おでカイ獣型

おでカイ獣型


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「獣型だとどうなってるんだ?」

そこはどことも知れない名も無き空島。星を見たいと珍しい事を告げたおでんを頭に乗せ、ここに連れてきたのは一刻前。

持ってきた酒も粗方飲み尽くし背中に雲の、腹におでんの感触を感じながら遮る物が一つもない星空を共に眺めていると、そんな言葉が飛んできた。

「人型だと外にあって、人獣だと中にあって、じゃあ獣型でも中にあるのか?」

「酒を山ほど飲んでいい雰囲気でこれから寝るって時に誘うのか」

「そうじゃねェ。おれは獣型だとどうなるのか聞いただけだ」

「なら教えたらそれで満足するのか?」

「自分の目で確認してからなら眠るぞ」

「まったく……勝手にしやがれ」

おでんを腹から下して服を脱ぎ獣型に変身したカイドウはため息と共に飽きれを吐き出した。

こういう日も悪くないと、人獣型なら尻尾を揺らしていたであろう気分は一瞬で消え去り、代わりにやってきたのは不貞腐れ。

長い尻尾を遅い感覚で雲に叩きつけながら目をつぶる。

どうせ触られても気分が乗らない。このまま無反応でいれば諦めて胸元に帰ってくるだろうと、おでんをとぐろに巻いて眠る光景を想像して時間が経つのを待とうとした。

「よし、あるとしたら足の間だよな。 ……見つけたぞ、ここまで近くで見ねェと分からんとは」

「気が済んだか? さっさと戻ってきやがれ、寝るぞ」

頭から遠く離れた所で股座の筋を触るおでんを呼ぶ。

しかしおでんはその筋を興味深そうに何度か触る、手を振ってカイドウに呼びかけた。

「おーい、ここに来てくれるか」

「……なんだ、まだ何か気になりやがるのか」

とにかく長い体を大きく折り曲げて頭をおでんの元に寄せる。

するとおでんは口元に笑みを浮かべ、その隠された筋に握りこぶしを一切の遠慮なくねじ込んでいく。

すでに開発されきった秘所はわずかに快感を生み出すが、体の面積とおでんの握りこぶしの差からカイドウの気分を盛り上げるほどにはならない。

「いい加減にしろ! おれはもう眠いってのによお!」

「拳が駄目なら、全身ならどうだ」

「はあ?」

カイドウが言葉を返す前に、おでんは肩まで胎内に入れると続いてもう片方の腕も突き刺し、挙句の果てには上半身もこじ開けた割れ目に無理やりねじ込んでいった。

「ば、馬鹿野郎!何してっ、ぐおっ」

カイドウの手がおでんの足を寸前で取り逃がし、おでんが体の奥底へと掘り進むその動きに声を上げるほどの衝撃がカイドウを襲った。

稚児が布団に挟まれて探検ごっこと称すそれと似た遊びを、おでんはカイドウの中でやってみせている。

当然中は布団のように生易しいものではない。 地層のような重さはおでんを潰し、空気など通る道も無いすえた臭いのする谷。

そんなところに入れば最悪の予想は簡単につき、カイドウは本気で止めようと自らも腕を中に差し込んでいく。

「いい加減んに、んっぐ、しろ!」

限界まで伸ばしたカイドウの腕がおでんの足首をとらえたのと同時に、おでんはカイドウの固さを増していた性器に腕を回し、結果的にカイドウは自らの一物を自らの手で引きずり出す形になっていた。

「ああ言ってたがまだまだ元気そうじゃねェか。ほれほれ」

「……これで満足かよ」

全身体液まみれのおでんは自らの横に鎮座する巨大な塊を軽く数度叩き弄るが、その持ち主は体をねじり、熱は熱を放置して顔を離そうとする。

「ちょっと待て。 こういうのはどうだ?」

丁度腹を空に向けた時おでんは長い腹に飛び乗り、熱の塊に抱き着くと全身を使ってカイドウのを刺激し始めた。

「……」

手コキ、いや全身コキとでも言うべきその行動にカイドウは動きを止め、言葉を発さず荒い息のままおでんを見つめ続ける。

そのとたんに漏れ始めた欲望の汁は性器とおでんの全身を染め始め、徐々に勢いを増していく。

おでんの常人からみれば巨大な、けれどカイドウから見れば小さな口は裏筋の味を甘味をねだる子供のように確かめる。

しかし感じる味は甘味などではなく、塩気、そして形容しがたいえぐい味が口から喉、そして鼻の中まで味と臭いでおでんを染め上げる。

両手を回しても指先が付くかどうか大砲を肘、手首、指を使って快感を与える。

無駄な脂肪無くゴツゴツと割れた腹筋がその形で刺激し、おでんの爆発寸前の一物は、あまりに差のある兜合わせをしながら、その幹の根元から先端まで使い登り棒のように快感を生み出していた。

そうしたあまりに差のある交合は、燃え始めた両者を存外早い時で燃やし尽くし、火山の噴火のような熱がおでんの全身とカイドウの股座を真っ白に染め、その中に少しだけおでんの種も溶けていった。

「……こんどこそ、満足したな」

「泉に乗せてってくれよ。 目が開けられねェ」

結局、二人が眠ったのは日が昇り始めた頃だった。

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