ずっと監禁されてたサンジくんのfilm RED(Blue?)
OPエアプいつも通りのある日、ぱらりと頭上から紙が降ってくる
「なんだ?これ」
「あらウソップ、そんなところでどうしたの?」
「あァナミか。この紙、急に降ってきたんだ」
ぺら、と表面を2人で覗き込むと、どうやら大規模な食事会の告知用紙らしく、開催場所や開催期間などが記されている。
主催者の名前は目で見てわかるような場所には記されておらず、どうやら素性を明かしたくない者が開くらしい
「おい…これどうする?」
「どうするったって、私達だけじゃ決めれないでしょ。とりあえずみんなに見せるわよ」
"泥棒猫"らしく、するりと手から紙を引き抜いて、背を向け歩き出す。向かう先は皆が釣りや道具の手入れなど、重い思いの事をして過ごしている甲板だ
「ねぇルフィ」
「ん?ナミか、どうかしたか?」
「これが急に空から降ってきたらしいの。大規模な食事会の」
そこまで言ったあたりで目を輝かせた船長に言葉を遮られる。
「飯か!?」
「…ま、わかりやすく言っちゃえばそうね」
「ルフィずっとコックが欲しいって言ってたしなァ!もしかしたら良いコックが見つかるんじゃねェか?」
「それはいいわね。ルフィの人並外れた食欲を満たしてくれるコックなら大歓迎よ」
「ナミから金とられる生活から解放されるかもしれねェってことかー!!」
「へェ、酒も飲み放題じゃねェか」
「スイーツもあるのかー!!最高だ!!」
そうして話していると皆が集まって告知用紙を覗き込み、素直に思った事を全て口に出していく
「あら?この告知用紙…主催者の名前がないわ」
「やっぱりそこよね、私もずっと思ってたの。」
「名前が書いてねェとなんかマズイのか?」
「うーん、罠の可能性があるんだけど…」
「でもでも、わざわざおれ達だけを狙ってこんな手の込んだ事する必要なんかねェだろ?」
「…それもそうよね、考えすぎかも」
「んじゃ、次の目的地はこの紙に書いてある場所でいいんだな?」
「そうね、進路変更よ!」
疑問や懸念点は残るが、やはり[不在の料理人枠が埋まる可能性]と[無料でいくらでも食べていい事実]には抗えず、進路の変更を全員に聞こえるように通達する。
「飯ー!コックー!!!」
「酒…!」
「わたあめー!」
いささか欲に正直すぎるというのは、海賊の私達には今更である