君ってやつは!
💣×🚢僕の隣で寝息を立てる白髪の青年は僕の気持ちなんて知らずに腕の中に収まっている。
こうなった理由としてはドバイから帰ってきたら枕を持ってもじもじと「一緒にねたい」と言われたから即答で許してしまった。離れてしまって寂しくなった右隣。温めたかったようで了承するなりいそいそと入ってきたのだ。
回想という名の現実逃避はあっけなく終わってしまい、また現実を見る。
やはり綺麗だ。
僕が芦毛好きなのもあるだろうが十中八九シップのせいだ。
頭を撫でると少し固めのふわふわな髪が僕の手に沿って撫でつけられていく。耳を前に倒して来るのは癖なようで、この前聞いたら
「撫でるならいっぱいがいい」
となんとも言えない可愛すぎる答えが来たのだ。
本当に僕のシップは可愛い。
今も嬉しそうに体を擦り付けて撫でられている。
あ、ちょっとお腹ぴったり引っつけるのはやめて欲しいかも。
熱が溜まるような感覚を振り払いながら、おでこにキスをする。
………寝ている君を組み敷いてみたい。
不意に思う事がある。何せ可愛いのだ。いつもの最後ら辺みたいなのが初っ端からあるのは試してみたい。
そんなことを思いながら腰を撫でていると胸のところから咎めるような声が聞こえた。
「なにしてんのジャス」
ニヤニヤしてる。下心バレた。
「なんでもないよ、…なんでもないからそんな目で見ないで…」
恥ずかしさに目を逸らすと目を細めたシップがもそもそと近付いてくる。
「遠征帰りなのに元気だなぁ、でもだーめ。お預けな」
人差し指を口に当てて しー、と静かにするよう促してくるシップを見つめていたらその人差し指が僕の口に当たる。
「今日はこれだけな」
そう眠たそうにふにゃふにゃ笑うとまた僕の胸で目を閉じた。
あぁもう、