ここだけウタが七武海の世界線4

ここだけウタが七武海の世界線4


〜海軍本部〜

海軍本部少佐ブランニュー

「島に派遣した小隊がウタというたった一人の女に無力化されました。」

彼は捲し立てながらこう言った。

「全員眠った状態で発見されたので、恐らく催眠系の能力者でしょう。恐らくはウタウ、、、」

その瞬間海軍元帥のセンゴクがブランニューを睨んだ。

「いえ、何でもありません。催眠系の能力は非常に危険なため、懸賞金は3500万ベリーとします。」


〜海上〜

うたた寝してたウタの元にモルガンズの新聞が届いた。

(まあ、あんな事になったし、懸賞はかかるよね。)

と思いながら見た懸賞金にウタは驚愕した。

「えぇ!?3500万ベリーも懸賞金かかるの!?買い被り過ぎだよ!」

無意識にシャンクスと比べてしまう。

(シャンクスはたしか5億ベリー位だったよね?)

その時落ちた手配書を見たウタは目を見開いた。

「赤髪の、、、シャンクス、、、!!」

(40億4890万ベリー!?なんでそんな高額に、、、!)

ウタは怒りに顔を歪ませて


「許さない、、、私を利用して、、、皆を悲しませて、、、!!」

と恨み言を呟いた。


〜同時刻マリージョア〜

五老星が喋った。

「君だから時間を取ったのだ」

そこには赤髪のシャンクスがいた。

「···」

シャンクスは口を開いた。


〜数週間後 海軍本部〜

海軍元帥センゴクが元帥室に入り浸っている海軍の英雄のガープに悩ましそうに質問した。

「クロコダイルが何か問題を起こそうとしておる。代わりの王下七武海を決めねばならない。どうしたものか。」

「ん、これで良いではないか。」

ガープは机の上にある手近の手配書を取った。

「あぁ、これか。五老星から推薦が来ているが、なにせトットムジカの件があるから、、、」

センゴクはため息をついて言った。

(どっかで見たことあると思ったら、孫と一緒に居た娘か。)

「まぁ、儂もいるし、大丈夫じゃろ。」

適当にガープは言った。

「はぁ、お前がそういうのだったら、これで良いか。」


〜数ヶ月後〜

ウタは数ヶ月沢山の島を訪れて、人に危害を加えようとする海賊や海軍と戦っていた。

戦うと言っても能力を使って縛るだけだが。

「連続して能力を使える回数増えて来たな~。」

いつものように海軍が来る前のライブをして休憩したあと、届いた新聞を見ながら言った。

そこには「セイレーン ウタまたもや海軍を撃退か!?」

「セイレーンってやっぱり恥ずかしいよ、そこまで魅惑の顔っていう訳じゃないし。」

手配書の懸賞金には8000万ベリーと載ってた。

海軍がそろそろ来ると思い、船に乗ろうとすると、

「セイレーン ウタすこしついて来てもらおう。」

いきなり後ろから声をかけられた。

(さっきまでいなかったよね?強い海軍の人?)

即座に能力を使おうとしたが、話かけられた人が誰だか思いだして止めた。

(昔、シャンクスと戦っていた人だ。)

「なんの用?」

ウタは警戒して言った。

「君には王下七武海になってもらう。」

ミホークは単刀直入に言った。

「王下七武海ってあの海賊を捕まえる海賊?」

ウタはキョトンとして言った。

「···あぁ、そうだ。」

とりあえずウタはミホークについて行く事にした。



ミホークはウタを連れて行きながら昔の事を思い出していた。

シャンクスとの切り合いが引き分けに終わった後に

「おじさんこれあげる。シャンクスが渡してこいって。」

「あぁ、ありがとう。」

いつもシャンクスの酒を断るミホークだが、貰う事にした。

ウタはニコニコしながら言った。

「おじさん世界さいきょーの剣士なんでしょ。私も世界の歌姫になるんだ。私の歌を聴いてくれる?」

ミホークは黙って頷いた。

「〜♪〜♫」

覇気が削れるのを感じたがミホークは無視することにした。

「悪いなミホーク、迷惑をかけちまって。」

眠ったウタを抱きかかえてシャンクスは言った。

「それを超える見返りを貰った。」

ミホークは静かに言った。

「お、お前もウタのファンになったのか?」

シャンクスは茶化すように言った。

「、、、そうだな。」

シャンクスは驚いて言った。

「お前には娘はやらんぞ!」

ウタはにこやかに眠っていた。


「許さないシャンクス、、、絶対に許さない、、、」

怒った形相で手配書を見ながら恨み言を呟いているウタを見て、ミホークは思った。

(真実を言ってやりたいが、こいつらの為にならないか、、、)

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