お姉さんママは坊ちゃまを甘やかしたい

お姉さんママは坊ちゃまを甘やかしたい



 その大浴場の壁面や床は一面磨かれた大理石で、圧倒的なまでの清潔感を漂わせていた。


 洗い場の奥に見える浴槽は大人でも問題なく泳げるほどに広く、中央には人魚を象った像が立てられている。

 その像の持つ瓶からはお湯が絶え間なく放出されていて、まるで滝のように音を立てながら流れ続けていた。


「うふふっ。いい子ですね、いい子♡ 坊ちゃまは本当にいい子です♡」


 銀髪褐色肌の美女がブロンドヘアの少年を抱きしめ、愛おしそうに頭を撫でている。


 妖艶な美女、ルーナが抱きしめているのは彼女の主であるサニーの双子の弟だ。

 ルーナはサニーのお目付け役としてあちこちを飛び回っていることが多いのだが、今日のように主が実家に帰った日にはその弟を癒して甘やかすのがお決まりになっていた。

 むしろ以前はそちらの方が主な仕事だったので、サニーに付いて目まぐるしい日々を送る最近の方が珍しいと言えるのかもしれない。


「よしよし、坊ちゃまは今日も頑張れてえらかったですね♡」


 お湯で温まりながら頭を撫でられていると、ポカポカして心が赤ちゃんに戻っていくようだった。


 彼が誘われるようにルーナのおっぱいを口に含めば、彼女は慈しむように口元を緩めて少年を抱き寄せる。


 その背中をトントンとゆっくり叩きながら、ルーナは彼の耳元に顔を寄せて言い聞かせるように囁く。


「うふふっ、ちゅぱちゅぱできてえらい♡ えらい♡ えぇ、坊ちゃまは赤ちゃんで私はママ。赤ちゃんがママのおっぱいを飲むのは当たり前のことですよ♡」


 ルーナのどこかひんやりとした囁きを聞いている内に理性がドロドロと溶けていく。


 少年が彼女の乳首を音を立てて吸い続けていると、真っ黒に染まった先端から母乳が勢いよく溢れ出てくる。

 最早味わい尽くしたその味を今日も堪能できることに歓喜しながら、彼はごきゅごきゅと飲み干していく。


 ルーナは文字通り少年が幼かった頃から彼におっぱいを与え続けているので、その乳首のどちらも肌の色とよく合う真っ黒に染まり切っていた。

 たまに夜を共にすることにある怪盗や運び屋などからはエロすぎると茶化されることもあったが、彼女自身はそれをとても名誉なことであると思っていた。


 だって、ルーナは彼のママなのだから。


「いい子、いい子でちゅね♡ 坊ちゃまは難しいことなんて何も考えず、ママのおっぱいを吸ってていいんでちゅよ♡ ほぉら――っっ」


 ルーナは再び少年の頭を撫でようと手を伸ばしかけ、反射的に浴場の入口の方に顔を向ける。


 お目付け役として培った勘だったのか、湯気の奥に見える出入口にちょうど小さな人影が映った。


 それが誰なのかを瞬間的に察したルーナは少年を思いきり抱きしめ、石像の物陰に流れるように身を隠した。


「あぁ~っ、疲れたわねぇ。仕方のないことだけど、やっぱり疲れるものは疲れ……って、ルーナ? 姿を見ないと思ったら、こんなところにいたのね」


「も……申し訳ありません、お嬢様。先にお湯をいただいてしまって」


「こんだけあるんだもの。そんなこと、アタシは別に気にしないわ」


 ルーナは石像越しに背を向けながら答えているが、彼女の主であるサニーは気にしていないようだ。

 少女は洗い場で自らのを身体を清めながら、今日一日の愚痴をお目付け役に話し続ける。


 ちなみに、ルーナが少年を甘やかしているこの大浴場は女風呂だ。

 ほかの人が入って来ないように清掃中の札を彼女は立てておいたのだが、よくも悪くも大雑把なところがあるサニーはそれを見逃したようだ。


 少年はルーナのたわわに実ったおっぱいにわぷわぷと溺れながら、ママの様子を窺うように顔を上げる。


「……ふぅ、いいお湯ねぇ。ところで、ルーナったらいつまで隅の方にいるの? もしかして、そっちに何か……」


 全身を洗い終えたサニーは普段から言われているように肩までお湯に浸かり、脱力したように息を吐く。


 しかし、その頃になってもお目付け役は自分にずっと背を向けたままだった。

 もしかして何かあるのではないかと好奇心が湧いて彼女が立ち上がろうとした瞬間、ルーナが唐突に少女のような声をあげた。


「……ひゃんっ♡」


「ひゃん?」


 サニーが首を傾げ、大浴場内がお湯の流れる音だけに支配される。

 追究される前に何か言うべきだろうとルーナは必死に頭を回し、主が何よりも関心のありそうなことを思い出した。


「………………いえ、その。そういえば、お嬢様。そろそろLive☆Twinが配信を開始する時間帯では? 今日はコラボ配信のため、いつもより早い時間帯だったかと」


「そっ、そういえばそうだったわっ! アイツら、いつもアタシが眠くなってから配信開始するなんてホントに反則よねっ。こういうときくらい配信をライブで見て、スパチャも送らなくちゃ!」


 サニー団の団長にとって宿敵である彼女たち二人の動向は何よりの関心事だ。

 ましてやコラボとなればなおさら、である。


 サニーは勢いよくお湯から出ると大浴場内をテトテトと駆けて行く。

 その勢いのよさと言えば、さっきまで興味を抱いていたことはもう忘れてしまったようだ。


 ルーナが密かに安堵していると、サニーは入口付近で立ち止まって背を向けたままのお目付け役にビシッと指を向けた。


「ルーナ。長風呂もいいけど、のぼせないように気をつけなさいよっ!」


「……はい。お気遣いをありがとうございます、お嬢様」


 ルーナが答えたのに満足そうに頷くと、サニーは満面の笑みを浮かべて今度こそ大浴場から出て行った。


「……ふぅ」


 主の気配が遠ざかったのを確認して、ルーナは短く息を吐く。


 その腕の中では少年が申し訳なさそうに顔を俯けていた。


 途中彼女が甲高い声をもらしてしまったのは彼がルーナのおっぱいを揉んでしまったからだった。


 仕方がない状況だったのは分かっていたが、それでもママが赤ちゃんである自分を放ったまま姉のことばかり構っているのがどうしても我慢ができなかったのだ。


 少年が怒られるのではないかと身を縮こまらせていると、ルーナは優しく微笑んで彼の頭をゆっくりと撫でた。


「坊ちゃまはママがお嬢様のことばかり構っていて寂しかったんでちゅね♡ うふふっ、よちよち♡ おっぱいを揉むだけで我慢できてえらかったでちゅよ♡」


 あぁ、ママはちゃんと分かってくれていた!


 その歓びが少年を瞬時に赤ちゃんに回帰させ、ママぁと叫びながら抱きつかせる。


 ルーナは再び母乳をごきゅごきゅと啜り始めた少年の背をトントンと叩きながら、柔らかく口元を緩めた。


「さぁ、坊ちゃま♡ ママがシコシコしてあげますから、びゅうびゅううって精液をいっぱい射精して気持ちよくなりまちょうねぇ♡」


 彼女は細く長い指を少年の勃起した肉棒に絡めるようにしながら握り、それを上下に扱き始める。


 彼は小柄な身体をビクッと震わせながらママぁと叫ぶが、母乳をごきゅごきゅと啜るのを止めない。


 ルーナはそんな少年を愛おしく思いながら、徐々に扱く速度を速めていく。


「坊ちゃまのおち×ちん、もうこんなにおっきくなって♡ シコシコ、シコシコ♡ 坊ちゃま、分かりますか?♡ 坊ちゃまの立派なおち×ちんが早く射精したいよぉ、気持ちよくなりたいよぉって訴えているのが♡♡」


 ルーナが耳元に顔を寄せて囁きかければ、少年が顔を勢いよくブンブンと縦に振る。


 体内でいまにも張り裂けそうなくらい熱が膨張していて、ママのおっぱいを吸いながら気持ちよくなることしかもう考えられなかったのだ。


 もっとも、数えきれないほど彼を甘やかしてきたルーナはそんな考えなんてお見通しだ。


 だから、彼女は少年の不意を打つように熱を帯びた吐息を彼の耳に吹きかけた。


「ふぅぅぅぅぅ♡♡ ふふっ♡ あぁ、気持ちよさそうな坊ちゃま♡」


 少年の身体が一瞬電気の走ったように跳ね、口の端からも情けない呻き声が漏れた。


 ルーナは幼い彼の反応を愛おしそうに見守りながら、ゆっくりと囁き続ける。


「坊ちゃま、いまから私が三つ数えますから。そしたらママのおっぱいを飲んだまま、びゅうびゅううって精液をいっぱい射精して気持ちよくなれますからね♡ 坊ちゃまはいい子ですから、あと三つくらい我慢できまちゅよね?♡」


 少年はルーナの問いかけに先ほど以上に勢いよく首を縦に振って答える。


 ルーナは彼を包み込むように抱きながら、トントンのリズムに合わせてゆっくりと数え始めた。


「――さん、にぃ♡」


 彼女はカウントダウンをしつつ、扱く速度を一気に速めて少年を絶頂に導く。


 彼はルーナのおっぱいを必死に吸いながら、近づいてくるそれに必死に堪えるように小さな身体を打ち震わせた。


「うふふっ♡ いち、ぜぇろ♡♡♡」


 最後の数字を数え終わると同時に、ルーナの手の中で少年の肉棒が大きく膨らんで精を吐き出す。


 それはママの褐色の肌を汚すかのように、何度も何度も彼女の腹部から太ももに向かって白濁液を飛び散らかせた。


「よちよち♡ いっぱい射精せてえらかったでちゅよ♡ 坊ちゃま、とってもがんばりましたね♡♡」


 ルーナは脱力した少年を抱き止めながら、その頭をよしよしと撫でる。


 ママに撫でてもらえるだけで射精したのとはまた別の幸福感がじんわりと胸中に広がるようだった。


「――ねぇ、坊ちゃま♡」


 彼が脱力感に襲われていると、ルーナが耳に顔を寄せてひっそりと囁いた。


「本来であればこの場でぱんぱんもしたかったですが、あまり長湯をしていてはお嬢様に不審がられますので。ぱんぱんは寝室に行ってからあらためて、ということでよろしいでしょうか?♡ その分、たぁっぷり甘やかしてあげますので♡♡」


 彼女の落ち着いた調子でありながら熱を帯びた声に心臓がドキッと高鳴る。


 一瞬前まで射精の脱力感に襲われていたはずなのに、全身に一気に熱が戻ったかのようだ。


 彼が顔を紅潮させながら頷けば、ルーナは優しく微笑みながら少年をギュッと抱きしめる。


「よちよち、坊ちゃまは本当にいい子でちゅね♡♡」


 ルーナの大きなおっぱいに溺れるように顔を埋め、よしよししてもらうのは本当に最高だ。


 そんなことを思いながら、少年は顔を左右に揺らし彼女の匂いを楽しむように大きな深呼吸を繰り返した。

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