ちゃんと許可はもらった
ウタルテットの不当な読者ルフィをウタワールドに招待した。
いろいろと試したいことがあったのだ。
「ルフィ、抱きしめていい?」
「いいぞー。おっと、今日のウタは甘えん坊だな!」
「うん、今日はそういう気分なの。ベタベタ触ってもいい?」
「おう、好きなだけやれよ」
「ありがとう、ルフィ! ルフィ〜」
「くすぐったいぞ、ウタ」
ルフィのむき出しの腹筋に、鼻を擦り付ける。
ルフィの腹筋はボコボコしてる。
筋肉なのに、ゴムだから柔らかい感触。
もちもちしていて、鼻でつつくとどこにでも引っかかって面白い。
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「さて、ルフィの許可は取ったと」
ガチャリと部屋の鍵をかけた。
サニー号のソファのある個室。
ソファには無防備にすやすやと眠るルフィ。
隣に座って、肩を抱くと重力に従いずるりと自分の方にもたれかかってくる。
きゅっと頭を抱きしめると、ルフィの頭が胸の上に乗った。
鼻息がくすぐったい。
いい感じに谷間に埋まったとも言える。
胸は子供のころはペタンとしていたのに、今ではこんなに大きくなっていた。
そのせいで乳房はイマイチ自分の体の一部という感覚が薄い。
部屋の中は静かだ。ルフィの寝息と、仲間の喧噪も今は遠い。
海の波に従って、ゆっくりと揺れる船室は大きなゆりかごのよう。
ルフィの髪に触れ撫でる。
『私が』ルフィを抱きしめている。人形のときにはできなかったことだ。
人間に戻ったのだと実感する。
昔、フーシャ村で過ごしていたころ、抱き合ったこともあったっけ。
人形だったころは、人間だったころの思い出は夢だったんじゃないかと感じていた。
今はちゃんと、子供時代の延長線上にいると実感する。
ルフィの脇に腕を通して、むき出しのルフィの胸に触れる。
痛ましい傷跡も、今では見慣れたもの。
ウタワールドの中では、くすぐったいのかルフィは微妙に抵抗している。
ルフィを押しのけて触るのもいいけれど、こういう風に静かに触るのも良い。
ふと思いついて、ルフィの発達した胸筋に手を沿えて、力を込めた。
「男の人の胸って掴めるんだ・・・」
ゴム人間のルフィだけかな?
も”っちりしていて、ゆさっと上げることができた。
筋肉だからか、ずっしりと重い。
自分の胸も触ってみると、ぽよぽよしてる。
まるで別物だ。
いつもルフィがおなかに巻いている腰巻のゆるみが目に留まった。
ぼこぼことした腹筋の割れ目から臍がのぞいている。
気が付いたら、人差し指を伸ばしていた。
ルフィのおへそ。
指をつぷっと入れてみる。
腹筋を覆う薄い脂肪の膜が、おへその周りは緩んでいてやわっこい。
もこもこと隆起したシックスパックに、ゆるゆるとしたへその感覚が癖になる。
気が付けば、自分の息が荒くなっていることに気が付いた。
ちょっと下着の中に手を入れて、自分を確認してみる。
「おー、本当に濡れてきてる」
ナミに聞いた通りだ。
立派に性器として機能してるらしい。
女性として、ルフィの男性に反応してるんだ。
感慨深い。
でも、こっちでするわけにはいかないのだ。
ちゃんと色々と教えてもらって勉強した。
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ナミやロビンは女の子としての大切な心構えをたくさん教えてくれた。
男性は女性よりもずっと性欲が強いこと。
女の身体に強い関心を持つこと。
誘惑するつもりがなくても、スキンシップで理性の箍が外れることがあること。
大切な人以外に身体を許してはいけないこと。
望まない妊娠には気を付けないといけないこと。
つまり。
「ルフィ、私のおっぱい触ってくれる?」
身重にならないウタワールドで、ルフィ相手ならいいってことだよね?