その夜、ホテルの一室が爆発した。

その夜、ホテルの一室が爆発した。




‼️閲覧注意‼️

*🚢×💣

*全体的にギャグ調

*12世代sgi組がラブホではしゃぐわちゃわちゃギャグに巻き込まれるstgを書こうとしたらなんか全然違うとこに着地しました。

*すべて幻覚

*地雷ない人向け









「なんかベット檻で囲まれてるんだけど…。どういう意図なんだろ。」

「プラネタリウム部屋って誰が使うんだ…⁇いざってとき星がキラッキラしてたら萎えるんやないか…⁇」

「そうかもねぇ…。…あっシップ!!フェラーリ!!フェラーリあるよシップ!!」

「フッあめぇなジャス…こっちはメリーゴーランドだぜ!!」

「それもう遊園地じゃん!!!!テンション上がってきたね…。」

「…おい。」

夜も深くなり客足の途絶えた頃、タバコが恋しくなり外休憩を挟んだ俺を受付で待っていたのはとても深夜とは思えない騒々しさだった。

「おやじぃ〜おせぇぞ〜。」

「先輩、お久しぶりです。」

声をかけるとパネルを眺めていたゴールドシップはちらりとこちらを見やりそう言ったあとすぐに目線を戻した。

隣にいた茶髪の青年…ジャスタウェイはこちらを振り向いて軽く礼をした。出身のくくりが同じだからという理由で俺のことを先輩と呼ぶこいつはここがラブホであれ相手が先輩兼親友の父親兼ラブホの管理人であれ礼儀正しい。その真面目さを隣のクソ息子相手にも見せて欲しかった…というか。


「お前らそういう仲だったのかよ…。」


管理人として客のプライベートには踏み込まない程度の倫理観は持っているが、流石に自分の息子と後輩となれば多少は気になる。それでなくてもコンビとして名高いこいつらの間にはいわゆるそういう雰囲気が1つもなかったように記憶していた。ラブホ管理馬界第一人者として気づけなかったのは悔しい。


「いや違いますけど…気色悪いこと言わないでください。」


前言撤回。全然礼儀正しくない。しかし心底嫌そうな顔をしてそう言い放ったジャスタを見る限り何かを誤魔化しているようには見えない。

「じゃあなんだってんだよ…ひやかしなら帰ってくれ。これでも忙しくてな。」

痛む頭を抑えて溜息をつきながら言う。見ているだけならともかくこいつらの遊び相手というのは相当に骨が折れる。切実に帰って欲しい。

「ちげ〜って!!今日ジャスと出かけてたんだけどよ、遊びすぎて遅くなっちまって。んで親父がラブホ経営し始めたとか言ってたの思い出したからちょーどいいやと思ってよぉ。」

ずっとパネルを見ていたゴルシが見るのをやめてこちらに振り返ながらそう言った。なるほど泊まる気はあるらしい。それはそれで友人と父親の経営しているラブホに泊まるのはいくらその気がないとはいえ流石に気まずくないのだろうか。…というか。

「止めろよお前も。」

「いや最初は嫌だったんですけど…聞いてるうちに好奇心が勝っちゃって…。」

「馬鹿か??」

そういえばこの後輩は間違いなく優等生ではあるものの非常にマイペースであり一度興味が湧いたら止まらないタイプでもあった。まぁそうじゃねぇと俺の息子の親友なんてやらねぇか…と諦観のような思いに浸っているとジャスタが気まずそうに言い訳をならべてくる。

「まぁだって現役の時散々一緒に寝たりしましたし今更かなって…なんか面白そうだしっ…!?なにシップ急に…。」

「この部屋。よろしくなクソ親父。」

喋っていたジャスタの肩を急に掴み自分へと引き寄せたゴルシは1つの部屋を指差してそう言った。多少違和感を覚えた気がしたものの目線で急かしてくる息子に了承の返事を返して受付に引っ込む。

「あのさぁ…というかこういうことキッドにしてないよね??怪我とかさせたらただじゃおかないよ。あと変なことも教えないでよね。」

「それ今日で何回目だよ。わーっとるって、俺だってかわいー後輩いじめる趣味ねぇわ。」

「どうだか…。そういえば部屋はどれにしたのさ。」

「ん〜??秘密♡」

「……??なんかテンションやばくない??大丈夫なの??」

「あ〜…ほら、深夜テンションってやつだよ、もう夜おせぇし。つーか俺鍵受け取っとくからジャス先にエレベーターまでいっといてくれよ。親父仕事おせぇし。」

「急に失礼だな…まぁいっか。それじゃお言葉に甘えて…先輩お仕事頑張ってくださいね。」

テンポのいい会話が続けられたあとジャスタが俺に一声かけてくる。それに軽く手を挙げ応えるとそのまま彼が去っていく気配がした。

…さて。

「お前どういうつもりだ?どう考えても寝るための部屋じゃないんだが。」

先ほどこいつが瞳孔をかっぴらき興奮した様子で指差していた部屋はベットが丸い檻で囲われている…要するにベットが一つの牢屋のようになっている部屋だった。

「いや俺もな?普通の部屋にしようと思ったんだけどよ、ジャスが逃げにくそうな部屋見つけてくれたもんだから。最初にあいつが気にした部屋だし……教えてやろうと思って、使い方。」

「………はぁ〜〜〜〜。」

思わずでかいため息を漏らしたが許されるだろう。そういえば否定されたのはジャスタからだけだったような気がする。こいつは一言も"そういうこと"をしないなんて言っていないのだ。

「言っとくけどまだ手はだしてねぇから。というかだすつもり無かったしな。だから多分親父が感じたことも正解。でもほら…ラブホ経営なんてうってつけのもん始めるからよ。」

呆れて黙っているとゴルシはこちらの思考を見透かしたような目をしてにんまりと笑ってそう言った。

あくどい。あまりにあくどい。こいつの教育はどうなってんだ。いやこいつをうかうか信用してるジャスタもヤベェけど。あれか?厩舎がそういう方針なのか??あぁ頭が痛い。

「はぁ…なんでもいいが俺を巻き込むな。…一応聞くが時間はどうする?寝るだけなら2か4でいいと思うが…。」

「明日の午後まで。だからまぁ…12時間コースが1番安いか。あいつ安く済ませねぇと怒るもんなぁ…。」

「…ジャスタが明日に予定があったら怒るどころじゃすまねぇと思うけど。」

「あいつ俺と遊んだあとは疲れるからって2日連続で休み取ってんだよ。健気でかわいくねぇ??」

先ほどとは打って変わって心底嬉しそうに満面の笑みを浮かべるゴルシにうんざりして窓から顔面めがけて鍵を投げつける。なにが楽しくて身内の惚気なんか聞かなくちゃいけねぇんだ。そこそこ本気で投げた鍵をなんなく受けとめるとそのまま去ろうとするゴルシにそういえば、と疑問に思っていたことを思い出し呼び止める。

「別に直接連れてくればよかったんじゃねぇか??変に理由つけなくても俺のこと言えばあいつならノるだろ。」

実際受付でこそはしゃいでいたもののジャスタはそこそこ疲れて見えたし、あいつは寝ると決めたらなにがなんでも寝る男である。いくらこいつの方が力も体格も上とはいえ先に寝られたら起こすのは分の悪い賭けだろうに。まさか睡…??と性癖を疑っていると、少し照れたような口ぶりで答えが返ってくる。


「だってよぉ、やっぱ好きなやつとのはじめてはデートからってのがロマンだろ??」


振り返ってウインクを決めてくる息子に手で追い払う仕草をしつつ心の中で後輩に手を合わせる。


あいつに狙われた時点でお前の負けってこった。


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