あなたを祝う、ずっと一緒に居たいから

 あなたを祝う、ずっと一緒に居たいから


 「今日のハララさん、とっても幸せそうでしたね」

 「ええ、わたくし達からのプレゼントも喜んで貰えた様ですが、特に…あの子達からのプレゼントが一番…嬉しそうでしたね」

 「あの子達が作った、猫のぬいぐるみですよね。綿が出てたり、縫い目も少し…バラバラでしたけど……一生懸命に作ってました」

 「それで、あの子達の手が絆創膏だらけになっていましたね。…でも、あのぬいぐるみを受け取っていた時のハララさんは、とても…優しい笑顔をしていました…」


 「ハララさん、…子供達全員が僕の実子ではないのに、こんな…素敵な物を受け取ってもいいのだろうか?…何て言ってましたけど」

 「そんな事はどうでもいい事です。わたくし達とユーマさん、そしてあの子達。…誰が誰の実子かなんて関係ない。あの子達全員がわたくし達とユーマさんの大切な子供であり、わたくし達は家族なんです。…例え他の方達からすれば、どんなに歪だとしても……それが、わたくし達の幸せの形なんですから」

 「…そうですね、私も、今の…この幸せは…絶対に、失いたくないです。…いつか、罰を受ける時が来ても…私は、フブキさん達と一緒に……ユーマ君の側に居たいです」

 「ありがとうございます、クルミさん。どんな結末を迎えても、最後まで…ご一緒しましょうね」

 「勿論です、フブキさん…」






 「…さて、今日はわたくし達が、あの子達と一緒に寝ましょうか。ユーマさんとハララさんは、…お楽しみ中ですからね」

 「はい、…ユーマ君を独り占めされるのは少し……悔しいですけど。今日は、ハララさんにとって特別な日ですから」

 「明日、ユーマさんに聞いてみましょう。ハララさんが、どんなに可愛らしい顔をしていたかを」

 「ふふっ、そうですね…」











 「はぁ……はぁ……ユーマ…」

 「もっと、欲しいんですか?ハララさん」

 「ち、違う……」

 「我慢しなくていいんですよ。今日はハララさんにとっても、ボクにとっても……嬉しい日なんですから」

 「君に……とっても……?」

 「はい、今日は…あなたが産まれた日。この日があったから、ボクはハララさんに出会えたんですから……嬉しくない訳ないじゃないですか…」

 「ユーマ……」



 「だから………こうしたいんです」

 「!?ゆ、ユーマ、待て…んんんんっ!?」



 「ハララさん…愛しています。何度でも伝えますから……いっぱい、感じて下さい」

 「ゆ、ユーマ……ゔ…ぁ…あぁあああああああああ!!!」








 


 「改めて……ハララさん。お誕生日、おめでとうございます。これからもずっと、ボクの…ボク達の側に……居て下さいね…」


 「はぁ……はぁ……勿論…だ……ユーマ……ずっと……君を………愛している……」

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