この身は魔女の飼い犬なれば

この身は魔女の飼い犬なれば



 ──自分は犬である。名前はもう無い。


 いや、もちろん種族の話をすれば自分は人間だし、名前も有った。

 その上で、自分は人間である以前に犬として振舞い、生まれ持った名前は要らなくなったから捨てた、ということだ。


 何故かと問われれば、その答えは単純。



「──犬、仕事の時間だ。出かけるぞ」



 自分が犬として、この女性に飼われているからに他ならない。

 艶めかしい姿態を暗闇に溶ける黒の外套で覆い、麗しの美貌を厳つい鬼面で隠す、この御方の名前はディアベルスター。世間からは“罪宝狩りの悪魔”という異名と共に恐れられる魔女様であらせられる。


 自分が犬を名乗るのは、他ならぬ彼女が自分を「犬」としか呼ばないのに加えて、常に首輪の着用を義務付けられていることが理由だ。

 魔女が手繰る魔法の鎖と繋がれた、無骨な首輪。実際、これに勝る飼い犬の証など存在しない。忘れちまったぜ……尊厳なんて言葉は。


 とは言え、実態は彼女の舎弟というか小間使いというか、まぁそういったものだ。

 別に「ワン」としか鳴いちゃいけないワケではなく普通に会話を許されているし、四つん這いではなく二足歩行で日々を過ごさせて頂いている。

 世の中で言う奴隷に比べれば、首輪すらもまだ地味すぎるくらいだろう。もっと腕にチェーン巻くとかさ。



 ──閑話休題(それはさておき)。

 ご主人様。出かけるとはつまり、罪宝狩りに赴くということでしょうけれども。

 自分の記憶が正しければ、先日のハードな筋トレのせいで、遂にシルウィアちゃんが「ムキムキ、イヤーッ!」とボイコットを決行。現在も物言わぬただのマフラーに徹しているはず。

 ルシエラちゃんが健在とはいえ、頼れる戦力が欠けた状態で罪宝に関わるのは少々危険かと愚考しますが。


「“裏切り”が性分な罪宝の機嫌になんざ付き合ってられるかよ……今回の狙いは今を逃せば次にいつ狩れるか分からねぇ、面倒なタチの罪宝だからな」


 まぁ確かに、シルウィアちゃんの気紛れは今に始まった話じゃないですけど。

 それならそれで、次の機会をのんびり待てば良いのでは? どうせ、罪宝とは言えスネークアイほどの大物じゃないでしょうし……あのディアベルゼとかいう胡散臭さの化身みたいな同輩がまた邪魔してこないとも限りませんし。


「うるせーなァ……さっさと準備しろっての。3秒以内に支度を始めねーとアタシが魔法で勝手にやるぞ。ハイ、1──」


 ──とカウントが始まった途端、首輪と繋がる鎖が独りでに動き出し、自分の体を強引に操ろうとしてくる。2と3はどうしたんですかご主人様。


「知らねぇな、そんな数字。犬は“1”だけ覚えとけば生きていけるだろ」


 なるほど、犬だけに“ワン”とさえ鳴けるなら充分ということですか。

 ……いや、上手いこと言わないでくださいよ。


「上手いと思ってんじゃねーよ……お前は犬らしくアタシの鎖に引っ張られてりゃあそれでいいんだ。戦いはアタシがやるんだからな」


 それは失敬。どうやら差し出がましい進言だったご様子。

 仕方ない。命じられたらやり遂げる、それが従順なる犬の流儀だ。

 さあ行こうポプルスちゃん。愛しいご主人様のため、共に働こうじゃないか。


 ……Oh、ポプルスちゃん床の隙間の汚れWatch……カワイイカワイイネ。




◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆




 意思と力を宿した、伝説に語られる魔法のアイテム。それが罪宝である。

 その詳細については申し訳ないが何も知らない。そんなことは自分の管轄外だ。

 ご主人様に「伝説って?」と訊いたこともあったけど、彼女には「ああ」と一言を返されるだけで、詳しく語ってはもらえなかった。訊き方が悪かったのだろうか……まぁ、いずれ分かるさ。いずれな。


 何にせよ、そんな罪宝を手に入れるまでの道程には、大小様々な困難が待ち受けている。その困難をご主人様がストレスフリーに踏破するため扱き使われるのが、自分という犬の仕事なワケだ。

 荷物持ち、出先の炊事、野営の準備、寝ずの番。蛇眼神殿を攻略した際は、仕掛けのスイッチを押すための置石代わりに扱われたこともあったか。

 もちろん、襲い来る魔獣のように直接的な脅威があればご主人様が全て薙ぎ払ってくれるし、その安心があるからこそ自分は熟すべき雑務に専念できる。鎖で常に彼女の手と繋がれている首輪は、存外に「守られている」という証でもあるのだった。



 ──閑話休題(それはさておき)。

 “罪宝狩りの悪魔”という二つ名に恥じず、ご主人様は今回も狩りを成功させた。

 犬である自分も鼻高々で帰路に就き、今ようやく我らの隠れ家まで戻ってきた……はずだったのだが。



「──おい、犬。お前は何を考えてやがる」


 何を考えてやがる、というのはこちらの台詞ですよご主人様。

 なぜ自分はベッドの上で、一糸まとわぬ姿の貴女に押し倒されてるんですかね。



 ……何をするつもりか、というのは分かる。ご主人様の自室へ招いていただくのは初めてでもない。恐悦至極ながら、主人のそういった欲求を発散させる手伝いも、犬の仕事の内であるからだ。

 ただ、初っ端から丸裸でヤる気満々なのは初見のパターン……と言うか、ご主人様は何やらお怒りの様子ではないだろうか? 頬が赤らんでいるのは興奮故かと思ったが、もしや自分は彼女から怒りの感情を向けられているのか?


 うざかったのか。目障りだったのか。自分の何かが。

 だとすれば自分は懺悔の用意をするしかない……けれども、どうして怒られているのか理解できていなければ懺悔の用意もできないだろう。

 そんな訳で、ご主人様。口数の少ないクールな貴女は素敵ですが、こんな時ぐらい言葉を尽くしてくれても良いかなと犬は思いますよ。


「とぼけんな。あのゴブリンどもに絡まれた時のことだ」


 ん……もしかして、あの時のことか?

 と言うのも、今回の罪宝狩りは難なく成功こそしたものの、その帰り道で百鬼羅刹に絡まれてしまったのだ。おそらく同じ罪宝の噂を嗅ぎ付けて、賞金首のご主人様を待ち伏せていたのだろう。

 前にもポプルスちゃんを連れ去られかけたことがあったように、罪宝狩りで疲れたところを多数で狙われては流石のご主人様でも一蹴とはいかない、困った連中だ。


 なので、突貫してきた特攻役の棘棍棒が危うく彼女に届きそうなのを目にした時、自分は咄嗟にその正面へ躍り出て、彼女を庇おうとしたのである。

 結果的には、自分の首輪から伸びる魔法の鎖が上手い具合に棍棒を絡め捕って無事に怪我せず済み、後はルシエラちゃんとポプルスちゃんが百鬼羅刹を追い払って一件落着……となったのだけれど。


「弱っちい犬のくせに、どうしてアタシを庇おうだなんて考えた。危うく死ぬところだったのはお前だぞ」


 はて──どうしてと問われても、その答えは既に貴女が口にしてしまった。

 自分は犬だ。犬は主人のために体を張るのが仕事だ。

 そこに弱さは関係ない。魔女たる貴女のような鋼の強さは持てずとも、貴女を守るという鉄の意志は揺るがないと自負している。……まぁ、その弱さこそが罪なのだと言われてしまえば、ぐうの音も出ないのだが。非力な自分を許してくれ……。


「……ハァ、そうかよ。だったら、働き者の犬には追加の仕事だ」


 怒りを収めてくれたのか、それとも呆れられてしまっただけか。

 ご主人様は溜め息を吐くと、自分に覆い被さるのをやめて、こちらにも起き上がるよう命じてきた。言われた通りにし、互いにベッド上で向かい合う状態となる。


 ……眼前に晒されている主人の裸体を、改めて目に焼き付ける。普段は外套と鬼面に加え、ルシエラちゃん&シルウィアちゃんのガードによって隠された、畏怖すべき黒魔女ディアベルスターの賛美すべき肢体を。

 健康的な睡眠時間に支えられた、白磁のような美しい素肌。細くしなやかな柳腰。実に程良い太さの腿、そこからすらりと伸びる長脚。端麗な目鼻立ちが合わされば、それらは精巧な人形を思わせる美の完成形だ。

 そして何より、豊満な胸の双丘。仰向けの体勢で見上げる南半球も絶景だったが、正面から見据えた際の迫力もまた捨てがたい。飼い犬たる自分に言わせれば、これに勝る“宝”は罪宝の中にも存在しないだろう。


 このまま永遠に眺めていることもできそうだが、それは“待て”が出た時の話。

 さて、ご主人様。何をしたいのか、されたいのか──この犬にご命じ下さい。


「……噛め。犬らしくな」


 カメ。亀? ……噛め、ということか。今までにない新鮮な内容で面白い。

 何であれ命令は下った。命じられたらやり遂げる、それが従順なる犬の流儀だ。


 そんな訳で遠慮なく──彼女の豊かな双丘、その中心で主張を強めていた乳首を、甘噛みする。


「──ん、くぅ……♡♡」


 身体に走った刺激で、思わず瞼を閉じながら声を漏らすご主人様。

 それは昼間の黒魔女たる姿からだと想像もできないような、甘い嬌声。

 加えて、この乳首の歯応え。間違いなく既に勃起している。これは、ご主人様……もしかしなくても、とっくに興奮してました?


「う、うるせぇ……♡ いいから、もっと続けろ……♡♡」


 失敬、野暮なことを訊きました。

 甘噛みに続いて舌で乳首を舐め転がしながら、たわわに実る脂肪を揉みしだく。

 柔らかな双丘と、硬くなった頂点。異なる二つの感触を味わわせていただきつつ、主人の反応を窺う。


「は、ぅ……♡ ん……んんっ♡♡」


 やはり良い反応だ。漏らす声のボリュームを上げながら身を捩らせるご主人様の姿は、こちらの視覚まで愉しませてくれる。

 しかし、ここまで反応が良好なら更に色々と試してみたくなるが……そう言えば、彼女は「噛め」と言ったが、具体的に何処をとは指定していなかったな。

 ……ここは敢えて、少しばかり調子に乗ってみようか。


「あっ……!?♡♡ う、ぁ……ぅんんっ!♡♡」


 乳房を揉む手はそのままに、甘噛みの標的を乳首から耳へと変えてみた。

 そのコリコリとした歯応え以上に、彼女の嬌声をより間近で聞けるのが嬉しい……けれども、不意打ちだったからか意外なほど反応が大きかった。

 失礼、ご主人様。流石に戯れが過ぎましたかね?


「はぁ、はぁ……♡ いいや……むしろ、もっとだ……♡♡」


 少々心配で尋ねてみたが、ご主人様は快楽で蕩けた表情のまま──唐突に、こちらの唇を奪ってきた。

 口内へ強引に捻じ込まれて来た主人の舌を、慌てて自分の舌で迎え入れる。互いのザラザラをくっつけ合いながら、互いのキス顔を眺め合う。

 犬のソレなんか見てご主人様が楽しいのかどうかは知らないが、自分はその御尊顔を零距離で視ることができて眼福である。


「──ぷはっ、はぁっ、ふぅ……アタシは“噛め”って命令したはずだぞ。もっと本気でやれよ……歯形が残るぐらいにだ」


 やがて唇が離れ、息を整えたご主人様が命令を補足してくる。

 しかし……歯形を付けろ、だなんて。確かに主人の命令は絶対だが、貴女の美肌を穢せというのは、流石に抵抗感があるのを否めない。


「なんだよ、犬……ビビってんのか? 遠慮なんか要らねぇっての……♡」


 それでも、ご主人様からの指示は変わらない。

 常の姿からは想像できない、甘ったるくて淫靡な声色で──囁いてくる。



「お前が守った、女の肌なんだから……好きに貪って、いいんだぞ?♥♥♥」



 ……勘弁してほしい。あまり簡単にそういうことを言わないでほしい。

 自分は貴女に仕える犬であると同時に、貴女へ情欲を抱く浅ましい狗なのだ。

 そんな風に許しをいただいてしまっては──もう、止まれなくなるのだから。


「──ん、ぐっ♡ あっ、ふあぁ……♡♡」


 もはや遠慮も呵責も無く、主人の右乳房へと噛み付く。

 傷は残さないように、でもハッキリと痕は残るように。欲望のままに歯を立てて、その乳輪よりも大きな歯形を刻む。

 甘噛みだけでは味わえない、甘酸っぱくて肉々しい香りが立ち昇るのを感じた。


「く、ふぅ……♡♡ 痛くて気持ちいい、ってのも……悪くねぇな……♡」


 飼い犬に手を噛まれるどころか乳房を噛まれていながら、なにを恍惚とした表情で言っているのだろうか、この主人は。下手に被虐趣味へと目覚めて、碌でもない男に誑かされでもしたら大変だ。

 そんなことを思いながら左の乳房にも痕を付けて──いよいよ彼女を押し倒す。意識したワケではないが、最初とは真逆の構図に入れ替わった。


「おっと……ふふっ、どうしたよ。焦ってんのか? 犬のクセに、犬らしくなるのが遅いヤツだな……♡♡」


 焦りもする。と言うか、誰のせいで焦らされていると思っているのだろう。

 昼間は世に畏怖される黒魔女らしく、自分を犬として扱き使うクセに──褥の場となれば、その飼い犬に押し倒されて悦んでいる貴女。

 そんな光景を見てしまえば、まるで立場が逆転したかのように──まるで、自分が貴女を好きにしていいのだと錯覚してしまうのは、無理もない話ではないか。


「ははっ、そうだな……♡ いっつも乱暴に扱ってごめん……♡ だから、これはその詫び……♡ 今夜も、アタシを好きにしていいからな……♡♡」


 ……もはや、彼女の秘所が濡れそぼっているのは確かめずとも分かる。

 自分も既に痛いほど怒張している己の分身を晒し、そこへ狙いを定めた。


 嗚呼、全く。

 貴女は本当に、可愛らしい御方だ──!


「──んんんぅあああ゛~~♥♥♥ あ゛っ♥ はっ♥ はいっ、て、きたぁ……♥♥」


 ご主人様の蜜壺は一切の抵抗なく、犬の剛直を最奥まで招き入れてくる。

 こちらも挿入の完了と同時に抽送を開始。慣らすための緩急など必要ない。お互いとっくに準備万端で、これ以上焦らされたくなどないのだから。


「あ゛っ♥ ふぅ゛♥ あぁっ……お゛おッ♥♥ ったく、がっつきやがって……♥♥ お前は本当にっ……アタシのこと、好きだよなぁっ……♥♥」


 今更過ぎてビックリする発言だ。そんなのは当たり前だろう。

 こんな自分を、狩るに足る宝として見初めてくれた、あの時の貴女。

 忌まわしいばかりだった、過去も名前も、何もかもを奪い取ってくれた貴女。

 この身に纏わり付いていた呪いは、全て、貴女が消し去ってくれたのだから。


 ソレをこうしてぶつけることで、貴女が悦んでくれるのだから、全力にもなる。


「んあっ♥ はっ、はぁっ──んむっ♥♥ んぐ、ちゅっ……じゅる、はぅ……♥♥」


 もう辛抱たまらなくなって、不敬ながらも今度は自分から、噛み付くように彼女の唇を奪った。

 手を繋ぎ合って、舌を絡め合って、腰をぶつけ合って。

 自分たちが主従であることを忘れそうになるほど、共に快楽へと耽溺する。


「れう、んむ、はふっ──はあっ! はあっ、はぁ、ふぅ……♥♥ い、いぬ……♥♥ もうそろそろ、出そうっ、なんだな……♥♥♥」


 貪り合うようなキスを堪能し終えた頃、ご主人様の言う通り、限界はすぐそこまで近づいていた。

 全力だったものだから、お互いに二回戦へと挑める体力なんて確保してはいない。これが今夜の最後となるだろう。


 ──では、ご主人様。最後は如何なされますか?

 犬は、貴女から命ぜられるがままに。


「決まってる……♥ 出せ……♥♥ アタシの、ナカにっ……♥♥ お前の濃いの……♥ 全部、出してぇっ……♥♥♥」


 それが貴女の望みであれば、是非も無く。

 全霊を賭して、絶頂へのラストスパートをかける。彼女の後頭部に手を回し、その揺蕩う銀髪を可能な限り抱き寄せて、必死に触れ合って。


「あッ♥ クる♥ いぬっ♥♥ アタシ、もう……イク♥♥ イグイグイグ……♥♥」


 導かれるかのように、最奥へと最後の一撃を打ち込めば──決壊の時は訪れた。


「イッ──……ッッ♥♥♥ ぁ、あああああ゛~~~~~っっっ♥♥♥」


 全くの同時に絶頂を迎える。果てた快感で頭の中は真っ白だけど、それでも互いの腰を強く押し付けあって抱き合い、絶頂の余韻を分かち合うことは忘れない。

 でも、その荒い息遣いを収めて先に眠りへ落ちたのは、どちらだったか──それはもう、忘れてしまった。




◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆




 ──魔女に飼われる犬の朝は早い。

 未だぐっすりと眠り続けている主人のために、朝食の用意を済ませておかなければならないからだ。昨晩どれだけハードな奉仕を命じられていようとも、である。


 もっとも、それを苦に感じたことは無い。

 我ながら朝には強い方だし、主人よりも早く起きるということは、主人の無防備な寝顔を堪能できるという意味でもあるからだ。


「くかー……くぉ~……」


 だらしない顔で眠りこける姿は、やはり世に悪魔呼ばわりされる魔女とは思えないあどけなさだ。実に可愛らしい。

 案外、魔女という生き物の寝姿は皆こういう風だったりするのかもしれないが……いや、それはないか。少なくとも、あのディアベルゼとかいう猫被りの化身みたいな魔女は違うのだろう。


 まぁ、そんなことはどうでもいい。ご主人様のために自分は朝食を──


「んん~……いぬぅ……」


 ──作りに行きたいところですがね。いつまで自分は貴女の抱き枕にされていればいいんですかね。離してくれませんかね。目が覚めた時に朝食が出来ていなかったら怒るのは貴女でしょうがね。

 おーい、ポプルスちゃん。ご主人様を引き剝がすの、ちょっと手伝ってくれない?

 

 ……Oh、ポプルスちゃん床の隙間の汚れWatch……カワイイカワイイネ。


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