『あの人は今』

〜ゴア王国　フーシャ村〜

｢みんな、山賊が降りてきたぞー!!｣

｢なんで山賊が…!?｣

｢お、おい…マキノの酒場に向かってるぞ｣

｢そ…村長が一緒に行っちまった｣

｢なんか…慌ててたな｣

｢なんだったんだ…お、新聞｣

｢おい、マキノ!!｣

｢はい…え、ダダンさん…どうしたんですか!?｣

｢全くじゃ、村のものが怖がっとるというに！｣

｢そんな場合じゃなくてこれ見ろ！ドグラが王国の中心街で盗ってきたやつだ！｣

｢…？夕刊ですか…？…あ、ルフィ、ウタ！………え…？｣

｢んん…なっ!?｣

｢………｣

｢…なんということを…｣

｢…ルフィ…ウタ…そんな…まさか、ですよね…｣

｢…サボのやつは…船を横切っただけで、こいつらに殺された……｣

｢…っ…｣

｢…くそ…!!｣

｢おい、ダダン、どこへ行くんじゃ!!｣

｢くそ…くそっ…おい!!孫が殺されそうってときに、てめェ今どこで何してやがるんだよ、ガープウウウ!!!｣

vol.1『フーシャ村〜酒場の二人〜』

vol.2『フーシャ村〜山賊の雄叫び〜』

〜アラバスタ王国　アルバーナ〜

｢なんということだ……｣

｢…まさか、よりよってあの二人が…｣

｢…以下がなさいますか、コブラ王｣

｢…すぐにマリージョアにかけあう…わが国の恩人達を、見捨てるわけにはいかん｣

｢…!!はっ!!｣

｢…今ビビは｣

｢はっ…自室にこもっており…カルーとテラコッタが側におります｣

｢…そうか｣

｢……ぐすっ……｣

｢クエー…｣

｢…元気だしなビビ様…あの二人ならきっと大丈夫だ…そうだろ？｣

｢…ごめんなさい…でも…｣

｢確かにショックさね…海軍の英雄二人がこんな…｣

｢クエ…｣

｢…ルフィさん…ウタさん……｣

vol.3『アラバスタ〜王の間〜』

vol.4『アラバスタ〜王女の部屋〜』

〜偉大なる航路　とある海〜

｢…明日にはバナロ島に着くな…ティーチ…｣

｢…ん？夕刊か？一つくれるか？｣

｢んーと……っ!?ルフィ!?ウタ!?｣

｢あいつら…なんで、あいつらが……おい、あいつらがどこいるのか書いてねェのか!?｣

｢くそっ…現場はシャボンディ……バナロ島とは別方向……｣

(これで今日からおれ達は、兄弟だ！)

｢…………すまねェ…サッチ……いつか、必ずお前の敵は討ってやる…｣

｢…だから…今だけはおれに…あいつらを助ける時間をくれ…!!｣

vol.5『偉大なる航路〜逆走するストライカー〜』

〜新世界　とある海〜

｢どわァ!?何だ今の!?｣

｢大頭の覇気だ…何なんだ!?｣

｢敵か!?違うのか!?｣

｢副船長に幹部のみなさんが呼ばれたのと関係あんのか…？｣

｢………｣

｢お頭、おいお頭!!｣

｢…どうするつもりなんだ？シャンクス｣

｢…決まってるだろ……すぐに舵をきれ｣

｢！じゃあ…｣

｢…あいつらを助けに行く…例え何があってもだ…気合い入れろよ野郎共!!｣

『…オオ!!』

｢………お頭、あまり思い詰めるな｣

｢…どう思うベック…おれが…判断を誤ったのか…？｣

｢……｣

｢おれがウタを置いて…ルフィにウタを託して…それでこんなことになっちまったのか…？おれは…｣

｢やめろお頭…それに答えるのはおれでもあんたでもねェ…あの二人だろう｣

｢…!!｣

｢…この答えは、あの二人を助けたあとゆっくり聞かせてもらえ｣

｢…ああ、分かった｣

vol.??『新世界〜怒れる皇帝の覇気〜』

vol.最終回『新世界〜父達の苦悩〜』