ここだけ22話で宝太郎が取った行動がくすぐりだった世界
※注意 本編と異なる内容や若干のCP要素が含まれます。
「興味ないな。君と二人の王国を作ること以外はね…ズッキュン」
「「ズッキュン…!」」
錬金術師として、解放されたケミーの回収に赴いた一ノ瀬宝太郎たち。しかし、今回のケミーは中々の曲者だった。
そのケミーの名はズキュンパイア。何故か人間の男性と同じ姿を持ち、その魅力で老若男女問わず多くの人々を魅了。魅了された人々の中には銀杏蓮華や加治木亮もいた。さらには王冠の姿に変身して被った人間に憑依することもできる。宝太郎や鶴原錆丸も憑依され、今は九堂りんねが憑依されている。
「ズッキュ〜ン……」
ズキュンパイアは魅了した人間の生命力を自身のエネルギーとして取り込む能力を持っている。放っておけば彼に魅了された人々の命が危うい。
「このままじゃいろいろまずい…!」
早くどうにかしなければ。その焦りが、宝太郎に突拍子もない行動を取らせる引き金となった。
「……っ、九堂ごめん!」
なんと宝太郎は、ズキュンパイアに憑依されたりんねの脇の下をくすぐり始めた。
「うわっ!?ちょっ…あっ、あはははは!」
くすぐったさが原因だろうか、一時的にりんねの意識が戻る。しかし、彼女は突然のくすぐりに驚き笑い始める。
「くっ、この…離れろ!」
「ちょ、ちょっと一ノ瀬…!あはっ、あははは!くすぐったい!」
くすぐられている影響でりんねの体から力が抜ける。
「よし、今だ!」
宝太郎はその隙をついてりんねの頭から王冠を外し、彼女を解放する。
「やった!九堂、大丈夫か!?」
「あははっ…はぁ…はぁ…」
笑い疲れて息も絶え絶えなりんねは、ただ頷くことしかできなかった。
「一ノ瀬〜??」
「ほんとごめん!いや、あの時はそれしか思いつかなかったっていうか…ご、ごめんって!」
ズキュンパイアによる騒動が解決した後のキッチンいちのせ。
そこには、くすぐりの件でりんねに詰め寄られる宝太郎の姿があったとか…
終