ある少女の独白

ある少女の独白

鳥籠



私はモモイちゃんには笑って欲しい。


アリウスには希望なんてない。そんな場所でもモモイちゃんは妹のミドリちゃんと一緒に楽しむ事を忘れてなかった。ある日、モモイちゃん達が花火を作ろうとして集めた火薬が大爆発を起こした事があった。サッちゃんが呆然としてた姿は珍しかった。そんな問題を起こすあの子はいつの間にか私達の間にも入ってきていた。最初はあまり好きになれなかった。だけど、彼女の楽しそうに話す姿を見ているとこちらも楽しくなってくる。怒られても次の日には楽しく笑ってるあの子の姿を見るのが好きだった。


モモイちゃんが笑わなくなった。ある問題がマダムに反逆と見られて部下のAL-1Sを鎮圧に差し向けたらしい。それからミドリちゃんの姿を見なくなり、モモイちゃんも笑わなくなった

AL-1S、私はアレの事をよく知らない。ある日、マダムが連れてきたアレはパワー、頑丈さ、回復力どれをとっても驚異的な力を持っている。マダムの言うがままに動く存在…ただそれしか知らない

そんなAL-1Sに対する認識が変わるのはここ最近の事だ。


Report Page