ある夏の日にて おまけ

ある夏の日にて おまけ

April 22, 2024

 二人を受け入れると立香が決めてから数か月後、立香は二人が暮らすイギリスへと移住していた

 二人が事前に用意していたという屋敷は広く、家事全般を自分から引き受けた立香は毎日多忙で充実した毎日を送っていた

 三人分の食事とその後片付け、二人の弁当作成、よく使う部屋の掃除、カビカビになったシーツの洗濯

 モルガンが雇ったメイドたちの手伝いもあったとはいえ、三人での共同生活は立香にとってなかなかにハードなものとなっていたのだ

 ……まあ、ハードなものになった原因はもう一つあるのだが


「では立香、セックスしましょう」

「アルトリア、まだお昼なんだけど」

「朝のあれでは足りません」

「そっかー」


 ……なんだろう。サキュバスか何かかな?

 遠慮なく天蓋付きベッドに押し倒し、ニコニコ笑顔で迫ってくるアルトリアに、立香は愛おしさを感じつつも無礼過ぎる、しかし妥当な感想を抱く

 立香が毎日多忙である理由が、この姉妹の存在であった

 二人は屋敷に立香を住まわせ、結婚式を済ませた後、こうやって暇さえあれば立香に性交を要求してきたのである

 朝起きるとモルガンが上で腰を振っていた、風呂に入ってるとアルトリアが入ってきて手と口で搾られた、ソファーで休憩していると二人に左右から挟まれて囁き淫語誘惑と手コキでテーブルが汚れた、仕事でストレス溜まったから解消してと二人にもみくちゃにされた、などなど

 今までの分を取り戻すと言わんばかりに、二人は時間を問わずに立香のところにやってきて、性欲と愛情のままに立香の精を搾り取っていく

 性行為一切なしの健全なデートや何もせずただ傍に居続けるだけの一日、疲れ果てて倒れ伏した二人を癒す日もあったが、それでも半分以上は二人との交合が主体であった

 おかげで、立香の自由時間というのは意外なほど短く、休日の場合だと一日の殆どは二人と一緒にいるほどだ

 それを嫌な顔せず受け入れ、それどころか喜んでいる側面すらある立香も相当に愛が重いのだが


「立香ぁ。好きです。もっとぎゅっとしましょう」


 家にいるから当然とはいえ、今の彼女は完全にオフである

 オンの時の、理性の塊と相手に思わせるほどの毅然とした態度の彼女しか知らない者が見れば、思わず二度見するであろう変わり身であった

 密着することでわかるアルトリアの柔らかい体と、彼女の全身から発される甘いフェロモンに、立香の肉棒はズボンから盛り上がりその存在を主張し始める


「……♡ 立香もその気じゃないですか♡」


 当然、密着している以上、それは彼女にも伝わり。彼女は悪戯に成功した悪ガキのように笑うと、ズボンのチャックをずらし器用に肉棒をパンツから取り出した


「……モルガン」


 可能性は低いだろうが、彼女を止められる最後の希望を願って、立香はちらりとアルトリアのすぐ横で座っているモルガンに目を向ける

 これが通らなければ、今日の立香の予定は二人とのセックスで終了である


(子どもは授かりものとは言うけど、そろそろ授かってもいいんじゃないかな……。新婚旅行の時とか、絶対できたと思ってたよ俺……)


 そうなれば、二人も少しは大人しくなるだろうに、と立香は希望も込めて神に祈る

 彼にとっては残念なことに? できたらできたで髪や口、胸、手、尻、脚と、あらゆる部位で搾り取りに来るのが二人なのだが

 二人の大好物が立香の精液なのだ、どうしようもない

 彼が抱いていた二人へのサキュバス疑惑も、二人が精液を摂取し始めてから美貌に磨きがかかっていったのもある


「アルトリア。……私の分も残しなさい」

「知ってた」


 うんまあ、そうなるよね

 納得のモルガンの言動に、立香は内心で白旗を掲げた

 さよなら、休日。さよなら、今日の家事の予定。メイドさんたち、後はお願いします


「ふーっ♡ ふーっ♡ じゅるるるるる♡」


 服を下着諸共剥ぎ取るように脱がせ、噛みつくようなディープキスで貪ってくるアルトリアの欲望に満ちた瞳を眺めながら、立香は全てを諦めて快楽に身を委ねた

 アルトリアの尻に腕を回し、撫で甲斐のある桃肉を揉み回す。張りのある肌は手指にしっとりと吸い付き、弾力性ある柔らかさで立香を楽しませる

 舌もまた積極的にアルトリアのと絡ませ、お互いの唾液を混ぜ合わせながら吐息を交換し続ける

 体はとうに密着しており、首の後ろに腕が回されたどころか、両足にしなやかな脚が絡みついて来ており、立香は彼女の魅惑の肢体を全身で味わった


「んっ♡ あっ♡ はぁっ♡ はぁっ♡」


 口内でし続ける水音に混じり、誰かの喘ぎ声と舌を絡み合わせる音とは違う湿った音が彼の耳元に届く

 一体誰のものなのか確認しようとしても、アルトリアの金の髪がカーテンのように二人の視界を塞いでおり、できなかった


「じゅぅうううううううう♡ ぷぁっ♡ はむっ♡ じゅるるるるっ♡」

「ふぅ♡ んんぅ♡ あっ♡ あぁ♡」


 息継ぎのため彼女の口が離れるも、またすぐに再び繋がれ、より深く食い込んでくる

 アルトリアとは違う出所からする水音も少し激しさを増しており、どこからか雌の臭いが漂ってくる

 肉棒にはアルトリアの性器が服越しとはいえ押し付けられており、股間に感じる湿った感触と胸の感触、そしてキスの快感でビクビクと震え始めたのを立香は感じていた


「……♡」


 そしてそれはアルトリアも気づいていたらしく。彼女はいやらしく瞳を細めると、少しだけ腰を浮かしてパンツを脱ぎ捨てる

 彼からは見えていないが、パンツは膣から溢れた愛液によってドロドロになっており、ポタポタと空腹時の涎のように愛液がペニスに垂れ落ちていた


「んじゅるるるるっ♡ じゅる、れるっ♡ ちゅぅううううう♡」

「んぐぅうううううう!?」

「ふぅ♡ ふぅ♡ んぅ♡ ふー♡」


 再びのキス。そして勢いよく膣内に飲み込まれる肉棒

 何度も挿入したことで膣は立香専用の形になっており、挿れた段階で初体験の時よりも遥かに強い快感を立香に与える

 金のカーテンの向こうからは未だにくぐもった快感に喘ぐ声がしており、ベッドのシーツを擦る音と共ににちゅにちゅといやらしい水音もしていた


「んぅ!? んんんんっ♡」


 だが、立香もやられ放題ではない

 何度も体を重ねている以上、立香は二人の弱点を見つけ出していた。二人もまた立香の弱点を把握している上に、それがセックスが長引く原因になっているのだが

 アルトリアの尻肉を強く掴み、子宮口を抉るように亀頭を押し付ける。それだけで彼女の膣内の締りが強くなり、口からくぐもった嬌声が響く

 もっと欲しいとばかりに彼女の腰が前後左右に回され、腕の力が強まり密着が深まる。亀頭が子宮口と熱烈なキスを交わす度に愛液と先走り汁でぬめった襞が張り付き、彼女の腰の動きに合わせて肉棒を揉み解す

 長いキスで思考は蕩け、舌は痺れて甘い味だけを感じている。荒い鼻息が無遠慮に吹き付けられ、お互いにこいつは自分の物だと所有権を主張し続ける

 そうこうしている内に肉棒が膨らみ、膣内が断続的に収縮をし始めた


「ぷぁっ♡ いいよ、らして♡ らして、りちゅか♡ わらしを、ママにして♡」


 耳元に注ぎ込まれる蕩けた甘い声。すぐに再び抱擁され、彼女の腰が激しく上下に動く。立香もまた湧きあがる肉欲のままに肉棒を突き入れ、お互いの唾液に塗れた口で再度彼女の口を塞いで舌を突き入れる

 肉棒が限界まで膨らみ、膣内の痙攣が継続し途切れなくなる。


「んぐぅううううううううううう♡」


そして二人の腰がぴったりと重なった時、溜め込まれた精液がアルトリアの膣内で爆発した

 子宮が求めていたものを受けて必死に飲み込んでいくが、それよりも多く精液が多く、膣内を逆流し膣口から溢れ出す

 それでもまだ放出は止まらず、アルトリアは白目を剥いて押し寄せる快楽にくぐもった悲鳴を上げていた


「おっ♡ おぉー♡」


 精液の放出が終わり、上下を入れ替えた立香によってヌポンと肉棒が引き抜かれる

 呑み込めなかった精液が膣口からどろりと溢れ出してきており、未だ絶頂の余韻で痙攣している膣内から断続的に噴き出してきていた

 アルトリアはというと、白目は戻っているものの快楽で顔が緩慢しきっており、潰れた蛙のようにがに股で喘いでいた


(ここまでやっても少ししたら復活するんだよなぁ……)


 立香の脳裏によぎる驚異の八連続交尾

 片方を沈めるとその間に興奮したもう片方に襲われ、もう片方を撃沈させればその間に復活していた片方が絡みついて愛を囁いてくる、甘くも恐ろしい一日であった


「我が夫……♡」


 そして今回は、そのルートに至る条件が整っている

 立香が振り向くよりも先に、汗で湿った熱い体が彼の背にしなだれかかる。甘く蕩けた吐息が耳にかかり、射精し終わり冷静になった立香の思考を即座に煮え滾らせた

 一度体が離れ、立香は声がした方に体ごと振り向く

 しなだれかかってきた相手であるモルガンはすっかり上気した様子で、立香の視線が自分に向いたのを確認すると、自慰でトロトロに仕上がった膣口を見せつけた


「…………♡」


 モルガンの熱い視線が立香の肉棒に注がれる。彼女のしなやかな指がぴったりと閉じられた膣口を開き、内部を見せつけてくる

 その誘惑に立香はアルトリアの愛液でてかっている肉棒を見せることで応え、躊躇うことなく彼女の穴に挿入した


「んっ♡ ちゅっ♡」


 アルトリアの時とは違う、啄むようなキス

 お互いの愛を確かめるようなそれを楽しんだ後、立香は彼女を持ち上げて自分の膝に座らせる

 アルトリアが肉欲に任せた快楽に耽る交合が好きなら、モルガンはお互いの愛を確かめ合う交合が好きだ

 時にはアルトリアが純愛寄りに、モルガンが嗜虐寄りになることはあるものの、基本はそうであると立香は把握している

 ゆえに、ここで立香がやることは一つ


「綺麗だよ、モルガン。それに凄く可愛い。大好きだ。愛してるよモルガン」

「んっ♡ 当然です。この体はあなたのために磨いたものなのですから。しっかり味わうように」


 彼女の肢体を深く抱き寄せ、愛の言葉を囁く

 彼女はそれを恥ずかしそうに目を逸らしながら、しかして抱き返すことで応え


「今日知ったのですが……男性というのは、女性の胸に包まれるのが好みなのだとか。そういえば、アルトリアの胸に包まれている時も大人しかったですね。構いません。私の胸にしっかりと甘えなさい」


 立香の頭がモルガンの大きな胸の狭間に導かれる

 しっとりとミルクの香りがほのかにする柔らかな感触に包まれた立香の意識は瞬く間に桃源郷に旅立ち、全身を緩慢させてしまう

 その効き具合にモルガンは密かに機嫌を良くし、彼の頭を胸の奥にしまい込んだ


「んっ♡ ふぅ♡ ふぅ♡」


 ゆったりと、腰が振られる

 アルトリアの搾り取るような激しい交尾とは違う、甘やかし蕩かす穏やかな交尾

 膣内もまた彼女の気質を表すようにぴったりとくっつきながら、ぐにぐにとマッサージでもするかのようにうねり、立香の肉棒を慰撫してくる


「あ……ふぁぁ♡」


 トロトロと、おもらしのような吐精

 腰が動く度に揺れるおっぱいにもみくちゃにされた立香は思考も我慢もすることができず、眠りにつく直前のようなぼんやりとした意識のまま、望まれるままに精液を子宮に注ぎ続けた


「ふふっ♡」


 モルガンの微笑と共に、立香はベッドに仰向けに倒れ込んだ

 膣と肉棒は未だに繋がったままで、結合部からは放出された精液が隙間から零れている

 彼女は先程まで彼の吐息がかかっていた胸に残った余熱を楽しみ、すぐに未だ膣内で熱く硬さを保っている肉棒をぐにぐにと軽く腰を回して刺激する


「そのまま起きないのであれば、私がすべていただきますが」

「続けるに決まってるでしょう。まだ満足していませんし。立香のもまだ元気なのはわかっていますし」


 視線を蕩けている立香から逸らさず発されたモルガンの言葉に、復活していたアルトリアが起き上がって服を脱ぎ捨てる

 モルガンもまた一度立香の膣を抜くと服を脱いで肢体を晒し、彼を抱き上げた


「……負けませんよ」


 ボソリと零れる自分よりスタイルがいい姉への対抗心

 彼女はモルガンに視点を合わせるように立香をモルガンごと背後から抱き締める

 モルガンもまたそれを待っていたようで、アルトリアごと立香を抱き直した


「立香♡ 愛してます♡ ずっと一緒です♡」

「いいですよ、我が夫♡ 私に全てを捧げることを許します♡」


 両耳から二人の甘ったるい声が囁かれ、ベッドに倒される

 それだけで少し萎え始めていた肉棒が瞬く間に硬さを取り戻し、モルガンの膣に飲み込まれた


「んっ♡ あぁっ♡ 大きくて、私の膣内抉られています♡」

「立香♡ 早く、早く私にも注いでください♡」


 再びのモルガンの膣内による歓待。精液を受け取ったことにより更に蕩け、ぬめりを帯びた彼女の中に取り込まれた肉棒は溢れる好意がそのまま形になったような愛撫を受けてすぐに大きく張りつめてしまう

 そこにモルガンが耳元で甘い声で喘ぎ、アルトリアが後ろから腰を動かしてくるのだ

 前後からの押し潰しと全身を用いた揉み解し、二人の体から放たれるフェロモンでトロトロになった立香の意識で耐えられるものではなく、立香はすぐに射精の準備を整えてしまった


「いいですよ♡ 何度でも出しなさい♡ 何度でも愛してあげます♡ 私のおまんこ、我が夫ので種付けしてください♡」

「立香♡ 次、次は私にください♡ 立香のおちんちん気持ち良くしますからぁ♡ おちんちんビュービューさせて赤ちゃん孕みますからぁ♡」


 二人もまた興奮しきっているのか、平時では言わない淫らな言葉が二人の口から飛び出る

 更に二人は立香の耳に着目すると、耳たぶを甘噛みし、耳穴に舌を突き入れた


「じゅるっ♡ れるっ♡ あむっ♡ ちゅううううう♡」

「あっ♡ あぁ♡ あひっ♡ はひぃ♡」


 耳に温かな息が吹き込まれ、ゾクゾクと背筋を走る快感が追加される。生温かな感触が残り続け、水音が脳を直接犯しているような錯覚が立香を支配する


「あっ♡ あー♡ イく♡ イッちゃう♡ もうやめてぇ♡」


 二人の愛撫とモルガンの膣がもたらす快感で限界だった立香にそれは耐えられるものではなく。瞳を虚ろに、涎を垂らしながら、彼は何とかこの淫獄から逃れようともがくも、二人に全力で押さえ込まれて自ら追い込まれるための刺激にしかならず

 二人もまた立香の限界が近づいてきたのを感じ取って更に激しく奉仕し始め


「おっ♡ おーーーーーーっ♡」

「っ~~~~~~~♡」


 獣のような嬌声と共にモルガンの膣内に熱く粘度の高い精液が放たれた

 精液の放出は一分ほど続き、そのあまりの量に先程出された分まで含めて溢れ出す

 モルガンは深く彼を抱きしめながら子宮に熱い粘液が叩きつけられ続けるその感触に声を噛み殺しながら絶頂した


「……はぁ♡ はぁ♡ んっ♡ あぁ♡」


 暫しの余韻の後、モルガンの膣からゆっくりと引き抜かれる。彼女の膣内からは濃厚な白濁液が粘性を伴って滝のように溢れ出し、彼がどれだけ彼女の中に注いだか如実に語っていた

 肉棒は何度もその役割をこなしたのにも関わらず、大きくそそり立ったままで、一旦立香を解放した二人の視線がじっとりと注がれる


「では、交代です♡ 立香ぁ、私とおまんこしましょう♡ おちんちんでおまんこずぼずぼしましょう♡」


 熱く火照った体に相応しく、アルトリアによって大きく開かれた膣内は熱く解れて襞の一枚一枚がうねっていた

 彼女は立香の腰の上に陣取ると、注ぎ込まれた精液がボタボタと零れ落ちるのも気にせず肉棒を挿入する


「あぁっ♡ 入ってきたぁ♡」


 ピッタリと重なる腰。彼女は少し感触を楽しむと、恋人のように指を絡めて腰を上下させ始める

 ズッチュズッチュと卑猥な水音をリズミカルに奏でながら踊る彼女の姿は、上気した顔と併せて酷く淫猥で。抑えることなくむしろ歌うように響かせる嬌声もあって、立香の精神を更に甘く蕩けさせていって復活を許さない


「……我が夫、寂しいです」


 そこにモルガンが立香に覆い被さるようにやってくる。彼女は立香の顔を柔らかな膝に乗せると、ぷっくり膨らんだ乳首を口に含ませた


「んっ♡ あっ♡ そこ、いいです♡ 我が夫♡」


 無意識のうちに、立香はモルガンの胸から母乳を吸おうと吸い付く。ただ吸われているだけだというのに、興奮して敏感になったモルガンは新体験の快感に甘く悶えている

 滲み出る汗の味に、直接口に運ばれるフェロモン。肺がモルガンの匂いに支配され、そこから下腹部のアルトリアの膣の快感と共にモルガンの匂いが脳に刻み込まれる


「ふー♡ ふー♡」


 アルトリアの腰の動きがピストンから回すものに変わる。膣壁に肉棒が強く押し当てられ、熱くぬめった襞が無数の舌のように舐め回す。膣口は逃がさないとばかりに締め付けてきて、子宮口は亀頭を咥え込む

 膣内全体を用いた全力の求愛に立香の肉棒は瞬く間に追い詰められ、再びの射精準備を始めてしまう


「イきそうですか♡ いいですよ、このまま膣内に♡ 私も、もうすぐ、ですから♡ 一緒に♡」


 立香の限界を感じ取り、アルトリアの腰の動きが速さを増していく。瞳を閉じ、立香から与えられる快楽に身を任せる彼女は、幸福に満ちていて


「んっあああああああああ♡」


 精液が爆ぜるように子宮内に叩きつけられ、アルトリアの背が弓なりになる。彼女の絶頂と共に、膣内が更に強く締め付けられ、肉棒から放たれる白濁液の量が増し、射精の時間が延びる

 射精している立香もまた背を限界まで逸らし、モルガンの胸に深く顔を埋め込んでいた


「……はぁ♡ ふぅ♡」


 幾度も経験してなお飽きない充足感と幸福感に満ちた疲労が、アルトリアの体を包み込む。モルガンの胸から解放された立香の顔は涎と涙と汗でぐちゃぐちゃで、漏れ出る吐息は濃厚な色気を孕んでいた


「…………」


 何も言わず、アルトリアは立香の首筋に顔を寄せる


「あ……う……ぁ……♡」


 モルガンが怪訝そうな顔をしている中、跡がくっきりと残るよう、アルトリアは激しく彼の肌を吸い上げた。強過ぎる快感に意識がぐちゃぐちゃになったまま戻ってきていない彼は新しい刺激に断続的に震えながら喘ぎ、彼女はそれを押さえつけるように抱き締める

 そして十数秒ほどした後に彼女は彼の体を解放し、自分が口づけた、真っ赤に染まった部分を恍惚とした瞳で見下ろす

 それは、この男は自分の物だという所有権の主張であった


「……私もやります」


 嫉妬に瞳を細めたモルガンが、アルトリアとは反対の首筋に唇を寄せる。彼女は舌で立香の首筋を舐めて濡らすと、じっとりとハンコを押し当てるかのように強く吸いつき、数秒ほどした後に唇を離した


「ふふ」


 くっきりと浮かぶ、赤いキスマーク。自慢げにそれを見せつけるモルガンに、今度はアルトリアが独占欲を焚きつけられて

 二人に抱かれ吸血鬼の獲物のようになった立香は、二人の欲望の餌食となったのであった


 ーーーーーーーーーーーーーーー


 夕刻


「……あの、旦那様? そのお姿は一体……」

「お願い、触れないで」

「あ、はい」


 廊下にて、マスクをしてマフラーを首に巻き執拗に肌を見せない服装をした立香と、その後ろで恥ずかしそうに赤面しているモルガン。そして嬉しさを隠しもせずに立香の腕に抱き着いているアルトリアの姿が確認されたのであった



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