いけない勇者様への『教育』
黒庭勇者さん「おじさん、こんな小さい子に依頼を任せるなんて大人として恥ずかしくないの~?」
そう言葉にするのはアラメシアの儀によって召喚した勇者様。身長が小さくて、幼くとも強く、受けた依頼は着実にこなせる実力者でもある。
……けれども。
「あはっ、おにいさんよわ~い、こんな小さい子に負けちゃうんだ~」
普段の態度は挑発的。自分が優秀だという自覚があるからか、大人を小馬鹿にするような態度も繰り返しとっていた。
子供の悪戯心というなら可愛げもあるかもしれない。だけれども、全てを見下しているようなその態度はおおよそ勇者様の精神とは言いがたいものだった。
その態度に反感を持っている町の人は少なくなかった。
夜の酒場、あらくれが集まる空間…
「あのちっこい勇者様にお仕置きしてやりてぇ! なぁ、兄貴そう思わねぇか?」
「クソガキには俺達の棒を咥えさせりゃ黙るってもんよ! いつか、わからせてやろうぜ!」
「あたぼうよ、仲間がはぐれたタイミングで大人の怖さを教えてやらねえとな」
「がはははは!」
次の目的地を探す為にフードを被って、酒場を利用していたら、そんな話題が聞こえてくることもあった。少なくとも勇者様に反感を持っている存在は少なくなかった。
……このままでは、勇者様が危ない。
いくら勇者様が強くても、まだ彼女は子供。大人の理不尽な暴力に晒してしまうわけにはいかない。自信過剰で、大人を煽ったりしているのも、大人の危険がわからないからだ。どうにかして、教えてあげないと。彼女になにかあってからでは、遅すぎる。
町を歩き、宿屋に戻るまでの道のりの中、考える。次の町に移動するのは簡単だ。ただ、同じことを繰り返してればいつかは反感を持った大人に暴行されてしまうことだって考えられる。だったら、ちゃんと叱るべきだ。でも、言葉だけであの勇者様がわかってくれるとはなかなか思えない……
「ふふっ、困っているようね」
「だ、誰ですか?」
フードを被った女性が声をかけてきた。当然、見覚えのない相手だ。少し警戒する。
「私はただの占い師よ。ただ、付き人にこのままだと不幸が訪れそうだから声をかけておきたかったの」
「不幸……? まさかっ」
「私の水晶玉は未来を写し出す。それを見つめるといいわ」
殺されてしまうのではないか。そう思い、不安になり確認する。
……そこには、大勢の男性に襲われている勇者様の姿が写っていた。恨みを持つ男性、かつて煽った相手、様々な相手に弄ばれている。殺されてはいない。だけれども、女性として直視できない光景が写っていた。
「……これが、現実になると?」
「このままの運命をたどると、ね」
「どうにかできないんでしょうか」
「荒療治にはなるが、ないわけではないよ。この占い師の言葉を信じるのかい?」
信憑性があるとは言いがたかった。けれども、嘘だとも断言できなかった。悩みながら私は、占い師の言葉を飲み込む。
「信じます、私は、仲間を更生させたいんです」
「それならこの薬を飲むといい、そして、仲間にしっかり『教育』するといい。大人の危険を、煽ることの危なさを」
「……はいっ」
お金を支払い、受け取った薬を飲み込む。
……なにも変化がない。騙されてしまったのだろうか。
「そんな顔しないの。色々と変化が訪れるのは一時間ほどたってからよ。貴女が正しい選択をすることを願うわ」
「あ、ありがとうございます」
「悲惨な運命を変えられるといいわね」
「頑張ります」
「じゃあ、私は仕事があるから帰るわ。応援してるわ」
占い師が立ち去っていく。
私も宿に戻らないと。勇者様を待たせないように、そそくさと移動した。
「水遣い、おそ~い! なにしてたの?」
「ちょっとした、情報収集ですよ。次に行く町のことについてなども調べてました」
「ふ~ん、ならいいんじゃない?」
「なるべく穏便にいきたいのですが」
「え~?」
「その、煽ったりするといつか自分に返ってきてしまいますから……」
「大丈夫だって、わたし、強いしっ」
忠告しても聞き入れてくれない。やっぱりこのままだと危ないままだ。どうにかならないのだろうか。
とりあえず、ふたりでお風呂に入って、身体を流したりする。薬の影響みたいなものはここまではなかった。
お風呂上がり。先に上がった勇者様より後に出て、下着を着けて、寝巻きに着替えようとした瞬間だった。
「はぅ……♥️」
急に秘所が熱くなり、蹲る。どんどん、下着が膨れていく感覚。なにかが、おかしい。おそるおそる下着の中を確認する。そこには、男性のものが生えてしまっていた。
「ど、どうして……? 薬の、せい?」
やはりあの占い師は悪い存在だったのか。どうすればいいか頭の中で考える。
「水遣い? 寝ないの?」
「あっ、いま行きますっ」
いや、考えすぎない方がいい。そう思いながら、寝巻きに着替える。大きくなった男性のものを隠しながら、前屈みになりつつも、進んでいく。違和感を感じる。どうして、私にこんなものが? 悩みながら、勇者様が待つ寝室にたどり着いた。
「勇者を待たせるなんて駄目な仲間っ」
「ご、ごめんなさい」
一緒の布団で横になる。男の人のものは大きくなっているままだ。
「ずっとこのままだったら、水遣いともぜっこーだよ!」
「う、うぅ」
煽っていく勇者様。
私は言い返すのが得意じゃない。だから、こういう場面で言いたい放題されてしまう。
「おっぱいおおきいのだって、いつか追い抜かされちゃうんだからっ」
「ひゃう……♥️」
鷲掴みされた瞬間、身体がびくんと反応する。いつもはこんな反応することはない。なのに、今日はすごく敏感に反応してしまった。おかしい、なにかが変だ。そう思って、姿勢を整えようとする。
「ほら、変な声出さないの、ふにふにされてればいいんだって」
「はぅぅ…っ」
勇者様の指が私に触れる度に変な感覚に身体を支配されていく。
もっと、触られたい。
もっと、触りたい。
勇者様と、したい。
彼女がとろとろになる姿を見てみたい。わがまま三昧な勇者様が反省している様子を独り占めしたい。
身体が熱を持っていく。もう、我慢できない。
「みず、つかい?」
「……だめ、ですよ。挑発なんてしちゃったら…♥️」
「きゃっ」
勇者様を押し倒す。
どんなに強い勇者様でも、まだまだ子供。握力はまだ私の方が上回っている。
「どうしたの、みずつかいっ」
「勇者様が悪いんですよ、挑発なんてしちゃうと、わるーい大人に捕まっちゃうんです」
「みずつ……んっ……♥️」
両手を掴みながら、いっぱい唇にキスをする。
「はむ、れろっ、ん、んっ…♥️」
「ん~っ…♥️」
唾液を交換して、悪い唇にたいしてお仕置きをする。普段通りの悪口が出てこないように。しばらくの時間、キスしていたら、勇者様はふやけた表情になっていた。
「からだ、へんだよぉ、みずつかい……♥️」
「キスで発情しちゃったんですよ、勇者様っ」
「はつじょう……?」
「えっちになっちゃったんです」
「え、えっち……?」
「そう、えっち、です。悪い大人に教えてられちゃう前に、私が教えちゃいます、これは『教育』、つまり『お勉強』ですよ、勇者様っ……♥️」
そっと、寝巻きをたくしあげて、下着を捲る。私のふたなりのものはもうぎんぎんに大きくなっていた。
「おお、きい」
「これは勇者様が挑発した男性の方が持っているもの。いまは、薬の影響で私についちゃってますが……男性の方は、これで勇者様を苛めてしまうことだってできるんですよ……♥️」
「い、いじめるって……?」
そっと、勇者様のお腹の上にふたなりのものを乗せて、囁くように話す。そして、私はわかりやすいように、そっとものに刺激を与える…
「これが、勇者様の、中に、入って、はぁ、はぁ、ぴ、ぴゅって……♥️ はっ、い、いくっ……♥️」
勇者様の身体が白く染まっていく。私の、水遣いの精液で…
その事実に興奮して、いっぱい出てしまう。止まらない。
「あ、ぴゅ、ぴゅ、って、おくで、おかし、つくしてしまうん、ですよ……♥️」
「ひ、ひにゃあ……♥️」
べとべとになっていく勇者様。
だけれども、嫌悪感を感じる表情はしていない。恍惚とした、うっとりとした表情で受け止めていた。
「いやって、いっても、止めてもらえないで、ずっと、ずっと、こうされちゃうんです……っ♥️」
「お、おとなに……?」
「そ、そうです、だ、だから、挑発、は、だめ、です……♥️」
べとべとした精液を触りながら、うっとりした様子の勇者様。そう、いつか私以外の存在にこうされてしまう可能性だって、あった。そうなるくらいだったら、私が身をもって教えるべき。薬の影響かもしれないけれど、これは本音だ。
ぼんやりした様子だった勇者様は、少し時間が立ったあと、再び口を開いた。
「うん、知らない男の人に、これされるのはいや……変な匂いのやつとかに、からだ、触られたくない……悪口、やめるようにする……」
「勇者様……!」
「けど、水遣いなら、いいっ……♥️ いっぱい、ぐちゃぐちゃにされたいっ、からかったら、そのぶんだけかわいがられたい……っ♥️」
「っ……♥️」
甘えるような、すがるような声。
その言葉に私は興奮を覚えてしまっていた。
「だから、『お勉強』続けて、水遣い……♥️」
「……はいっ」
勇者様のはじめてを奪わないように、それでも、この行為のことを理解してもらえるように、次は勇者様の太ももにわたしのふたなりのものを挟む。
「あったかくて、びくびくするっ……♥️」
「ほんとうは、もっと、おくにはいるんですが、勇者様は、こどもなので、まだ、だめですっ」
「だめなの……?」
「だめ、ですっ……♥️」
理性がおかしくなってしまいそうだ。けれども、こんな形で奪ってしまいたくない。そう思った私はふとももで、擬似的な体験をしてもらうことにした。
そっと、ものを抜き差しする。交差する度に、勇者様がびくっと反応するのがすごく、えっちだ。
「も、もぞもぞしちゃう……♥️」
「いいんですよ、きもち、いいときは、きもちいいって、いって」
「きもちいい……♥️」
「よく、いえました……♥️」
ふとももにこすりあわせて、刺激を強めていく。あぁ、もう、がまん、できない。
「ゆ、ゆうしゃさま、わたしの、わたしの、せ、せいえき、うけとめて、くたさ、ひ。ひぁ、あ、ぁぁああぁあ……♥️♥️♥️」
「ひ、ぃ、あっ、あっ、あっ……♥️」
とく、とく、とく。
勇者様の太ももも私の精液で汚れていく。真っ白になっていく勇者様。とっても、えっち。とろんとした表情の勇者様。いってしまったのは私だけれども、勇者様も気持ちよくなってしまっていたのだろうか。
「その、水遣いの姿見てて、身体がふやふやになっちゃって、ぴゅっ、ぴゅって、おもらししちゃった……♥️」
恥ずかしそうにそう言葉にする勇者様。知識がなかったからか、なにが起きたのかわかっていなかったらしい。
そっと、彼女に教えてあげる。
「おもらし、じゃないですよ。愛液ですっ」
「あい、えき……?」
「きもちよくいけた、証拠、です……♥️」
「水遣い、と?」
「はいっ」
「うれ、しいっ…♥️」
ぎゅっと抱きつく勇者様。満足そうな表情だ。そうして、だんだん彼女の力が抜けていって勇者様は眠ってしまった。よっぽど体力を使ったのだろう。
「これで、『教育』はできたのでしょうか……」
正直なところ、わからない。けれども、前より素直になったならそれでいいと思っていた。
ふたなりのものは夜が更けると治っていて、勇者様につけてしまっていた精液もきれいさっぱりなくなっていた。まるで、夢のような出来事だったけれど、出したりした事実は今でも覚えている。勇者様も昨日のことは忘れていないみたいだ。
「無意味に煽ったりするの、もうやめるっ」
そう言葉にしているから間違いない。
「けど、水遣いとはもっとしてみたい、かも」
顔を赤くしながら、そう言葉にする。変な性癖を植え付けてしまったのなら、この先私はどうするべきだろうか。正直悩む。けれども、勇者様の性格を少しでも良いものにできたならば、性癖が変になってしまってもやむ無いものだろう。私はそう思う。
……私ももう一度、射精するときの感覚を味わってみたいから。
夜のことを思い出すと、身体の奥底が疼く。しばらくは忘れられないだろう。私と勇者様のふたりだけの『教育』は。