えっちなパート

えっちなパート

ふたなり宿儺×女体化虎杖


 その夜。釘崎の隣部屋でベッドに横たわる虎杖は、しかし眠れずにいた。ついこの間まで男だった体が急に女の子になった弊害がついに来たのである。


虎杖(オナニーしてぇ……!)


 しかし女の子だから棒はない。そもそも女の子とはどのようにオナニーするのだろう?


宿儺「教えてやろうか?」


 その声とともに視界が暗転し、そしてバシャンという音がして、虎杖は周りの景色が変わっていることに気づく。


虎杖「どこここ?」

宿儺「生得領域だ。かくかくしかじか」

虎杖「おっけー理解」


 さすが虎杖、脅威の理解力。


虎杖「っつーかお前体戻せよ!」

宿儺「ダメだ。お前には女としての快楽を覚えてもらう」


 シュルリ、解かれた帯が水面に落ちた。とたん開いた着物から、その内側が現れる。


虎杖「ちんぽ生えてる!!」

宿儺「……お前はつまらんな、小僧」


 豊かなたわわや白い肌を押し退いて真っ先に言うことがそれか。頬を赤らめて恥じらえ。


虎杖「いや、そりゃそれ今の俺の体と同じだし——んむっ!?」


 唐突に宿儺の顔が眼前に迫る。キスをされているのだ、と気づいた頃には舌をいれられていた。口内を生暖かい生き物のようなものがまさぐってくる感触は、しかし虎杖には不快には感じられなかった。


虎杖「ンチュ、フ、すぅあ」

宿儺「あぁ、その顔。少しは楽しめそうだな」


 スルリと背中を撫でた手が、スカートの中、パンツをするりと下ろし、窪みのふちをなぞる。


虎杖「っ!? んー! すぅ、んん!!」

宿儺「口付けに意識を向けた方が楽だぞ」


 ズチュン。中指が媚肉を割るようにして進んでいく。ゆっくりと、時間をかけて。痛みはじきに異物感に、そしてそこからじんわりと快楽が広がっているのを、虎杖はぼんやりとしはじめた頭で受け止めた。


 ヌププ……ズチュン。ヌチュ。ドチュ。

 どれくらい時間がたったろうか。ただ鳴り続ける二つの水音を、拾っているのかいないのかわからない鼓膜を、別の音が震わせた。


宿儺「こんなものか」


 バチャン! 水面に背中から叩きつけられ突如襲ってくる痛みに、虎杖は文字通り冷や水をかけられた気分で夢から覚めた。


虎杖「なっ、んだよ急に!」


 キン。衣服を失くした身体が一糸纏わぬ状態で晒される。またもやポケっとした虎杖を横目に、宿儺は両脚を持ち上げて股を開かせた。股からはトロトロと液が溢れている。


宿儺「……」


 なにか考えるように一瞬動きを止め、そして宿儺は腰を掴んで持ち上げた。そのまま窪を口に近づけ……


 ヂュルッ♡ ヂュヅッ♡ ヂュブブブブ♡ レロォ♡


虎杖「!? おぉ"っ♡ やだ♡ すぐなぁ"♡ それやらぁ♡♡」

宿儺「ンム……あぁ、すまんな。ここまでやるつもりはなかったんだが、美味そうだと思ったらつい」

虎杖「なんだよそれ、意味わかんねぇ……」


 そうして未だ掴まれている腰に、かたいモノがくっついた。


虎杖「……宿儺? いやだ、それはやだ! 俺は男だぞ! やだ、宿儺、すくな」


 そう何度も呼んでも、名前の主はニタニタと笑みを浮かべるばかり。虎杖はそれでも涙を浮かべながら懸命に首を振ってすくな、すくなと繰り返した。


虎杖「っお"♡♡!?!?」


 だがそんな願いを聞いてくれるほど優しかったら呪いの王になどなっていない。無慈悲にナカを貫いていく剛直が、しかし虎杖に強い快楽をもたらす。


虎杖「お"ぁ♡ やだ、やらぁ♡ 俺は男、男らのにぃ♡♡」


 プシャア、潮を撒き散らしていることにも気づかないほど馬鹿になっている頭が、しかし快楽だけは取り逃がさんとばかりに拾っている。やめて、とめてと叫んでも、王は舌舐めずりをするのみ。


虎杖「やら、ぉお"っ♡♡ イきそ、やらぁ♡ おんにゃのこみたいにイきたくないっ♡ おとこなのにっ♡ おんにゃのこみたいにイきたくないぃ"っ♡♡」

宿儺「ケヒッ、なぜだ? 男の時よりよっぽど感じているように見えるぞ。女の方が快いんじゃないか?」

虎杖「ちがぅ♡ おんなのこやだっ♡ もどして♡ おとこにもどしてぇ♡」


 ドチュンッ♡♡


虎杖「お"ぉ"っ♡♡♡?」


 視界にチカチカと星がまたたいた。トンでしまいそうなほど強烈な快楽に襲われ、虎杖の頭は一回完全にとまった。

 ただただ、全身が気持ちいい。


宿儺「……メスアクメ、だな♡」



 ヌプ……。

 抜くときですら快楽に震える身体。ふぅと一息ついて宿儺は立ち上がり、そして思い出したように手を叩いて、その身体を見下ろした。


宿儺「そうだ、小娘。俺が“契闊”といったら一分間その体を明け渡せ。あぁ、これは性的な意味じゃないぞ。体の主導権の話だ」


虎杖「……? “うん、わかった”……」


 ただただふわふわとした感覚につつまれ、虎杖はしばらく虚な目をしてガクガクと脚を震わせることしかできなかった。


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