おっほっほほホオーウホッホアアー!!!喘ぎクロコダイル③
、
、
、
、
、
、
、
、
、
いったいどれだけの間ディープキスを続けていたんだろう。モブ新卒の目が完全に蕩けたころ、クロコダイルは満足気に口を話した。
離れゆく二人を、銀糸が繋ぎとめるもそれはすぐに切れ落ちる。モブ新卒は(そういえば、これが僕のファーストキスか)とぼんやり考えるが、それにいちいち傷つくようなさっきまでの彼はどこにもいなかった。
ぼーっと自分を見上げるだけのかわいいチェリーを、クロコダイルは本格的に捕食するつもりのようだ。四肢をだらしなく放り投げるモブ新卒を抱え、綺麗な仰向けに寝かせ直す。
(…?)されるがままでモブ新卒が困惑している間にさっとスーツの下を脱いで畳むクロコダイル。
上半身はかっちり着込んでいるのに、下は真っ裸な男の姿に、モブ新卒は生唾を飲みこむが、それでもなお彼の喉は渇くばかりだった。
「手がかかる社員を持つと苦労するぜ…おい、お前がもたもたしてるせいでやっと本番だ。集中しろよ、ガキ。」
モブ新卒に跨り、彼の童貞ちんぽを自身のアナルにぴた…♡っと宛がうクロコダイル。モブ新卒のおちんぽは、濃厚なディープキスですっかりもとの元気を取り戻して、早くクロコダイルのなかに入りたげにぷるりと震える。
ぬりゅ…♡ずっちゅう~~~~~~…♡とんとんっ♡♡♡
「ぅ゛お?♡ほォ~~~~~~~…♡♡♡♡♡」
クロコダイルはゆっくり腰を下ろすと、最奥までそっと若者おちんぽを迎え入れた。
自分が主導となって挿入させたくせに、口を縦に開きながら感じ入る。
モブ新卒もまた、(うわっこれが…セックス、なか、あっつい…!オナニーとは比べ物にならない…!)
と顔を赤くしながらきゅうきゅう♡と収縮するクロコダイルの粘膜に目を見開く。
二人はしばらく微塵も動かず、双方のカタチを覚えようとしていたが、突然我に返ったモブ新卒が叫ぶ。
「あのっ社長!これって本当に演技指導ですか??演技でセックスなんて…おかしいです!!よくないですよこんなのっ」
セックスを神聖なものと勘違いしている主張は実にいじらしかったが、せっかく気持ち良くなっていたところに水を差されたクロコダイルは青筋を立てて怒鳴る。
「くだらねぇことばっかりうるせえぞ!!テメェはメソッド演技法も知らねぇのか!!!」
「は?メソ…??」
『メソッド演技法』
1940年代アメリカで確立された演技法。
従来の発声練習や仕草などによる形式的な演技手法とは反対に、自身と役柄を重ね、役柄の置かれた状況や心境変化を疑似的に追体験することで演じ方を考えていく方法。
これはより自然な演技を可能にするが、精神に負担がかかるというデメリットがある。
クロコダイルもまた、より効率的だ、とのことでメソッド演技法を採用しているが、
それを隠れ蓑に自身の変態性を正当化しているだけなのではないかと疑念が立っている。
「ということだ、ハァ…♡実体験こそが役者を育てる。俺も社長として真剣なんだ♡」
クロコダイルはそれらしい言葉を並べ立ててこの異常な状況を普通のことだと信じ込ませる。
常人ならこんなイカれた言説に騙されないと思うだろうが、クロコダイルはそれに人一倍長けていて、モブ新卒はそれにめっぽう弱かった。
「そうだったんですね…すいません僕何も分からずに…」
まんまと信じ込むモブ新卒を見て、クロコダイルは瞳孔を細める。