『さん』付けで呼ぶ?呼ばない?

『さん』付けで呼ぶ?呼ばない?

鉄華団おいしーなタウン支部

ソラ「拓海さん…

   子供…出来ました…♡」

アンダーグ帝国との戦いが終わって間もない頃。

いよいよソラとのお別れか…と身構えてた時、突然ソラに懐妊の告白を受けた。

正直、驚きはした。

…が、覚悟事態はもうしていたから答えは決まっていた。

拓海「そっか…じゃあ、責任取るよ。

   …ずっと俺の傍にいてくれ、ソラ。

   …勝手に俺の前から消えようなんて思うなよ?」

ソラ「………はい………♡」


ましろ(ソラ拓推し)「やったねソラちゃん!

           ソラ拓、大勝利だよ!」

ゆい「………ぶくぶくぶく…」←【泡を吹いて気絶】

ここね「ゆいーーーっ!?」

らん「はにゃ~!?」

のどか「……………」←【口から魂が抜け出る】

ちゆ「のどかぁぁぁぁっ!?」

ひなた「のどかっちぃぃぃっ!?」

アスミ「…?

    ソラに子供が出来たのですよね?

    めでたいことのはずですのに…なんで皆慌てているのですか?」

あげは「まぁ、人間の色恋ってのは色々複雑なんだよアスミちゃん。」

ツバサ「ああ…

    絶対後で面倒なことが起きそうだ、これは……」

【あまねを恐る恐る見るツバサ】

あまね「………っ!(ぎりり…!)」


…ツバサの危惧通りこの後は面倒事の連続だった。


あまね「拓ゆいの敗北…それは認めよう…だが…

    ソラ拓推しのましろ!…君に決闘を申し込む!

    君との雌雄ぐらい決しなければ…私の気が済まない!」

ましろ「え?

    ……ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!?」

…菓彩が虹ヶ丘に決闘を吹っ掛けたり。


プレシャス「まさかグレースと『これ』を使うことになるなんて…ね?」

グレース「でも…このまま何もせずソラちゃんに拓海君を取られるのは

     お互い本意じゃないから…ね?」

プレシャス「…ナルシストルーの発明品『ガッタイヤリング』!」

グレース「これを付けたプリキュア2人は互いの心身、そして力が融合し…」


プレシャス&グレース「「絶対無敵の戦士が誕生する!」」


【ガッタイヤリングをつけて融合するプレシャスとグレース】


キュアグレーシャス「爆誕!キュアグレーシャスっ!!

          力ずくでも…拓海を取り返す!!」


…ゆいと花寺が融合して力ずくで俺とソラの仲を裂こうとしたり。


エルちゃん「プリンセスエルが命ずる…スカイランド総力をあげて

      拓海パパ…品田拓海を手に入れるのだ…!」

スカイランド兵士一同「イエス、ユアハイネスっ!」

ツバサ「すみません…ソラさん、拓海さん…

    僕はプリンセスの意向に従います…!」

…色々あって大きくなったエルちゃんが

俺を手に入れるべくツバサとスカイランドの戦力を用いて攻めて来たり。


…………とにかく色々あった。

最初から最後まで俺とソラの味方でいてくれた虹ヶ丘をはじめとする人達、

そして最後の最後でこちらに加勢しに来てくれた菓彩には感謝しかない。


しかし…菓彩は何で最終的にこちら側についたんだろうか…?

俺とソラが結ばれるコトを誰よりも一番拒絶していたのに…?

何度聞いても菓彩ははぐらかすばかりで答えてくれないからわからないままだ。



厄介ないざこざが全て終わり、いつもの日常…

いや、新しい日常が始まる。

ソラ「今日からこちらにお世話になります。

   …よろしくお願いします。」

拓海「ああ…よろしく、ソラ。」

大きな荷物を携え、ソラが俺の家に転がり込んできた。

ソラの移住については、母さんと虹ヶ丘が予め話し合って決めていたらしく

スムーズに事が運んだ。


ましろ『やっぱり愛し合う者同士はひとつ屋根の下で同棲が基本だよ!』


…と虹ヶ丘談。

『愛し合う者同士』か…実はまだ少し実感が湧かない。

「ソラと別れるのは嫌だ!」という想いから

彼女を孕ませて、俺の傍から離れられないようにしてしまったわけだが…

果たしてこれは愛なのか…?

それともただの独占欲なのか…?

…それは自分自身でもわからない。

……ただ、2つだけ確かなことがある。

それはソラのお腹に俺の子がいることと…

ソラと離れ離れにならずにすんで

『良かった』と感じている自分が心の中にいることだ。


拓海「今日からここがソラの部屋だ。

   必要な物があったら遠慮なく言ってくれ。」

ソラ「はい、拓海さ…あ…いや…えと

   …た、『拓海』………」

拓海「……えっ?」

ソラ「え?…いや…その…拓海…さん、と正式にそういう関係になりましたので…

   呼び捨てで呼んだ方がいいのかな、と…?」

拓海「………」

ソラ「い、嫌ならやめます!

   ……す、すみません…」

拓海「いや…別に嫌…というわけじゃない……んだが……

   …………………………………………………………

   …悪い、やっぱり『さん』付けで呼んでくれないか?」

ソラ「え…?」

拓海「あ…ご、誤解すんなよ!?別に嫌じゃないんだ、呼び捨ては!

   ただ…ソラに『拓海』って言われて…

   たった今、気付いてしまったんだ…」

ソラ「…な、なにに…?」

拓海「えと……俺…ソラに…

   『拓海さん』って呼ばれるの……

   ど、どうやら…好き……だったみたいだ……

   …意外なことに…な……(照れ)」

ソラ「……っ!?」

拓海「…変……かな…やっぱ…?」

ソラ「い、いえ…そんなことは…ない、です……(照れ)」

拓海「………………(照れ)」

ソラ「………………(照れ)」

拓海「…あ~…えっと…

   すまん、変なこと言って……」

ソラ「い、いえいえそんな!

   …………じ、実はわたしも…『拓海』呼びより『拓海さん』呼びの方が…

   …自分の中でしっくりきて………好き………なんです……」

拓海「そ、そっか……

   じゃあ……いつも通り…でいいぞ…ソラ…(照れ)」

ソラ「…はい……

   ……………『拓海さん』♡」



あん(ふふっ、初々しいなぁ2人共………♡

   後でましろちゃんにも教えてあ~げよ、っと♪)

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