お母さんとわたし/お母さんとお友達

お母さんとわたし/お母さんとお友達


※不健全 閲覧注意

※オリキャラ注意



アスリはもうすぐ6才になる女の子。大好きなお母さんと二人、かわいらしいお家で暮らしている。お母さんはいつも優しくて、いろんなお歌を歌い、たくさんの知識を与えてくれる。とっても頭が良いお母さん。きれいな声ときらきらした明るい目のお母さん。まるで絵本の中のお姫様みたい。

近所の男の子はアスリの見た目が美人のお母さんに似てないっていじわる言うけど、いまどきのお姫様は見かけじゃないのだ。がんばれば自分もいつかきっとお母さんみたいなすてきなプリンセスになれると信じてる。

それで王子様をさがしに行くんだ。お父さんとちがって勝手にいなくなっちゃわない王子様を!


「アスリちゃんはもうそんな本も読めるのか、賢いなぁ」

「お母さんにそっくりだ」

ちょっとむつかしい宇宙の本をめくっているとお母さんのおともだちがアスリのことを褒めてくる。今読んでいるのは今日遊びに来てる人とちがうおじさんが買ってくれたものだ。紙の本は安くないのに、おじさんたちやお兄さんたちはこうしてアスリのためだからとプレゼントしてくれる。正直そこらへんのおもちゃよりうれしい。

「僕のあげたのはもう読んだかな?」

「んーん、まだ。もうすぐこれよみおわるから次はおにいちゃんのくれた本にするよ」

「学習意欲が旺盛で何より」

お兄さんが抱き上げてアスリのおでこにキスをした。今度は彼のヒザをイス代わりにしてまだまだ読みふける。


夢中でページを繰っていたら、お母さんがみんなを呼んだ。晩ごはんの時間だ。

「今日はトマトのピラウに、ヨーグルトときゅうりのスープだよ」

お母さんは料理も上手。おともだちが来るときなんていっぱい作らないといけないのに、ぜんぜんへいきな顔して一人であっという間にごちそうを作ってしまう。すごいなぁ。

「お母さん、これおいしい!」

「よかった。また作るからね」

そう言ったお母さんがアスリを見てくすっと笑い、ほっぺたを指先でこすった。

「付いてるよ」

わっ、はずかしい。お姫様はお作法もしっかりしなきゃいけない。お手本のお母さんをよく見て学ばなければ。

「ははは……子どもなんだから気にしなくてもいいのに」

「私が苦労したものですから、この子には幼い頃より慣れさせようと思いまして」

ゆうがなお母さんも昔は口の周りにお弁当くっつけるような子だったの? なんか信じられないなぁ。


晩ごはんを食べ終わってお母さんとおともだちのおじさんがあとかたづけをしている間、アスリはあのお兄さんといっしょに本の続きを読む。気になることはすぐ質問した。お兄さんは知ってる範囲で答えてくれる。お礼はほっぺにチューでいいんだって。

「ねぇ水星ってどんなところ?」

「昔はパーメットが採れたんだけど、今は月の方がメインになっているから人が少なくなってて寂れているみたいだよ」

「ふうん……そうなんだ」

太陽にいちばんちかい惑星。この本には『磁気嵐』と『太陽フレア』がすごい、たいへんなところって書いてある。そういういなかで暮らすのはどんな人たちなんだろう。もしもアスリの王子様がそこにいたら……さがしに行くのはめんどくさいし、むこうから飛んできてくれないかな。

「お母さんの昔の知り合いに水星生まれの人がいたから、話を聞いてみてごらん」

「うーん、きっとおしえてくれないよ」

お母さんは昔の話をあんまりしてくれない。教えてとせがんでもかなしそうな顔をしてだまってしまうから、きくのはとっくのとうにやめた。

「お兄ちゃんはその人のこと知ってるの?」

「少しはね。聞きたい?」

「うん!」

「なら僕と……」

お兄さんの手がおなかをさわる。今度はお兄さんの方からほっぺにちゅうちゅうキスもされて、へんなかんじ。

「なぁに? くすぐったいよ」

ケラケラ笑っていたらガタンと物音がした。キッチンからもどってきたお母さんがいつもよりこわい顔でお兄さんを見ている。

「アスリ、お風呂に入る時間だよ」

「あっホントだ」

お兄さんのヒザからとびおりてパジャマとタオル、アヒルのおもちゃを取りにいく。リビングのドアを閉めたとたん、お母さんがめずらしくお兄さんに怒っていた。おともだちだったらケンカしないでなかよくすればいいのに。


シャワーをあびたあと、洗面台のかがみをのぞきこむ。しっとりぬれたアスリのブルネットはクセがあって、サラサラした明るいブロンドヘアのお母さんとはちがう。肌の色もお母さんより少し暗い。おんなじなのはまんまるいブルーの目だけ。それ以外は会ったこともないお父さんに似たのかも。お母さんには『どうだろうね』ってはぐらかされたけど、きっとそうだ。


髪の毛まできちんとかわかしてからリビングにいるお母さんのところへ駆けていく。お母さんはおじさんになだめられて、お兄さんとケンカするのはやめたみたい。けどまだかなしそうな、怒ってるようなお顔のお母さんの袖をくいくいひっぱる。

「お母さんご本よんで」

「……いいよ。どれにするの?」

「銀色のプリンセスのはなしがいい!」

最近読んでるのにくらべたら子どもっぽいかもしれない。でもアスリはお母さんみたいにかしこくてやさしいお姫様がお城をとび出して冒険したり、すてきな王子様と恋をするあのお話が大好きだ。


ラベンダー色のかわいいベッドにねっころぶと、お母さんがおちついたきれいな声でものがたりを読み聞かせてくれる。お母さんは『朗読』だって上手。おじさんたちもときどき読んでくれるけど、みんなへたっぴだからやっぱりお母さんがいちばん!

「──こうしてぎんいろ姫と王子様は仲間たちに囲まれて末長く幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし」

お母さんがそうしめくくってアスリのおでこにやさしくおやすみのキスをする。

「おやすみ可愛い子。早く寝るんだよ」

「おやすみなさい……」

アスリはかしこいよいこだから夜ふかしなんてしない。泊まりにきたおともだちとお母さんがゆっくりあそぶ時間のジャマにならないように、なるだけ早く寝る。トイレもちゃんと行ったから夜中に起きてしまうことだってない。……昔、そのせいで見ちゃったもん。お母さんがバスルームでおじさんに泣かされてるところ。おとなは泣いてるとこ見られるのがはずかしいんだよね。見ないようにできるよ。それでね、ぐっすりねむって、朝もお母さんが起こしに来るまで言いつけどおりカギを開けないし、部屋から出ないの。

ね、かしこいでしょう?


♥︎♥︎♥︎


子ども部屋の扉を固く閉ざす。内と外から鍵をかけ、朝まで誰も入れないように。

それから、かつてイエルでありシャディクだった女は深い溜息を吐いた。

早くあの子をどこか遠くへやらなければ。こんな獣の巣窟ではない安全な場所へ。残された時間で彼女の身を守る術を、知識を一つでも多く与えてから。娘は頭の良い子だ。一生このフロントで飼い殺しにされるだけの自分の手元に残していいはずがない。いっそ恥を忍んでサリウスや地球にいるミオリネを頼ろうか。だが男たちの検閲を掻い潜り彼らと連絡を取るには……。

廊下で思索を巡らせる女のもとへ、パトロン親子の息子の方がやってきた。ああそうだ、先ほどの『非礼』をこれからじっくり謝罪せねばならない。男が嫌な笑いを浮かべ、ベッドへ誘う。女はコクリと頷いて無言で彼に手を引かれ、寝室へと入っていった。


まだ若い青年に組み敷かれ、その父親の息子(下品な言い方だ)をしゃぶる。親子で一人の女を共有するなんて倒錯的な状況にも慣れてしまった。それ以外の男に抱かれてもいるのだから、今更この父子ひと組程度をとやかく言えようか。

肉のぶつかり合う音は激しさを増す。おそらくもう絶頂が近いのだろう。こちらのことなんておかまいなしに腰を振って、身勝手な快楽を得ている。若い男にありがちな傾向だ。

「出すぞ、いいよな?」

青年の荒々しい声が問う。女は口に含んでいたモノを引きずり出し、うっそりと笑いかけた。

「お詫びのしるし、ですから……」

今回はNG無しですよ。乱暴にベッドへ押し倒された時、彼に囁きかけてあげた約束を違えることはしない。

ギラギラした若い性欲を剥き出しにして男が派手に腰を打ちつけた瞬間、内側で熱く迸る体液を感じた。それでもまだおさまりがつかないのか、彼は肉棒を引き抜かず、挿入したまま今度は女を膝に乗せた。接合部からヌチャヌチャと粘着質な音が響いてくる。

下からの突き上げに合わせて揺れる自分の乳房。数年前まで付いてなかったこのパーツは専ら男を喜ばせるために使われる。中心に鎮座する──赤子に吸わせたわけでもないのに大きくなってしまったみっともない乳首は、今はこうして男の舌先に弄ばれもどかしさと甘やかな刺激を伝えるようになった。

「ああっ、ぼっちゃま……!」

胸元に吸いつく青年の頭を抱きかかえ、女は快楽に首を仰け反らせた。その背後から父親の方が、いきり立った赤黒い竿に0.03ミリの薄皮を被せて近づき──もう一つの穴を埋める。

「んあっ、旦那さまが、おしりにぃ……!」

女の口からは非難の代わりにあえかな悲鳴と涎がもれていた。

「本当に愛娘のためならなんでもするんだな」

父親が感心したように言う。だが女は娘を愛してはいない。愛する資格などないと思っている。彼女を献身的な母親たらしめるのは情ではなく理性と責任だった。シャディク・ゼネリの罪から生じた罪なき命をこの地獄に産み落としてしまったからには、そうすべきだ。あの子まで犠牲になる必要はない。誠実の名を持つあの子が少しでもマシな世界に行けるよう、成すべきことを成さねばなるまい。

だからこれくらいなんてことないんだと自分に言い聞かせ、イエルでもシャディクでもなくなった唯の女は今夜も男に貪られる。

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