ちょっとエロい寄生ウタル2

ちょっとエロい寄生ウタル2




「ウタ、お前……やめろ……って……!」

完全防音のスタジオ内、ウタの仮眠室にて。

ウタがルフィを押し倒していた。

「……あ、ァァ♪」

鱗粉・フェロモンで酩酊させたルフィ。

脱力した彼を、脳内物質でブーストされた筋力と繭糸で以て、完全に押さえ込みながらウタは達していた。

まだ性的な行為には至っていない。


にも関わらず。

全身の筋肉を酷使する痛み、

宿主ウタの恋慕と欲情。溜め込まれた寂しさ。

寄生体が本能で感じた『宿主と相性が良く、善良で、極めて強いこのオス』を逃すなという欲求。


それら全てが泥々に混ざり合い、快楽物質で乗算された結果。

 ウタはルフィに跨がって押さえつけているだけで、脳内が月まで飛んでいた。

パーカーから出た足は、足首まで伝う体液で濡れ光っている。


「あ……ハァ…ッん……!! ……嫌がってるけど、ルフィもさ、今すっごく興奮してるし気持ち良いよね?」


ウタの全身からキラキラと舞い上がる鱗粉は、先ほどからルフィのあちこちに付着している。

更にウタから漂う……を通り越して室内を満たす芳香も、ルフィの体内を満たしていた。


「ち、が……!……感じて、ねえっ」


「出た♡ 負け惜しみィー♡

あのさあ、顔真っ赤で息荒くしてさ。

そんなにあそこ大きくして、腰、振ってるのに? 感じてない? 嘘つき!」


自覚していなかったのだろう、自身の動作を列挙されたルフィは泣きそうな顔で黙り込んでしまった。


「あっ……ごめんね、ルフィは悪くないよ。 その鱗粉には気持ちよくなる成分いっぱい込めてるし、このフェロモンは……大好きな人に、特に効いて興奮させちゃうみたいだから」


まるで寄生蛾のように黒一色の目でルフィを見下ろしながら、ウタは言葉を続ける。


「わかるよ、恐怖とか困惑とかさ、そういうの全部が、欲と気持ちよさにジワジワ変わっていくんだよね――拘束されてるだけなのに、もうイキそうなんだよね」


そこまで言うと、急にウタは声色を変えて。

「じゃあここで、ルフィにネタバラシ!

さっき『大好きな人に効く』って言ったでしょ? 実はね――」


声を潜めて、ルフィに耳打ちする。

「相手もこっちを大好きじゃないと『性欲には』効かないんだ♪

一方的な色仕掛けには使えないって事。

それも、私に素で欲情していないとダメ……♡」


ルフィはほとんど抵抗すらしなくなり、ただ息を荒くして、ウタを見ていた。

魅いられていた。

更に鱗粉の放出を増やしたのか、もはやルフィにはウタの全身と周囲が光輝いてすら見えていた。

ウタの特徴的な髪型も相まって、左右の髪の輪は異形の天使のようですらある。


ルフィの耳元で、ウタの口内に溜められた唾液が水音を鳴らす。


「私の中、調整したから。キスしただけで二人とも失神するかもってくらい快楽物質、出してるよ。

唾液だけじゃなくて汗も、全部。

デキちゃってもすぐに産めるし、この前積んだ海兵(スタッフ)さん達がお世話してくれるから、ね」


ルフィの耳を舐めながら、歌姫は全身全霊の艶声で、トドメの一撃を見舞う。


「ねぇ、ルフィ。寄生とかじゃなくて、私の心から底から愛してるよ♡ 私と『メタモルフォーゼ』しよ♡」



その言葉を最後にウタが拘束を解く。

直後、完全防音のスタジオ内で、絶叫じみた嬌声が響き始めた。 




――

※勝手な設定。

渡航先で度々、敵対モブ数名が行方不明になります。

具体的には船内に増設されたスタジオ内の隠し部屋で幼虫の繭(ユリカゴ)にされたり、その世話係にされたりします。

一味はウタの美声・フェロモン・鱗粉による説得で『快く』ウタの雇った『スタッフさん』達の乗船を受け入れています。


もちろんスタッフさん達も『お給料』として最低限の食事や、それに混入された気持ちよくなる体液を与えられているのでアヘッた笑顔で奉仕します。

最期まで幸せそうな顔です。


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