お酒と三船長
※会話文のみ、ローが前後不覚になるほど酔っぱらってます
「いいか、麦わら屋ァ……おれがなァ、お前にどんだけ振り回されてると思って、…おい聞いてるかァ?」
「ギザ男、トラ男がすごく酔ってる」
「放っとけ、そのうち寝る」
「大体おまえ、おれのどこがいいんだ……同盟が終わったら敵同士だぞ、わかってんのか……あァ?」
「わかってる! でもそれはそれとして私はトラ男のことが好きなの! そこは譲れない!」
「……そうかァ」
「おい、おれもいるんだぞおい。二人だけの時にやれそういうのは」
「いいかユースタス屋、おれと麦わら屋はそういう……全然そういう関係じゃないからな、わかってるか?」
「うるせェな知ってるよ。その上でどうにかしろってずっと思ってるよ」
「そのどうにかすんのはおれじゃねェんだ……もっとまともな……麦わら屋の自由を守れて、意思を尊重出来て、何事にも柔軟に対応できて、どんな怪我でも治してやれて、イカレ野郎をぶっ飛ばせる腕っぷしのあるやつがだなァ……」
「トラ男ー、このサラダ食べていい?」
「あァ? 勝手にしろ……ほら、口開けろ」
「なァ帰っていいか」
「あー……さっき言ったような奴が麦わら屋の前に現れてくれたらなァ……」
「うーん、居ても私はトラ男がいい!」
「だからそういうのは……待てよ? ……条件に合うやつ、おれか?」
「えっ」
「あ?」
「……そうか、おれだったか……なら今までとなんも……変わらな……、……(ぐぅ)」
「と、トラ男? トラ男? ……」
「……」
「ど、どどどどどうしようギザ男……お酒飲んでないのに顔熱い……!」
「知るかよやってらんねーよおれ帰るからな」
「おいトラファルガー、おまえ昨日何言ったか覚えてるか」
「……? なんの話だユースタス屋。それより麦わら屋を見かけてねェか、朝から姿が見えねェ」
「おまえマジでふざけんなよクソボケファルガー」