしい締め付けですわね。気を抜いたら千切られてしまいそうなほどですわ。でも駄目でしてよ? アナルばっかりに集中していては。食べ比べ、とわたくしは言ったでしょう?」

 

ディアベルゼの杖が三度輝くと、男が目を開いた。

だがその目は虚ろで、ディアベルゼによって操られているのは誰の目から見ても明らかだった。

 

「彼も起きたようですし、そろそろ始めるとしましょうか」

「オイ! やめ——やだっ! お腹の中引っ張られて——」

 

ディアベルゼはゆっくりとペニスを引き抜いていく。

無理矢理押し広げられたアナルはペニスに引っ張られて捲れ上がり、血色の良い腸壁が薄らと見えている。

それを見て満足そうに高らかに笑ったディアベルゼは一気に奥まで挿入した。

この一突きが合図となって、男も猛然とディアベルスターに腰を打ち付け始めた。

 

「いぎぃっ! やめっ、ぐるじっ、ぬけってぇ! こ゛わ゛れ゛る゛っ゛!」

 

ディアベルスターはえぐえぐと喉を鳴らして泣きながら叫んだ。

頬を伝う涙をディアベルゼが舌で舐めとる。

 

「アハハハハァ! どうですか! 苦しいですか、当然ですよねぇ? アナルは初めてでしょう? 無理矢理広げられて痛くて苦しくて息も出来ないでしょう! でも気持ちいいでしょう! わたくしはすっっっごっく! 気持ちいですわ! ずっとずっとずっと! 貴方をこうしたかったのですもの! 貴方を! こうして組み伏せて! 貴方から全てを取り上げて! 滅茶苦茶に犯して! 貴方の何もかもを壊しつくして! 泣き叫ぶその顔を見たかったのですのよ!」

 

狂気を帯びた笑いを貼り付けたディアベルゼは捲し立てながらも、乱暴に腰を打ち付け続けている。

 

「オ゛ッ! あぐっ! ひっ♡ やめっ!」

「ん? ひょっとして貴方」

 

ディアベルスターの様子に思ったディアベルゼはふと考えた。

目の前のこの獲物はひょっとして——感じているのではないか——、と。

獣のような叫び声の中に、確かに性感の混ざった甘い声が紛れているのをディアベルゼは感じ取った。

そしてそれが男が突き上げた時にのみ上げられていることに。

 

「貴方感じていらっしゃいますのぉ? アナルを引き裂かれてわたくしのおち〇ぽを血塗れにしておいて? その男に子宮を突かれて感じてますのぉ?」

 

髪の毛を乱暴に引っ張られてディアベルスターが悲鳴を上げる。

起き上がった上半身を後ろからディアベルゼが右手で抱きしめる。

左手で顎を掴むと無理矢理横を向かせて唇を奪った。

 

「んっ♡ むちゅ♡ ちゅぱ♡ ぷはっ♡ どうですか♡ おち〇ぽを舐めてザーメンを飲んだ後のキスは♡ イイものでしょう」

「あっ♡ ぐっ♡ さいっっってい! だな! テメエとキスするなんて——オ゛ウ゛ッ゛!」

「まだそんな口を利けますのね。なら——」

 

体重をかけてディアベルスターを男の上に押し倒す。

ディアベルゼはゆっくりとペニスを撫でながら引き抜くと、杖から発せられたものと同じような光がペニスを包み込むと、ペニスはみるみるうちに大きくなっていき、最終的に成人男性の腕くらいの太さになった。

再びディアベルゼは腰を打ち付けて、巨大化したペニスをディアベルスターの腸内に無理矢理全て挿入する。

 

「あぐぅ! なんでっ、おおきく——ひぎぃ!」

 

パチン、とディアベルゼが指を鳴らすと男の腰の動きが激しさを増す。

呼応するようにディアベルゼもピストンを速める。

二人のピストンの度にディアベルスターのお腹が風船のように膨らんでは縮んでを繰り返す。

 

「やだ♡ 奥やめ♡ お尻もぬけってぇ! おなか引っ張られて! こわれるぅ!」

「駄目よ駄目。これから貴方の腸内全部をわたくしのザーメンで満たしてあげますわ。愉しみですわぁ。貴方のお腹がぽっこりと膨らんで。お尻からわたくしのザーメンを噴水みたいに噴き出すのが!」

 

パンパンと肉がぶつかり合う音とディアベルスターの悲鳴が部屋を満たす。

愛する男に子宮を乱暴に突かれる快感。

嫌っている女に腸内を無理矢理こじ開けられる屈辱。

腸壁を削ぎ落されるような圧迫感。

引き裂かれたアナルの痛み。

それらが混ざり合ったものがディアベルスターを襲って、絶頂へと押し上げていく。

 

「いいですわ、最高ですわ! イきますわよ! わたくしのザーメン、全部受け止めて下さいまし!」

「やめ——やめろやめろやめろ! ぬけ! ぬけってぇ!」

 

ディアベルスターの必死の懇願を愉悦の表情で見下ろしながらディアベルゼは射精した。

びゅーびゅーと音が聞こえる程の勢いで吐き出された精液はあっという間に腸内を隙間なく埋め尽くして、ディアベルスターのお腹を大きく膨らませた。

それでも収まりきらなかった精液はアナルとペニスの僅かな隙間から溢れ出てきて、ベッドを穢していった。

ディアベルゼと同時に男も、子宮にペニスをぴったりと押し付けながら射精した。

精液は子宮を埋め尽くしていき、ディアベルスターにこの日最大の性感と幸福感を与えた。

 

「~~~~~~~ッッッッ♡♡♡」

 

目一杯背筋を仰け反らせて、ディアベルスターは絶頂を迎えて激しく痙攣する。

押し寄せてくる快感の波に耐えきれず、ディアベルスターは意識を手放した。

ほとんど白目を剝いた目はどこにも焦点を合わせず、ぽっかりと開いた口からは唾液が垂れ流されている。

ディアベルゼはペニスを引き抜きながら、その様子を満足気に見ていた。

閉まり切らないディアベルスターのアナルから粘性の高い精液が水鉄砲のように勢いよく噴出される。

 

「気絶してしまいましたのね。でも、寝かせたりはしませんわ。だって夜はまだこれからですもの。三人で思う存分愉しんで、貴方もこの男もわたくしの玩具(モノ)にしてさしあげますわ。そうですね——次はこの血とザーメンだらけのおち〇ぽを舐めて綺麗にしていただきましょうかね。喉の奥の奥まで使って、食道の壁をスポンジ代わりにして、食器を洗うように隅々まで、ね。ああ、アナルをおち〇ぽで二度と閉じられないくらい広げるのもいいですし、尿道を爪でほじくるのもよさそうですわぁ。想像するだけでイってしまいそうですわぁ♡」

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