完成品

完成品

美しい天の声様


イッセーは扉の前で呆然と部屋の中の光景を見ていた。自分の目を疑うような、その光景を……

メンバーが各々休んでいると伝えられた扉の前まで来たイッセーはヒロインの様子を見ようとして、何か部屋の空気がおかしいことに気付く。大きな音がするわけでも何でもないのに、何故か無性にそう思った彼はそっと扉の隙間から部屋の中を覗き見て────絶句した。


『あらー、信じられません?ですよねぇ、でも事実なんですよ♪』


現実逃避しようとも脳に響く声がそれを否定する。目を逸らそうとしても体は決して動かなくて、隙間から見える光景を脳裏に焼き付ける。指の一本すら動かないのに、股間のブツだけは元気にじくじくと痛むように大きくなって、心臓がバクバクと大きな音を立ててなりだした。


部屋では朱乃とゼノヴィアの二人が裸で居た。…もしそれだけならば天国のようだと彼は思っただろう。だが現実はその二人はある一人の人物へ向けてその美しい肢体を見せつけていた。

それは、11歳の例の少年。何があったのか、とか、どうして、という声が漏れそうになっても何も出ず、飛び込もうとすれば体が動かない。


『駄目ですよ?それじゃあつまらないので……♪』


天の声が脳に響く。こいつが何かを!?と思ったが『えー違いますよー』とすぐさま否定される。


『彼女達は自ら望んで体を見せているんですよ。ほら、顔を見てください?二人とも嬉しそうな顔ですよ?』


見たくないのに、見えてしまう。にこやかな顔で笑っている朱乃も、普段真面目な顔をしているゼノヴィアもそこにはおらず、イッセーの目に映るその二人の顔は淫靡で、捕食者のよう。その熱は一身に少年へと向けられていて、何処か期待するように少年の腰のあたりをじーっ♡と見ていた。見ているのは、まさか。

『はいご名答~♡まだ未発育のショタちんぽですよ~♪でもキチンと男の子ですからねぇ、きちんとえっちなメスを見て本懐を果たそうと勃起しちゃってるんです、けなげですよねぇ……』

そんなはずがないだろ!その叫びすら虚しく心の中だけに留まる。その事実に歯を食いしばる事すらできないまま、少年の見ヌキは続く。

『ほら見てください?ちゅこちゅこ♡って頑張って扱いているでしょう?彼の頭にはどんな光景が映ってるんですかね?おっぱい?お尻?太ももにお口…あぁ、あと──』

『見せつけられてるおまんこの中…とか♡』


その言葉にカッと血が上る。だがそれを否定したくても感情以外の理性は目の前の自身の股へと手を伸ばし脚を開いている二人が何をしているかなど理解していて、ただ、ただ悔しさだけがどんどん募っていく。

『残念ですねぇ♡貴方のそのギンギンなのは妄想でしか扱けないのに、あんな小さな男の子は見られながらでもしていいんですよ?『自分達を使ってどんな妄想をしてもいいよ♡』って言っておまんこくぱぁ…って誘ってるんです♪』

聞きたくない。聞きたくないのに耳をふさぐことも意識をなくすことも目を離すことも出来ないまま、三人がただただ興奮していく様だけを見せられて。


『あ、動きが早くなりましたねぇ、そろそろ出るみたいです♡』

『凄い必死ですねぇ♡あの角度ならおまんこの奥まで見えていそうですし…あの二人に種付けするイメージでもしてるんでしょうね♪』

次の瞬間、イッセーの脳裏に強烈なイメージが叩きつけられる。二人が、あの少年と向かい合って性行為を行い、妊娠を懇願する、そんなあり得る筈のないのに信じてしまうような、強烈なイメージが。

やめろ、と心が叫ぶ。でも、自分だけが違う世界に居るみたいに最後まで体は動かず。

少年から吐き出された白濁は、二人に掛かりながらイッセーの脳裏をも白く穢していく……


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そこから三度目の吐精。その間もイッセーは微動だに出来ず、扉の隙間からただその光景を眺めるだけで、部屋の中の三人もそんな彼に気付くこともなく想像の淫交を行い続けていた。幼く量の少ない彼の精液も三度となれば匂いが充満してきており、ソレに興奮した二人の愛液も漂って部屋からは淫靡な香りが立つ。

『う~ん、股間に悪い匂いですねぇ♡イッセーさんもビンビンじゃないですか♪』

痛いほど張り詰めた怒張に気付いているのかそう煽る天の声。その事にくやしさを感じながらも、彼の興奮だけがただ煽られ、しかし出すことも叶わず苦しささえ覚えてくる。

だが、少年の方はそうはいかないらしい。まだまだ子供が三度もすればそうなるのもむべなるかな。これで終わった───そう思った一瞬の安堵はすぐさまある行動によって裏切られる。


「……♡あーーー……んむっ♡」


『あ…♡朱乃さん、あの子のおちんちん食べちゃいましたね♡』

叫ぼうとして、熱だけが喉に溜まって咽るほどの息苦しさが襲い掛かる。なんで、どうして、そんな気持ちが胸中に渦巻きながら、しかし朱乃は気にすることもなくその口をもごもごと動かし始めた。


『うわ~、ショタチンだから一口で口の中いっぱいに頬張ってますねぇ♡綺麗なお顔がエッチに歪んでますよ?それにさっき出したザーメンもこびりついてるのに…♡』

見えにくい筈なのに、その光景がありありと脳裏に浮かぶ。いつも優しい言葉をかけてくれるあの口が、微笑む顔が、唇が性欲の為に用いられている、その光景が。


ぐぶっ…じゅるるっ、んぐっんぐっんぐぶっ…♡ぐぼっ、じゅるる~~っ♡

『わ、すっごい水音…♡口どころか舌も頬も全部使っておちんちんお掃除してる音してます♪』

実際、彼女はストロークを行わず口をもごもごと動かしているだけだ。…彼女の舌が濃密に絡みつき、頬で外側を擦って────と、そこまで考えたところでそれが己ではないことを知り。

『そうですよ~♪朱乃さんのお口おまんこの処女を貰ったのはあの子なんです…♡』


喉が、乾く。叫ぼうとしてもできないこの現状が、ただただ息苦しい。

『で・も?処女を上げるのは彼女だけではないんですよ?』

何を、とかすれた声すら出せず、そう思う前にゼノヴィアが少年の前に立っている。そうしてゼノヴィアは先程と同じように秘所と思われる場所に手を添えると動かして─────

『さっきより近くでおまんこ見せつけてるんですよ…♪まぁ横から見てるイッセーさんじゃ見えないでしょうけど…息がかかるぐらい近いあの子はばっちり見えてるんでしょうね♡』

実際、ゼノヴィアの股と少年の顔の距離は10センチもない。

『愛液でとろとろ~♡ってしてて、おちんぽ欲しくてひくひくしてる、ひだまで見える綺麗な処女まんこ…♡きっと入れたら気持ちいいんでしょうねぇ…♡』

その言葉に、見たい、見たいと股間のブツが動き出す。でも、先程はその情事をはっきりと妄想出来たというのに、今はもやがかかったように何も思い浮かばない。

まるで『お前はその光景を見ることは出来ない』とでも言う風に。


『そんなさいっこうのオカズを見ながら、お口まんことセックス…♡こんなのもう入れてないだけですもんねぇ…♡』

『あ、朱乃さんのお口が激しくなってきた♪刺激が強すぎて出そうなんでしょうね♡おまんこにびゅーっびゅーっ♡って出して孕ませるんでしょうね♡』

事実、先ほども大きかった音が更に大きく響きだす。その不快で、しかし興奮を引き起こす水音はすぐ近くで鳴っているのではと錯覚するほど直接脳に突き刺さって。


「んぶぅっ!?!…んんぅ…んぐっ、ぐむっ…♡ん、じゅるる~~~…んぷっ♡」


『あは♡いっぱい出てますね♪涎みたいに垂れてる…♡でも見てください?朱乃さん、頑張ってこくこく…♡って飲んでますよ?

……あ、二回戦始めるみたいですねぇ♡元気元気♪』


……言葉すら認識できないぐらいイッセーの意識が暗くなっていく。



『ありゃ、時間ですか。でもまぁ安心してください♪』

『貴方は何も覚えられなくて、何度も見続ける事になるんですから♡』

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