ZERO

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高校3年生の時、僕は「徹底的に存在感を消す」ことに全力を注いでいた。相対的に自分の存在を消すことで、集団に適応しようとしていた。持ち物や言動やタイミングや表情に気をつけて、常に周りに合わせることで、みんなとうまくやっていた。


その時に、持ち物の色や形やデザインを限りなくシンプルにしていくことに気をつけていた。変なデザインの服や持ち物は自己主張の塊なので、なるべくモノトーンの目立たない無難なものを実につけるようになっていた。


現在、僕は白、黒、灰色、紺色の4色の服しか着ないし、その4色の持ち物しか持たない。個人的にはビビットのカラーが大好きだけど、服や持ち物はすべてモノトーンだ。周囲にあわせて存在感を消すこと、持ち物自体を少なくしていくこと。


最近、個人の生き方と社会での生き方は根本的に異なるという結論に達した。僕は社会では空気を読んで存在感を消しつつ、ミニマリズムを追求して必要最低限のことを必要最低限の時間と労力で完了する。


アイコンのスマイルマークは4種類の領域に分かれている。相対的か絶対的か、社会的か個人的か、の二次元グラフにおけるそれぞれの領域は、僕のアイデンティティが4種類に分断されていることを示している。


今までどうしても統合できなかった自分自身のイメージというものを、なんとかしてひとつにまとめることができたと思う。社会的であるということは、自分がどういう人間なのかをはっきりさせることができていないと難しい。


長文が禁止されているFacebookで長文を書くことは単なる「構ってちゃんアピール」として捉えられがちだが、わざわざリンクをクリックして読んでくれた方に感謝の気持ちを伝えたい。僕のオフライン生活はそろそろ終わりを告げようとしている。



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