おまけのイチャイチャ話
年が明けて、寒さが増してきたある日の夜。
私は炬燵でぬくぬくと温まっていた。
タンクトップにルームパンツ、その上にどてらを着こんで入る炬燵で食べるアイスは最高の贅沢だと思う。
食べ終わると炬燵の天板に突っ伏して、大きく溜息を吐く。
目を開けると向かいに恋人——ガガガマジシャン先輩がいる。
眼福眼福。
幸せとはこのことか。
「はー、暖かいですねえ」
「冷え性だもんな、ガール。その割には普段薄着だけど」
「おしゃれは我慢ですよ。それに靴下厚手にしたりして、色々工夫しているんです」
そういうものか、と先輩が感心していたので、そういうものですよ、と返した。
折りたたんでいた脚を伸ばすと何かに当たった。
先輩の脚だ。
「あっ、ごめんなさい」
「いいよ、伸ばしたらどうしても当たっちゃうし」
居心地が悪くてごそごそと脚を動かすがどうもしっくりこない。
どうやっても先輩に当たる気がしてならない。
あれこれやってると、ふと悪い事を思いついた。
伸ばして足先を目当てのものに触れさせる。
先輩の股間だ。
爪先で軽く突くと先輩が僅かに顔を顰めた。
踵をほんの少しだけ強めに押し付けると呻き声を上げた。
両足で挟んで揉むように動かすと、だんだんと大きくなってくる。
なんだか楽しくなってきた。
「なあ、ガールさんや」
「なんですか?」
「わざとだよな? これ」
片眼を閉じて舌を出しながらてへへと笑った。
「バレちゃいました?」
「バレるに決まってるだろ。珍しいなとは思ったけどさ」
「たまにはいいじゃないですか、私からだって。いつも先輩からなんですし」
大きくなった肉棒を足先で円を描くようになぞると、先輩の身体がびくりと反応した。
どてらを脱いで、投げ捨てる。
上半身がタンクトップだけになると先輩の目線が胸に釘付けになった。
ブラもつけていない。
先輩の喉が小さく動くのが見えた。
「ガールさ、どてら着て炬燵入るのに下はその恰好ってどうなの?」
「でも好きでしょう? こういうの」
「好きだけどさあ」
炬燵の中に潜り込んで、先輩の方へと抜け出る。
先輩は少し後ろに下がったので、炬燵との隙間に顔だけ出した。
目の前にはテントを張ったズボンがある。
ジッパーを口で下ろすと、勢いよく肉棒が跳ね出てきた。
元気でよろしいと思う。
唾液を垂らして亀頭を口に咥えると、汗の匂いと雄の興奮した匂いが混ざったものが鼻腔を駆け抜けた。
舌で裏筋を刺激しながら少しずつ先へ先へと飲み込んでいく。
頭をゆっくりと動かして一度肉棒を口から完全に引き抜いて、再び咥える。
「ほうれふひゃ? ひぇんふぁい」
「温かくて気持ちいいよ。もっとしてくれるか?」
「ひゃい」
要望通りに口の中で刺激を与えていく。
舌で鈴口をこじ開けたり、前歯でカリの裏を甘噛みしたり。
ちゃんと感じてくれているのか、舌先に苦いものが広がってきた。
浮き出ている血管に沿って舌を這わせていると、頭がくらくらしてきた。
全身が熱っぽくてぼーっとするような感じだ。
息は浅く荒いものになっていた。
なんだろう、と考えていると、両脇に冷たいものが差し込まれて、身体を一気に引っ張られた。
脇にあるものが先輩の手で、自分が炬燵から完全に引き出されていることに気がつくのに然程時間はかからなかった。
「炬燵の中でなんてするからだぞ。のぼせてるじゃないか。水飲むか?」
「ありがとうございます。もらいます」
コップを受け取って一気に飲み干す。
冷たさが心地いい。
少し先輩の膝の上で休んでいると大分調子が良くなってきた。
そうなるとお尻の下で元気に自己主張しているモノが気になってくる。
——寸止め状態だから苦しいだろうし、もうちょっとくらいいいかな。
立ち上がってルームパンツを脱ぐ。
黒の少しだけ布面積の少ないショーツが露わになる。
身体の向きを変えて、向かい合うように膝の上に座りなおす。
タンクトップの下の乳がふるんと揺れた。
布地には両胸の頂点に小さな突起が浮き出ている。
動くと擦れて少し痛い。
両脚で先輩の身体を挟み込んで、ショーツをずらして亀頭を秘所に宛がった。
私も相当出来上がっていたらしく、少し触れただけだというのに、ぐちゅりと水音がした。
「落ち着いたら寒くなってきちゃいました。先輩の身体で温めて下さい」
先輩は小さく溜息を吐いた。
眼は爛々と輝いていて、照れ隠しなのは明白だ。
「まったくしょうがないな」
「えへへ、大好きです先輩」
先輩の両肩に手を置いて支えにしながら、腰を下ろして肉棒を呑み込む。
ゆっくりと奥まで入ってくる感覚を愉しむ。
徐々にお腹の中が押し広げられていって、快感と幸福感が溢れてくる。
一番奥まで辿り着いたところで深く息を吐いた。
「んっ♡ やっぱりおっきいですね、先輩の」
先輩の首筋に吸い付いて跡を付ける。
服を着たら見え難いところを選んだつもりではある。
微かに赤くなっているキスマークを見て、よし、と呟いて腰を動かし始めた。
上下というよりは前後左右に円を描くように動かす。
手は先輩の首に回して離れないように。
奥のいいところをぐりぐりできて気持ちいいが、今日はそれが目的ではない。
時折抜けそうになるまで引き抜いてから勢いをつけて全部呑み込む。
お腹に力を入れて締め付けたり、溢れてきた愛液を擦りつけたり。
気持ち良くなってほしくて色々してみた。
「どうですか? 気持ちいいですか?」
「ああ、気持ちいいよ。もっと動いて?」
「えへへ、しょうがないですねぇ♡」
言われた通りに動きの激しさを増していく。
ぱちゅんぱちゅん、と肉同士がぶつかって弾ける音がしている。
「んぅ♡ はっ♡ せんぱぁい♡」
呼びかけたら、いきなり視界が先輩の顔でいっぱいになって唇を塞がれた。
目を閉じて舌を受け入れる。
「じゅっ♡ ちゅぱ♡ じゅるじゅる♡」
わざと水音を立てて舌を絡め合う。
背中に手を回されて、身体を引き寄せられる。
後頭部を優しく撫でられるのがたまらない。
ざらざらとした感触が口中を荒らしてくるのがいい。
流れ込んでくる唾液を喉を鳴らして嚥下する。
もう少しで、というところで唇を離された。
「ぷはぁっ♡ せんぱいもっと♡ もっとほしいです♡」
「もっとしてあげたいけどさ、腰止まってるよ?」
口ばかりに集中していて、気がついたら腰の動きが完全に止まっていたようだ。
「もっと、もっとほしいよぉ♡」
「本当にキス好きだよな。ほら動いて動いて。今日はガールがしてくれるんだろ?」
「んぅ、そうですけど♡ お口してほしいですっ!」
「じゃあ、一回イったら好きなだけキスしてあげるよ」
「約束ですからね♡ キスしてくださいよ?」
人間目の前の人参には弱いものである。
一生懸命、先輩に感じてほしくて腰を振り続ける。
自分がいいのもあるが、先輩が気持ち良くなってくれているのが一番うれしい。
先輩もそれがわかっているのか時折、気持ちいいよ、と声をかけてくれる。
「はっ♡ はっ♡ せんぱいのっおっきくなってきましたぁ♡ 膣内押し広げられて、もう限界ですっ!」
「俺もそろそろ——」
「だしてくださいっ! いっぱい! なかにぃ!」
ぎゅっと力一杯抱きしめると、強く抱きしめ返された。
これが一番好きだ。
力一杯潰されると幸せと快楽が一緒に感じられて、あっという間に耐えられなくなる。
膣肉が反射的に肉棒を締め上げると、お腹の奥に熱湯と間違う程の熱さの奔流が溢れてきた。
「~~~~~~ッッッッ♡♡♡♡」
声にならない絶叫を上げて、達した。
弓なりに背中を逸らせて、全身が硬直した。
絶頂からだんだんと落ち着いてくると、身体の力が抜けていく。
心地良い疲労感とともに身体を目の前の逞しい胸板に預ける。
とくんとくん、と先輩の鼓動が伝わってくる。
「はぁはぁ、どうでしたか?」
「たまにはこういうガールもいいな。でも——」
抱き抱えられたかと思ったら、炬燵の天板の上に仰向けに寝かせられた。
突然の行動に理解が追い付かなくて困惑する。
「えっ、先輩何を——」
「こういうの本当は期待してたんだろ?」
先輩が覆い被さってきた。
照れ隠しにプイとそっぽを向いてから、小さく頷いた。
「えっと、お手柔らかに? お願いしますね」
私の言葉が終わると同時に唇が重なった。
結局、この日は興奮した先輩に気絶するまで滅茶苦茶にされた。
お返しとばかりに首筋にキスマークもつけられた。
服で隠し切れない場所に、だ。
先輩はお揃いだね、と言っていたが正直恥ずかしい。
翌日は足腰立たなかったけど、たまにはこういうのもいいかもしれない。