お小言騎士王
いとある日のカルデア
「あーちょい待ちそれどこに持ってくやつ?」
つかの間の休息時間
管制室から出ていこうとする女性職員を呼び止める
「何って彼のところにだけど」
「藤丸かー今はやめとけ」
「なんでよ」
彼女への返答代わりにモニターを立ち上げる
『リツカ!!またですか!!』
発生源から離れた場所でも聞き取れる声
戦場を駆け抜けた騎士王の荘厳な声が怒りに満ちている
点けた瞬間耳をふさいだのに耳がしびれた
「な、なるほど」
「いつものお小言の日だよ、今は誰もいかないほうがいいぞ今度は監禁じゃすまなくなる」
「監禁?」
「あーお前いなかったっけ、前に同じことがあったんだよ」
「それで?」
「ムニエルがおれなら大丈夫だろっていったら、邪魔されたくない王様がキレて一時的にマスターが監禁状態になった」
「経緯端折りすぎだろ?!あれ俺たちでやったジャンケンの結果じゃねーか!!」
「あーうるせえ、まあバイタルも興奮状態だが正常範囲内だ、今は触らぬ何たらだ明日までには収まる、あのマスターの何がいいかねえ」
「ちょっと…彼もいいところはあるのよ…」
「まじかお前…」
小言の原因は目の前だな…恨むぜ全く…と小さく悪態をつき心の中の諸々終わった後から誘うリストから彼女を静かに外した…
諸々弁護する彼女へ適当に相槌を打ちながら恨みの目をちょっとだけ音声を切った自分のほろ苦さの原因に向けた…
◆
同刻
マイルーム
「またですかリツカ!!」
「いやごめんね…」
「いいですか!!私たちは世界を救うのです!!」
「わかってる…あ、ごめんね」
「あっ…で、ですから人材は限られています」
「わかってるわかってる」
「やっ…そこちが…あっ…そこ…ですから…私は…」
「なんだかんだで許してくれるところ好きだよ…今日もこの服着てくれてるしね…」
後ろを責める形から向かい合う形にかえながらいう
「あなたが…あっ…着ないと…入れないって!!」
「これを着るってことは…だよね」
彼女の胸をはだけながら言う
「それは…決まりですし…」
「二人で決めたもんねこれを着てるときはそういうことだって…」
彼女の普段の服装とは離れた服を指す
「そうです!!…そう…そういう関係のものは必ず決めごとをするそれを決めたではないですか!!」
「だったね」
「私ではだめですか…何度も抱いた体だと「ごめん出そう…どこに出した方がいいかな」あ、今日は中で大丈夫です…」
「だいじょうぶなの?」
「いい…いいです…リツカ私を求めて…」
抱き寄せながらささやく
その愛らしさに獣欲が掻き立てられる
「あっああっああっ」
さっきの怒声とは打って変わって声がかみしめられる
余裕とうけとり腰の速度を早める
「ああーっ!!ああーっ!!」
至福の時、彼女をベッドに押し付け互いが一つの生き物になろうとしているかのように動きが強くなっていく
ガンガンと頭なのか腰なのかわからない音が脳に響く
よくわからない塊が中から沸き上がりそれを思うまま放った
「あああああああああああああ」
耳元から脳天まで声が響く
ああ、最高だ…と静かにつぶやいた…
次の日の朝
「これでどうでしょうか!!」
白い水着に身を包む少女の声がマスターのマイルームで聞こえた