とある調査員のメモ2

とある調査員のメモ2

なぜ、あなたと私の間で見える景色が違うの?なぜ?なぜ、あなたは抗うの?なぜ?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?

■調査メモ

level内の天気:空の色は紺に近い紫、大きな月の様なものが浮かんでいる。

level内の空気:存在する。霧が濃い。

level内の状態:オレンジ色をしている霧はこのlevelにだけ存在する神聖な霧。

level143 調査担当:ケイト・オブライエン、■■■・■■


オレンジ色の霧を吸ってからなんだか全てがきれいに見える。この城が美し見えて仕方がないの。どうしてかしら?私はこのlevelにとどまりたくて仕方がない。ああなんてきれいなんだろう。涙が出るほどにはきれい。ねえ、あのシャンデリアを見て、あんなにきれいなシャンデリアを見たことはある?私は元の世界では色々な場所に足を運んで景色を見てきていたけど、どの景色よりもきれいなの。きれいで美しくて私のものにしたくなる。でも、持ち帰ろうとしたらエンティティに襲われて、持ち帰れなかった。…そうだわ、それとね、パーティでも開けそうな大きな部屋、あそこにいるとおなかが空くの。そこにいるエンティティも何かを話しながら食べ物を貪ってた。そのエンティティの近くのプレートに入った食べ物は触らない方がいいかも、■■が襲われかけてたから。それで、ここにはいろいろな食べ物があったわ。スコーンだとかケーキだとか、いつからここに置かれていたかもわからないのに全然腐ってなくて。私が大好きなキャラメルアップルもあった。おなかが空きすぎてつい、毒の確認もせずに食べてしまったけど、普通に美味しかったわ。食べ物もおいしくて外観もきれいでずっとここにいたいと思った。もう元の世界に帰るために頑張らなくてもいい気がした。だめかな。だって私は、城に呼ばれてて。声が聞こえるの。なんでだろう、なんでかな?わからないわ。とにかくさ、気を付けてね。何がどうなっているのかわからなくなる前にしっかりして意識を保って。…なにが?なんで?どうして?なんなの?私ってだれだっけ。


















ふふ。


(メモ2/3)

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