【えっちなの注意!】奉仕するもの、されるもの
人間は、義務に変化を求めない。
例えばそれは日々の祈りであり、善行であり、役割を果たす事だろう。
だが、楽しみには変化を往々にして求める。
変化とは刺激であり、発見であるからだ。
……つまるところ、二人のシスターの片方が男物の制服にソックスガーターを着用し、もう片方がクラシカルメイドの装いであるのもそういうことであった。
「……新鮮ですね。」
「はい……」
レンとサクラコは余り言葉を交わさなかった。言葉にしてしまうとこの思いがどこか軽薄になってしまうと察していた。
「……その、良かったのですか?」
だが、ポニーテールの少年はメイド服の少女に尋ねた。
「……?」
少女は首をかしげる。
「イメージとはいえ、私に仕えるなんて……」
神に仕えるものとしての真っ当な質問だ。
しかし少女は笑う。
「私は貴方のお手伝いをするだけですから。」
「━━レン様」
……沈黙、赤面。互いが衣装を改めここに居る時点で合意と納得は成されていた。
「そう、で、んんっ。そうだなっ。」
初々しく少年は返した。
「レン様、勉強のお時間です。」
メイドは少年の左隣に座り、教科書を開く。
「むう……古典は苦手なんだけどー。」
少年はムスッと不満を伝える。
「そう仰らず。これも立派な大人になるために必要ないなことです。」
「そうは言ってもなぁ……。眠くなっちゃうし……。何か他の勉強はないの?」
「ああ、できれば未来に役立つ生産的なのが良いな。ボク、そういうのが好きだし。」
ちょっとの本音も混ざりつつ生意気な演技をしてメイドを困らせようとする少年。あるいは察しのいい恋人。
「……レン様がそうお望みでしたら。」
「結論から聞くよ。勿体ぶった言い方は時間効率が良くない。」
「保険体育です。」
「……ぷ、あははっ!保険体育?君が?良いじゃん。宜しくおね、んんっ。頼むよ。」
「畏まりました。」
少女は笑った。
「それでは……」
メイドはベッドに腰掛け、ロングスカートを捲る。
「……ふ、ふーん……。」
白磁の用に美しい脚と、何の変哲もない黒の下着が顕になり少年の顔が赤くなる。
「……よく、見えますでしょうか?」
更にメイドは捲ったスカートを左手で押さえ、右手でするすると下着を下げる。
「は、はい……」
整えられた陰毛、晒された女性器に初々しく畏まる少年。余裕のあるメイドとは対照的……いや、メイドもまた耳だけが紅くなっていた。
「ここは……女性の感覚が一番敏感で、気持ちよくなれるところ……その下にお、おしっこの出るところ……その下が男性器を挿入してお射精をするところです……」
指で軽く触れ、広げて見せ、『教育』するメイド。
少年は生唾を飲み込んでいた。
「レン様、お辛そうですね。」
「いや、そんなことは……」
少年は否定する。別に男性器に熱が集まり起立し半ズボンを押し上げているだけだ。
メイドはクスリと笑う。
「『ご奉仕』致します。」
「ん……れろ……ちゅ……」
「ふうぅ………っ……うぅ……!」
直立した少年の半ズボンのチャックから出された男性器を、膝立ちとなったメイドが舐め、口に含み、あるいは接吻する。
そんな刺激と時折自分を見上げる赤紫の瞳が少年を快楽に耽溺させる。
じゅる、じゅぷ、じゅぷ、じゅる。
「ど、どこでこんなことっ!で、出ちゃいます!離れ……!?!?」
ぐぷっ……。んむ、じゅる、じゅぷ、じゅぷ、じゅぷじゅぷじゅぷ。
「っ、う、あぁぁっっ……!」
少年の男性器は脈動し、白濁液がメイドの口内に注がれた。
「ん……っ!けほっ、けほっ……!」
「っ……サクラコ!私の手に吐いて良いですから!」
メイドの傍にしゃがみ右手で背中を擦り、左手をメイドの口元に持って行く少年。
メイドは左手をやんわりと拒否し、自分の手に唾液と混ざった白濁液を吐き出した。
「けほっ……ふう……。もう……出しすぎですよ、そんなに良かったんですか……?」
「言ってる場合ですか……ごめんなさい……。」
「いえ、先ず手を洗って来ますね……。」
少年は片手の使えなくなった少女に手を貸し、立たせて少女を洗面所まで連れて行った。
「はぁ……」
一度吐精したこともあり、先に戻った少年は落ち込んでいた。
「お待たせしました。」
「いえ、ごめんなさい……!?」
だから戻ってきた少女がバスタオルだけ持ってきて、何も纏っていない事には絶句した。
「……申し訳ないとお思いであれば、ご奉仕を続けさせて下さいませんか?」
少女は微笑む。
少年に断れるはずがなかった。
「それでは失礼致します。」
少女が少年の半ズボンに手をかけ、ボタンを外しパンツごと脱がせていく。
「これも奉仕の一環ですか……!?」
「はい。」
はっきりと言い切られ、少年としては不本意であったのかも知れないが、男性器は再び硬さを増していた。
ベッドの上にバスタオルを敷き、少女が正座する。
「それでは、腰を私の足の上に乗せるようにして仰向けに寝てください。」
「……はい。」
言われた通りに少年が寝転がると、反り返ったモノがちょうど少女の顔の真下に来るようになる。
「……流石に恥ずかしいのですけど……。んっ……」
少女の口から垂れた唾液が男性器に触れ、ピクリと反応する。
「ん……ふふ……私だって恥ずかしいのですよ?ですが、ご奉仕ですから」
「いつまで続けるんですかそれ……!」
呆れる少年……の男性器が、背を少し丸めた少女の谷間に完全に吸い込まれていく。
「具合はどうでしょうか?」
ずにゅり、ずにゅり。
少年の視点からは自らの男性器をその双丘で挟み扱く少女の姿が見え、柔らかな刺激もさることながらその背徳的な姿は一層血流を良くしていく。
「うっ……サクラコっ……」
ずにゅり、ずにゅり、ぎゅむ、ぎゅむ……
「……喜んでいただけているようですね。……何時でも出して下さい。」
少女は扱くことを止めず、少年に向かって目を細め、努めて清楚に、『いつもの様に』微笑む。
「……っ、う……」
「ふふっ」
「〜〜!!で、ますっ…!あああっ……!!」
少女の胸は白濁液で汚された。
「……まともに貴方の笑顔が見られなくなったらどうするんですか………」
一息つき、脱力した少年が問う。
「あら、私達はそのような関係ですか?」
「……いじわる。」
万感の信頼に少年はいじらしく拗ねた。