あけたらはれぎでらぶらぶ

あけたらはれぎでらぶらぶ




年末の演奏会も上々の出来で終わらせることができ、クーリアは年末年始の休暇を彼氏と過ごすことに決めていた。

二人で初詣に出かけたクーリアはその美貌と着物を着ていてもわかる抜群のプロポーションから大勢の視線を引き寄せていたが、当のクーリアは彼氏と二人で初詣というシチュエーションに内心浮かれていて、自分を見つめる視線を気にも留めずに頬を緩ませていた。

演奏会に来ていたという人達に声をかけられサインや握手を求められるなど多少想定外の出来事もあったものの、彼氏と一緒に選んで買ってもらった華やかな着物を着ておでかけできたのでとても上機嫌だった。

元々天上の存在であるクーリアにとって参拝は祈りというより他所への挨拶に近かったが、自分の彼氏も含む下界の人々を助けてくれる方々に感謝の気持ちを伝えるというのは大切なこと。作法に則り参拝をして、神籤を引いたり屋台を見て回ったりして初詣を楽しんだのちに、寒いから、などとしなくてもいいバレバレの言い訳をしながら体をぴったりとくっつけ、腕を絡めてゆっくりと帰路に就いたのだった。


「ん…家の空気は暖かくていいですね……」

「…そうだね」

家に着いて暖房の恩恵にあずかるクーリアがこぼした言葉に、後ろからただ一言彼氏が答える。

(…?)

クーリアがその返事に対して覚えた違和感の正体は、彼の声のトーン。

他愛もないお話をするときの声より幾音か低く響くその声をクーリアは何度も聞いたことがあって…そう、それは――

「あ、ぇっ、ぁ…!?」

いきなり背後から抱きついてきた彼氏が手をクーリアの着物の中に滑り込ませ、ぐにゅ、むにゅ、とその大きな胸を歪ませた。

「んっ、あっ…あのっ、まだ帰ってっん♡きたばっかりなのに…」

「帰ってくるまで我慢したんだよ……あー…クーリアの匂いがする…」

クーリアの滑らかな桃色の髪に鼻を近づけてすんすんと匂いを嗅ぐ彼氏にクーリアは顔を赤らめる。

「っ…嗅がないでっ…やめ、ぁ♡」

「恥ずかしくないって、いい匂いだし…クーリアの匂いだから、好き」

「ん、んぅっ♡匂いが好き…なんて…恥ずかしいから、嗅ぐのは…ちょっとだけに…ぁ♡」

胸をまさぐられ、匂いを嗅がれていても碌な抵抗をせず甘い声を漏らすクーリアを愛でるように彼は耳やうなじにキスを落とした。

「やっぱりクーリアのおっぱい最高…無限に揉んでられる…」

「あっ♡あなたはいつもそんな…ん、やぁ…っ♡んっ♡あっ♡」

クーリアは着物の上から胸を揉みしだく彼氏の腕に自分の手を添えて、与えられる快感に小さく体を捩らせていた。

「クーリア、しようよ…姫初め」

「ずるいです…ってぇ♡まさか着付けの仕方、ん…調べてたのは」

「うん、一番の理由は脱がすためだよ」

悪びれる様子もなく、さらりとそう答える彼氏にクーリアは少々呆れてしまう。

「もう…あなたは…ゃんっ♡待って、ベッド、んぁっ♡せめてベッドに…♡」

「ここでしてもいいけど」

「だめですっ……!」

二人が小刻みな足取りで寝室へと移動する間、クーリアの肩に回され着物の内部に差し込まれた手は動きを止めることなく胸をまさぐり続け、甘い刺激が何度も彼女に蕩けた声を漏らさせていた。

「は……ぅ、ベッド、ね?んっ♡つきまし、たから……♡」

とろんとした目で彼氏を見つめると、何も言わずともクーリアの望みを理解した彼氏はその瞳に吸い寄せられるように顔を近づけ、唇を重ねる。

「ちゅぷ……♡ちゅっ……♡んむ……♡ぇろぉ……れぉ……♡ちゅぷ♡んっ……れる♡ちゅうっ…♡はっ…んむっ♡」

クーリアと彼氏の唇がほんの僅かの距離を離したかと思うとその隙間が耐えられないとでも言うかのように舌が伸びて絡み合う。

しっかりと抱きしめ合ったままお互いの唾液を絡めあっていくうちに、クーリアは身体の奥がじんわりと熱くなっていく感覚を覚えていた。

「んふ♡はあ…♡んぇぁ…♡ぁ……おび…ん……♡ちゅ…♡あふ♡ちゅ、ぷ…♡れる…♡」

彼氏の手が帯にかけられる。クーリアは再び甘く舌を絡ませながらするすると帯を解かれていくのを受け入れ、自身も彼氏の着物を緩めていく。

ぱさり、と帯が床に落ち、クーリアの着物の前が大きくはだける。帰宅直後から彼氏にまさぐられて着付けが緩んだ襦袢を押し上げる豊かな双丘の形が彼氏の目の前に披露された。

「見すぎ……♡」

「こんなの見ない方が無理だって……」

「…んぅ……♡、じゃあ…これも……脱がせたいんじゃないですか…?」

彼の腕を開いた着物の中へと導いたクーリアの唇が甘い誘惑の言葉を紡ぐ。彼氏はその誘いに乗らないはずもなく、むしろ待っていましたと言わんばかりに腰紐を解いてクーリアの身体を包む白く滑らかな布をはだけさせていき——

「うっわ…これ………」

目の前の扇情的な光景を見て彼は思わず言葉を失う。ベッドを背に立つクーリアは着物も襦袢も今やほぼ袖を通しただけの状態になっていて、重量感たっぷりの胸も、きゅっと美しくくびれたウエストも、肉感的な下半身も、その全てが着物の裏地を背景に激しく主張している。クーリアの素肌を彼氏の視線から隠すのはもう下着しか残されていなかった。

「あの…下のほうは、あんまり…みないで……」

クーリアは恥じらいながら言うが、その言葉がむしろ彼氏の視線を誘導し興奮を煽った。クーリアの着けているショーツは着物に下着のラインが出るのを防ぐためか生地が薄い上に面積の大部分がレースになっており、身につけたクーリアの肢体の魅力を更に増していた。

「そんなにエッチな下着着て…俺を誘惑して…!」

「ち、ちがっ……、…ぁ……♡」

違わなかった。年末はクーリアも演奏会などで忙しくなかなか時間が取れなかったため、この年明けに彼と愛し合える期待を胸に、下着選びの時に彼が喜んでくれそうなものを優先して選んだのもまた事実だった。

「もしかして……もう濡らしちゃってる……?」

「あぁっ♡あっ…♡……だ、め……♡」

「だめじゃないでしょ」

クーリアを優しくベッドに押し倒し、そのまま手を胸と股に滑らせていく。ショーツ越しに指を這わせると薄い生地から愛液が滲み、染み出してくる。

「もっとほぐした方がいい?…それとも、すぐシたい?」

「うぅっ…♡んんっ…♡ぁっ、あう…♡」

彼氏の手を迎えるように開いていく両脚。ショーツをずらして侵入した指が浅い部分をかき回すたび、胸を弄る手がその桜色の頂点を弾くたび、クーリアの腰はくいくいと細かく浮き上がり、漏れる嬌声はさらに甘さを増していった。

「あっ♡あふぅっ♡ぁんっ♡んぅぅっ…♡くっ♡」

「もう少ししようか」

彼は少し愛撫のペースを上げる。クーリアの嬌声と水音が部屋に淫らな音楽を奏で始めた。

「っあ♡ひぅ♡ゃ♡あ、の♡わたし、もう…♡だいじょうぶ…♡ですから…♡」

「大丈夫って?」

「ん…♡んぅ…♡」

(…言わせたいんだ…♡)

クーリアは彼の精悍な身体に指を這わせ、その手をゆっくりと下ろしていく。辿り着いたのは反り返っている立派なモノの先端だった。

彼氏の耳元にそっと口を寄せ、

「これ…♡私にください…♡……挿れて…♡♡」

「……うん」

それを聞いた彼氏は短く答えただけだったが、クーリアには彼の興奮が筒抜けだった。

彼はクーリアの足を持ち上げるようにして広げさせ、自身のモノをあてがう。

「んっ…♡…きて…♡…っあぅ♡」

先端が少し中に入っただけでクーリアの身体が反応する。ひくつくそこに熱いモノがゆっくりと、力強く押し込まれていく。

「あっ…♡ん…ぁ♡はぁ…ぁ…♡はいって…♡くる…♡きてる…♡ん、ふぅ…♡」

熱っぽい吐息を漏らしながら彼氏のモノを嬉しそうに受け入れ、中を擦られ押し拡げられる快感に浸るクーリア。彼のものが根元まで入り切ると一際高い声が空気を震わせた。

「はあぁ……っ♡♡あぁぁ…♡♡っん…♡ふふ…♡ しちゃいましたね…♡姫初め…♡」

「しちゃったね…」

深く繋がったまま微笑みを交わす。クーリアは下腹部からこみ上げてくる甘い疼きを愛おしく感じながら彼の身体をぎゅっと抱き寄せた。

「年末…できなかったから…♡ぁんっ……♡こうしていられるの…♡幸せです……♡」

「俺もだよ」

「…♡今年もよろしく…♡お願いします…♡んー…ちゅ♡」

クーリアが唇を差し出すと彼氏はそれに応じて唇を重ねる。大好きな彼氏の舌を口内に招き入れ、自らの舌を彼の舌にれろれろと絡みつけると彼氏のモノが一層大きくなり、ナカが更に圧迫される。

「んれぅ…れろれぉれろ…んぅ…♡れる…れぅ♡ぇむ……♡あっ…♡まだおっきく…なった♡ふふっ…♡」

彼氏の頬に手を添えて愛おしそうに撫でさするクーリアは頭がふわふわするような感覚に幸せそうな笑みを浮かべ、彼をじっと見つめる。

「クーリア…いいよね?」

「はい…♡たくさん…気持ちよくなってください…♡♡」

「クーリアもねっ…」

愛液に塗れた彼のモノが一度入口付近まで引き抜かれ、そしてまた奥へと打ち込まれる。愛撫とキスで熟れきったクーリアのナカはその快感を余すことなく伝え、身体全体が快感を享受していた。

「あぁんっ♡あ♡ふっ♡っあっ♡ひぁ♡んんっ♡♡ゃ♡あっ♡」

ピストンの水音がクーリアの耳に入り、肌と肌がぶつかり合う音もそれに交ざって脳髄を犯す。大好きな彼氏が自分に夢中になって腰を打ち付ける様子にクーリアは言い知れない興奮を覚え、その瞳を蕩けさせた。

「んっ♡あっ♡はっう♡ぅ♡好き♡んっんぅっ♡好きぃ♡もっと♡っ♡あうっ♡」

「クーリア…っ、好きだ…!」

「あぅんっ♡はっ♡あっ♡ひぁっ♡あぅ♡はあぁんっ♡ゃっ、やっ♡ぁぅっ♡♡」

お互いの気持ちを確認しあうように愛を囁きながら行為に没頭する二人。彼はピストンに合わせて暴れるクーリアの胸を鷲掴みにし、揉みしだきながら硬くなった先端を捕まえてコリコリと扱いていく。

「ふぁぁ♡ゃっ、ぅんっ♡胸まで♡ぁっ♡ぁあっ♡だ、め♡わたし♡すぐ…っ♡あっ♡んぁあっ♡っ♡♡」

「っ、いいよ…!俺も…そろそろ……!」

クーリアの絶頂が近いことを感じとった彼氏がラストスパートと言わんばかりにさらに腰のスピードを上げてクーリアの感じやすい場所を責め立てると、クーリアは快感に堪えきれず髪を振り乱しあられもない声を上げる。

「そっ♡そこ♡きもちいとこ♡ああっ♡っあ♡イク♡これすぐイッ♡っうあ♡やぁぁっ♡イク♡イかせ♡て♡ィ♡ぁぅ♡き、て♡来てぇ♡あなたをください♡♡ック♡あぁぁイク!♡ィク♡出しっ…っあイクっイッ♡ィ…ッ♡♡クゥ…ッッ♡♡♡」

強烈な快感がクーリアの身体に響き、脳にバチバチと電撃が流れたかのような感覚が襲う。身体を弓なりに反らせ、ナカをぎゅぅぅっと強く締め付けながら絶頂を迎える瞬間、彼もそれに応えて深く打ち込んだモノの先端をクーリアの最奥にぴったり押し付けて白濁を注ぎ込んだ。

「…っっ♡♡ック♡ぁっ♡……っ…♡きて…る…っ♡♡あついの…♡♡っあ♡どく♡どくん…♡って…♡脈うって…♡♡」

「っ……まだ…出る……!」

大量に吐き出される熱いものを迎え入れながら、クーリアはその熱さを逃がすまいと足を彼の腰に絡める。ぴったりと密着したまま抱き合い、お互い荒い息をしながら時間が流れていく。

「はぁ……♡はぁっ……♡ん…♡ちゅ…♡ぱ…♡……もう一回…♡ちゅぅ~……♡っぱ♡ふふ…♡んっ……♡」

しばらく互いの唇と舌を味わい、少しずつ呼吸を落ち着けると彼氏が身体を起こす。彼のモノがゆっくりと引き抜かれると白く濁った粘液が糸を引き、クーリアの中からとろりとこぼれ落ちた。

「はぁ…♡はぁ…♡…あ……♡♡まだ……おっきくて…♡……すごいです……♡」

「クーリアがエッチなせいだよ…」

「もう…♡誰のせいだと思ってるんですか……♡…ん……しょ……」

緩やかに身体を起こしたクーリアは彼氏の筋肉質な太腿に手を付き、未だに逞しくいきり立つ彼のモノに顔を近づける。

「綺麗にしますね……♡」

愛おしそうに舌先で竿を撫でるように舐め上げる。そしてその先端に軽く唇を触れさせて、竿を伝って根本まで滑らせるとまた先端へ戻って今度は唇を吸い付け、固い肉の棒を徐々に飲み込んでいく。

「ちゅっ……♡ん……れぅ♡れろぉ……♡んっ♡ちゅぽっ♡とっても…♡元気…♡」

囁きながら恋人のモノを舐めて綺麗にしていくクーリアの表情は完全に蕩けきっていた。彼氏はその舌使いとうっとりとした瞳に興奮を覚えながら、彼女の髪を軽く撫でる。

「はむっ…♡れちゅ…♡える♡ん…んぶ♡ちゅぽ♡ちゅぅ……っ♡んっ♡じゅぷ…♡ええろ♡れろ♡れろれろ……♡」

竿に吸い付く唇となまめかしく動き回る舌によって、表面に付着していた愛液と精液はもう綺麗になったが……

「ぢゅぅ……♡ちゅ~…っぱ♡えぅれう♡あ~…んっ♡じゅ♡にゅぶ♡っぷ♡んべぅ…♡べぉ♡ん、じゅぷ…♡」

クーリアの口淫は一向に止む気配が無い。むしろ、快感に息を漏らす彼氏の顔を上目遣いに見つめながら動きを一段と激しくしていくのだった。

「っあ…待っ…俺……」

「ん…♡♡じゅ…ぷ♡ぢぅ♡ちゅ♡ぐっ…ぽ♡ちゅぷ…♡んぷ♡じゅる♡ちゅぅぅう♡♡んぶ♡じゅぽ♡ぢゅぷ♡んっ!♡♡

「クーリア…っぐ!」

恋人の切羽詰まったような声を聞いてクーリアはさらに強く吸い上げ、喉奥まで咥え込んで二度目の吐精を受け止める。

「んっ♡んぐぅ♡…んく♡ちゅぅぅ~…♡ん♡ゴク…♡っ…♡ちゅぅ♡んれる…♡ゴキュ…♡っく♡んくっ……♡ぷ♡はぁ……♡♡れる♡ンクッ♡はぁ~っ……♡はぁ~っ……♡」

たっぷりの精液を今度は上の口で味わうクーリアがゆっくりとモノから口を離し、喉を鳴らして口内に残る白濁を残さず飲み込んでから恍惚とした表情で口を開く。

「ぇぉ……♡…粘り気のあるものは…♡縁起が良いといいますね♡…ごちそうさまです…♡♡れろ♡」

指で唇をなぞって舐め、蕩けた瞳の上目遣いで告げるクーリアの放つ色気に彼氏のモノはまた硬さを取り戻していく。

「…♡♡ なんですか…?♡まだ収まらないんですか…♡仕方ない…ですね…♡」

クーリアはさっきまで自らの口に収めて奉仕していたそれの先端に軽いキスを送った。

「次は…どうしたいですか…?♡口ですか…?胸ですか…?……それとも……♡」

火照りきった顔をしたクーリアの指が下に向かう。胸の谷間を通り、臍を撫でて股の間へとなぞらせていき、

くちゅり。

「んっ…♡っ♡またここに…♡挿れて…♡わたしのなかをいっぱいにしたいですか……?♡♡」

「っ……!!」

二人の姫初めはまだ終わる気配がない。


ベッドがまた軋み始めた。




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