clip

clip



映画興行収入最高に 16年は2300億円、邦画がけん引

2016-12-29 日本経済新聞

www.nikkei.com/article/DGXMZO11223140Z21C16A2EA1000/


2016年の国内の映画興行収入は15年比6%増の2300億円前後になったもようだ。過去最高を6年ぶりに更新する。東宝のアニメ映画「君の名は。」が210億円を超えたほか、人気SF映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」や「シン・ゴジラ」などヒット作品が相次いだ。交流サイト(SNS)の投稿がブームをつくり、撮影現場やモデルとなった場所への訪問ツアーが人気になるなど鑑賞以外の楽しみ方も広がっている。


16年の映画興行収入は2300億円前後と3年連続で前の年を上回る見通しだ。映画配給大手でつくる日本映画製作者連盟(東京・中央)が調査を始めた00年以降、最高は「アバター」などのヒット作があった10年の2207億円だった。


16年はヒット作が多く観客動員数が伸びたほか、「4D」と呼ばれる座席が上下左右に動いたり、風や水滴が出たりする体感型システムが料金を引き上げた。


1位作品は「君の名は。」で、26日時点で213億円を超えた。2位の「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」も100億円を突破。3位には「シン・ゴジラ」が入りそうだ。


共通するのはSNSだ。「君の名は。」はツイッターなどで口コミが広がった。「シン・ゴジラ」はSNS上でどこが破壊されたかなどの情報が飛び交った。映画の撮影現場を訪れる「聖地巡礼」も後押しした。


ただ、17年は反動で厳しい年になるとの見方がある。邦画でヒット作が生まれるかどうかが鍵を握る。

Report Page