恋バナ回

恋バナ回


※🖼は香港遠征中

※🎾は某レジェンドにダイエットへ駆り出された





🖼🌓の部屋にて




「ねぇベルーガ、率直に聞くけどさ」


向かいに座ったイクイが神妙な顔つきでこちらを見て話す


「あん?」


「おどうとさ、どこまでいったの…?」


「はァ!?!?!?!?!?」


休日に突然呼び出され聞いてみればこの男は何を言い出すのか


「ど、どこまでって別に言う必要ないだろ!?」


自分でも顔が火照っているのがわかる。おどうことドウデュースとは付き合い初めて数ヶ月になる。そして俺に変なことを聞いてきたイクイノックスはこの部屋で一緒に過ごすジオグリフとくっついた、ただし俺たちより後に。

聞く限り入学前からの付き合いらしく、腐れ縁というか良き親友でありライバルという関係だったからか、踏み切るのにだいぶ時間がかかったようだ

恐らく恋人同士として先輩にあたる俺に進展のアレコレを聞こうとしているのだろう


ただそんなもの俺にはない、というか話せるか思い出すだけで腹が立つわ!!!!!!!!


「えー!教えてよ!!僕たちのためにも数ヶ月でどこまでいったか言ってくれたっていいじゃないか!!」


「嫌なもんは嫌だし無いもんなはい!!!」


「嘘つけこの前首筋に思いっきり痕付いてたくせに!!」


「あれは痒くてかいただけだ!!!」


「かくにしてはやたら小さくて赤かったけどね!!!」


「だぁーーー!!うるせぇうるせぇ!!話せるかよ!!!」


「やっぱりー!あんじゃん!!」


「やだよ話さねぇからな」


「ケチ」


「勝手に言っとけ」


ほとぼりが冷めたのかイクイは溜息をつきながらクッションに倒れ込む


「じゃあ相手の好きなとこは?」


「意地でもなんか言わせる気だな…」


「聞き出せなきゃ呼んだ意味ないからね」


「まぁ、そんぐらいなら…」


「やったぁ!」


「その代わり」


「え?」


「お前も言えよイクイ、これで交渉成立だ」


「………………わかった」


「じゃあ言い出しっぺからな」


テーブルに肘を着いてイクイの方を見る

向こうは少し黙った後、視線を下に向けポツリポツリと話していく


「…はい、終わり。次ベルーガね」


「おう」


今度はあちら側がこっちを見つめる

少し目線を横になってやりながら頭に浮かぶ事柄を一つ一つ話して言った


「…まあ、こんぐらいだな。どうだ、満足したか?」


「うん、ありがと。あとさ」


「え?まだあんの?」


「いや、さっき言ってる時にサラッとそれっぽい話もしてたけど…話したくないって言ってなかった?」


「あ」


自分の言った事を思い出し顔が赤くなる


「忘れろ!!!今、すぐ!!!!!」


「無理」


「忘れろ!!!!」


「むーりー!」


「わーすーれーろー!!!」


しばらく言い合いが続いたあとイクイが折れ、秘密にする代わりに最初のどこまで進んだかを話す羽目になった。


こいつ、ほんとに黙っててくれるんだよな…?

(※黙ってくれませんでした)

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