かみさまとおにんぎょう

むかしむかし　あるところに　かみさまがいました

かみさまは　そのばしょで　ほかのかみさまと　なかよく　くらしていました

あるとき　かみさまたちは　おにんぎょうを　つくることにしました

じぶんでつくった　じぶんだけの　おにんぎょうです

かみさまたちは　とてもだいじに　とてもていねいに　つくりました

そうして　とってもかわいい　すてきなおにんぎょうが　できました

かみさまたちは　おにんぎょうたちを　かざったあと　まんぞくして　ねむりにつきました

あるとき　かみさまたちは　ものおとで　めをさましました

なんということでしょう　だいじにつくったおにんぎょうたちが　よごれて　ボロボロになっています

かみさまたちは　なんとか　おにんぎょうを　きれいにしようとしました

ごしごし　ごしごし　それでもよごれはとれません

どうやら　よごれが　ふかくまで　しみついてしまったようです

そのとき　かみさまは　おもいつきました

「そうだ　よごれたところを　とってしまえばいいんだ」

ぶちぶち　ぶちぶちと　かみさまたちは　おにんぎょうの　よごれたところを　とっていきました

くだものの　いたんだところをとるように　ていねいに

それでも　よごれはおおすぎて　たくさんのおにんぎょうが　くずれて　ばらばらになってしまいました

かみさまたちは　すっかり　おちこんでしまいましたとさ